井口健二のOn the Production
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2008年09月15日(月) 第167回

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※このページは、SF/ファンタシー系の作品を中心に、※
※僕が気になった映画の情報を掲載しています。    ※
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 今回は記者会見の報告から。
 9月3日に、『アイアンマン』に主演したロバート・ダウ
ニーJr.の来日記者会見が行われた。例によって今回の作品
に対する質疑応答は採録しないが、全体的には本人が「今年
は25年の俳優人生で最高の1年だ」と語っていたのが印象的
だった。因に、25年前の1983年には“Baby It's You”とい
う作品に出演して、初めてロバート・ダウニーJr.の名前で
クレジットされたものだ。
 そして記者会見では、最後に次回作について聞いてくれた
人がいて、その答えとしては、「“Iron Man 2”は、監督の
ジョン・ファブローと検討を始めている。もっと人間トニー
・スタークとアイアンマンの関係を追求したものにしたい」
と語っていた。
 なおこの“Iron Man 2”については、ジョン・ファブロー
監督の発言も海外から伝わってきているが、それによると、
物語は全3部作で考えられているようだ。つまり“Iron Man
2”の後に“3”もあるということだ。そしてその中には、
原作コミックスに登場する怪人との対決も検討されていると
いうが…。そこには東洋の神秘みたいな存在もあるようで、
現実的なハイテク中心で描かれた第1作との擦り合わせは、
かなり慎重に行う必要がありそうだ。
 また第2作には、原作の中にあるトニーの最も人間的な部
分も描かれることになるそうで、その検討はファブロー監督
と、同じく俳優出身で“Tropic Thunder”の脚本を手掛けた
ジャスティン・セロックス、それにダウニーJr.の3人で行
っていることも明らかにされていた。つまり第2作の検討は
いずれも俳優出身の3人で行われているようだ。
 それからこの会見の後で、僕は次の試写会のために急いで
会場を飛び出したのだが、ちょうど車寄せでダウニーJr.が
ファンへのサインに応じていて、その後ろを高校生ぐらいの
男子数人が歩いていた。そして彼らが「何だ、何だ」と騒い
でいたので、「『アイアンマン』のダウニーJr.だよ」と教
えてやると、「わ、本当だ。あの変身する親父だ」との反応
で、案外プロモーションは浸透していると感じられた。
 本作の最大のターゲットは、正に中高校生の男子だと思わ
れるので、この線での浸透を頑張ってもらいたいものだ。
 記者会見は他にもあったが、ここでの報告は以上にして、
以下は製作ニュースを紹介しよう。
        *         *
 まずは、前回もいくつか紹介したが続編の話題で、最初は
これも前回『リディック』の続編について報告したヴィン・
ディーゼルが、『トリプルX』の続編についてもコロムビア
との交渉に入ったことが報道されている。
 オリジナルの“xXx”は2002年にディーゼルとアーシア・
アルジェントの共演で映画化されたもので、ディーゼル扮す
る過激で違法なXスポーツの英雄ザンダー・ケイジが、3つ
の罪で重罰を受けることが確定し、それを逃れる途として政
府機関の手先となることを要請される…というもの。前年の
『ワイルド・スピード』に続くロブ・コーエン監督とのコン
ビでは、コーエン監督のメカフェチ振りも爆発、ディーゼル
のちょい悪振りも大爆発で、ヨーロッパが舞台のアクション
も見事に決まり、ディーゼルの人気を確定させた作品だ。
 そしてその続編については、実は2005年にも“xXx: State
of the Union”という作品が作られたのだが、元々はディー
ゼルに出演が交渉されたものの断られ、コーエン監督も降板
したこの作品は、『007ダイ・アナザー・デイ』のリー・
タマホリ監督、アイス・キューブ主演で製作されたものの、
日本では未公開に終ってしまった。その第3作というか、正
に第1作の続編となる作品が、しかもコーエン監督の再登板
の交渉と共に進められているというものだ。
 さらにこの製作には、今夏の『ヘルボーイ:ゴールデン・
アーミー』などを手掛けるジョー・ロスが当ることも発表さ
れている。因にロスは、『トリプルX』と“xXx: State of
the Union”を製作した当時のリヴォルーション・スタジオ
のトップだった人で、クレジットに名前は挙がらないものの
事実上の指揮を取っていた。そのリヴォルーションは2006年
10月に活動を停止したが、その後はソニー・ピクチャーズに
所属して、今回の復活劇を仕掛けているものだ。
 という顔ぶれが揃うとされる続編だが、その題名は“xXx:
The Return of Xander Cage”と発表されているものの、脚
本などは未定で、コロンビア側も未だゴーサインを出してい
るものではない。しかし、X世代のジェームズ・ボンドとし
てシリーズ化も期待される計画には、仮にコロムビアで実現
しなくても他の複数の映画会社が権利の獲得を希望している
とされており、Xスポーツのヒーロー=ザンダー・ケイジの
復活は間違いないようだ。
        *         *
 続いてもコロムビアの話題で、1984年と89年にも続編が作
られた『ゴーストバスターズ』の第3作が計画されている。
 オリジナルの“Ghost Busters”(第1作はこの表記だっ
たようだ)は、当時テレビのコメディシリーズ“SCTV”が好
評だったハロルド・ライミスと、同じく“SNL”のダン・エ
イクロイドが共同で執筆した脚本を映画化したもので、この
2人にビル・マーレイを加えた3人の博士がゴースト吸引器
なる装置を開発。ゴーストの巣窟と化しているニューヨーク
を舞台に、声が掛かればどんなところにも参上してゴースト
退治を行うというお話。それで彼らは一躍都会のヒーローに
なるが…という展開のものだ。
 共演には、シゴニー・ウィーヴァー、リック・モラニス、
アーニー・ハドスンらが顔を揃え、また監督は、アクション
コメディ専門のアイヴァン・ライトマンが担当していた。そ
してこのオリジナルは、1997年『メン・イン・ブラック』、
2002年『スパ−ダーマン』公開以前のコロムビア映画では稼
ぎ頭となっていたものだ。なお、第2作も同じ顔ぶれが全員
揃って製作されている。
 その第3作となるものだが、実はこの第3作の情報につい
ては2006年6月1日付第112回でも紹介している。しかし、
ハロルド・ライミス自身が脚本を執筆するとされたその計画
は、実現に至らなかった。
 それに対して今回の計画は、スティーヴ・カレルの主演で
すでに放送4年目を迎えている人気コメディシリーズ“The
Office”を手掛ける脚本家チームのリー・アイゼンバーグと
ジーン・ストプニツキーがアイデアを提出。同シリーズの演
出を担当したライミスと意見が一致したものだ。因にライミ
ス監督と脚本家たちは、すでにジャック・ブラックの主演で
“Year One”と題されたアドヴェンチャーコメディの製作を
完了しており、それに続く作品となる計画だ。
 ただし計画では、ライミス、エイクロイド、マーレイ、ハ
ドスンのオリジナル・ゴーストバスターズが顔を揃えること
になっているそうだが、出演交渉は脚本が完成してからにな
るもので、それぞれ還暦も近い顔ぶれが20年ぶりに再結集す
るかどうかは多少心配。計画が進めばその辺も注目を集める
ことになりそうだ。
        *         *
 コロムビアの話題ばかりになるが、一時はパラマウントで
進められていたデイヴィッド・フィンチャー監督の“Heavy
Metal”の第3作が、同社で進められることになりそうだ。
 この計画については、今年3月15日付第155回でも紹介し
たように、現在雑誌出版元のオーナーをしているケヴィン・
イーストマンとフィンチャーが製作者としても名を連ねてい
るものだが。実は、フィンチャーが先にパラマウントで監督
した“The Curious Case of Benjamin Button”が、一応の
完成はしたものの、上映時間が長いとしてパラマウント側が
再編集を要求。しかしフィンチャー側が応じないことから、
パラマウント側は「お前(フィンチャー)の他の計画にゴー
サインは出さない」との宣告してしまったようだ。
 これに対して、フィンチャーは「f**k You.それなら俺は
“Heavy Metal”を別の会社で立上げてやる」と返答して、
イーストマン共々ソニーへの計画の移動を決めてしまったの
だそうだ。
 この報道では、ソニー側がそれを受けたかどうかは不明だ
が、元々1981年のオリジナル『ヘビーメタル』の配給はコロ
ムビアが手掛けていたもので、まあ元の鞘に納まったという
感じもするところだ。海外のデータベースでは、製作会社は
まだパラマウントのままになっており、具体的な作品の進捗
状況は不明だが、楽しみに待ちたい作品だ。
 ただしこれに関連しては、フィンチャーとパラマウントの
作品が全てキャンセルされるとなると、同社で彼が進めてい
たアーサー・C・クラーク原作“Rendezvous With Rama”に
も影響が出てくることになる。しかしこの作品は、俳優のモ
ーガン・フリーマンが権利を所有してパラマウントでの製作
を契約しているもので、フィンチャーがいくら気に入らなく
ても彼一人の意向では決められない。フリーマン、フィンチ
ャーの双方がお気に入りの計画ということなので、その去就
も気になるところだ。
        *         *
 もう1本、2007年にコロムビアから公開されたニコラス・
ケイジ主演『ゴーストライダー』の続編も、今度はコロムビ
アに、原作権利者のマーヴェル・スタジオも参加して進めら
れることになりそうだ。
 昨年公開された“Ghost Rider”の映画版は、全世界合計
で2億2870万ドルを稼ぎ出したとされている。ところが本作
の製作では、映画が一旦完成した後でVFXシーンが追加さ
れるなどしたために、製作費が1億1000万ドルも掛ってしま
った。このため収支バランスではあまり大ヒットしたとは言
えず、実は続編に関してもあまり期待はされていなかった。
 しかしコミックス王国の覇者を目指すマーヴェルとしては
キャラクターを中途半端なままの状態にはしたくなかったよ
うで、コロムビアとマーヴェルがリスクを分担する形で続編
の検討が進められることになったようだ。
 しかもこの報告は、実はニコラス・ケイジ本人の口からも
たらされたもので、新作の“Bangkok Dangerous”(2001年
東京国際映画祭で上映された『レイン』のハリウッド版リメ
イク)のプロモーションに登場したケイジが、2社による続
編が3ヶ月前から検討中で、彼自身にも主演のオファーがさ
れていることを認めたものだ。
 さらにその発言によると、「続編の舞台は国際的なものに
なる。主人公はヨーロッパ全土をツアー中という設定で、法
王庁との関係も描かれる」とのことだ。その法王庁との関係
は、『ダ・ヴィンチ・コード』的なものになるとの発言もあ
ったが、『ダ・ヴィンチ…』では法王庁との対立が厳しかっ
たコロムビアの製作で、今回は関係修復と行くのだろうか。
 元々この作品は、ケイジの思い入れも強く映画化が実現し
たもので、前作の公開直後にも物語はまだまだ続くという発
言もしていた。監督なども未定で、今回の計画が彼の希望通
りのものになるかどうかは未確定だが、ケイジの口からこの
ような発言があるのは、再主演する希望は強いと思われ、実
現を期待したいものだ。
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 続編とコロムビアの話題はこれくらいにして、次は続報で
昨年6月1日付の第136回で紹介したアレン&アルバート・
ヒューズ兄弟監督による“Book of Eli”の映画化に、デン
ゼル・ワシントンの主演が発表された。
 この作品は、以前にも紹介したように、最終戦争後の世界
を舞台に、人類を救済する1冊の神聖な本を守ってアメリカ
各地を旅する孤独なヒーローを描くというもの。ゲイリー・
ウィッタという人のオリジナル脚本に基づくものだが、その
後、2001年『サウンド・オブ・サイレンス』などを手掛けた
アンソニー・ペッカムがリライトを加えたとのことだ。
 そして今回は、その映画化の主演にワシントンが発表され
た。なおワシントンは、2007年10月1日付第144回で紹介し
たジョン・トラヴォルタ共演、トニー・スコット監督による
“The Taking of Pelham 123”(1974年『サブウェイ・パニ
ック』のリメイク)の撮影はすでに完了しており、ヒューズ
兄弟監督による『フロム・ヘル』以来となる本作の撮影は、
来年1月に開始の予定とされている。製作はジョール・シル
ヴァ。完成された映画の配給はワーナーが担当する。
 因に、本作のオリジナル脚本を手掛けたウィッタは、現在
は大友克洋原作『アキラ』を2部作で映画化するワーナーの
計画でも脚色を担当しているようだ。
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 続いて続報は、2007年1月1日付第126回で紹介したワー
ナー版“Tarzan”の計画に、スティーヴン・ソマーズ監督の
名前が挙がってきた。
 この計画では、2003年7月15日付第43回で紹介したように
最初はジョン・オーガストの脚本によるものが検討されたが
実現せず。次いで2007年にはギレルモ・デル=トロ監督によ
る計画が発表されたが、これも頓挫していた。
 その計画に、今回はソマーズ監督が挑戦するもので、監督
は、先にパラマウントで“G.I.Joe: Rise of Cobra”を製作
した際の脚本家スチュワート・ビーティと共に、この計画に
乗り込んできているものだ。因に、脚本家のビーティは、以
前には『POTC』の第1作のストーリーや、2004年の『コ
ラテラル』、2007年の“30 Days Night”などの脚本も手掛
けているということだ。
 なお以前にも紹介したように、E・R・バローズ原作『タ
ーザン』の映画化では、ディズニーでも1999年にアニメーシ
ョンが製作されているが、今回の計画は1930年代にMGMが
製作した実写映画の権利に基づくもの。その縛りが気になる
ところだが、一方、ワーナーでは1984年にシリアス版の『グ
レイストーク』も製作しており、今回の計画がどのような方
向で進むのか、楽しみなところだ。
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 2006年7月1日付第114回で紹介したヴィデオゲームの映
画化“Clock Tower”の製作が、11月にロサンゼルスで開始
されることが発表された。
 この計画では、以前はチリ人の監督などいろいろな情報が
紹介されたものだが、最終的にはドイツ出身で“The Hills
Have Eyes II”などを手掛けたマーティン・ワイズの監督が
決定。また脚本は、2001年『ジェイソンX』などのトッド・
ファーマーを含めた複数の脚本家の手によって完成されたよ
うだ。
 そしてこの作品に、昨年の『ヘアスプレー』ではミシェル
・ファイファーの娘役を演じていたブリタニー・スノウの主
演が発表されている。因にスノウは、ティーンズホラーの定
番“Prom Night”のリメイク版が9月に全米公開されたとこ
ろで、新スクリーム・クィーンの誕生も期待されそうだ。
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 ここからは新規の計画で、2002年公開『プロフェッシー』
(The Mothman Prophecies)や、1999年の『隣人は静かに笑
う』(Arlington Road)などを手掛けたマーク・ペリントン
監督が“Solace”という作品の準備を進めている。
 この作品は、超能力を持っているとされる博士が、連続殺
人の犯人を追うため、警察に協力を要請されるというもの。
脚本は、『オーシャンズ11』などのテッド・グリフィンと、
元映画製作者のショーン・ベイリーのオリジナルに基づき、
『ゾディアック』などのジェームズ・ヴァンダービルトがリ
ライトを担当している。超能力というのが具体的にどのよう
なものか明らかにされていないが、監督の前作などから考え
るとかなり捻った作品にもなりそうだ。
 出演者などは未発表だが、ニューライン製作、配給はワー
ナーが担当することになる作品で、毎年6本を製作するとな
っているニューライン=ワーナーの契約に含まれる作品との
ことだ。因にこの契約では、ニューラインの製作本数は以前
から半減しているそうだが、“The Hobbit”などの大作もあ
り、順調に進んでいるようだ。
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 続けてニューラインシネマは、リチャード・ドイッチ原作
のタイム・トラヴェル小説“The Thirteenth Hour”の映画
化権を獲得したことを発表した。
 物語は、妻を殺された上に、その容疑者とされた男が、妻
を救い自らの容疑も晴らすために1時間だけ時間を遡るとい
うもののようだ。ただし物語の解説には、『ボーン・アイデ
ンティティー』の題名も挙がっていて、ということは主人公
は…になるのだろうか。
 因に原作者のドイッチは、日本ではデビュー作の『天国へ
の鍵』(The Thieves of Heaven)という作品が翻訳されて
いるだけのようだが、この作品がベストセラーになって映画
化も進められている。そして、今回は未発表の原稿に対して
映画化権が設定され、元ニューラインの総師だったベテラン
製作者のマイクル・デルッカが陣頭指揮で映画化を進めると
いうことだ。
 なおデルッカは、退職以来8年ぶりにニューラインに戻っ
ての仕事となるものだが、「自身がタイムトラヴェルしてい
るような感じでは?」という質問に対して、「ここは快適な
居場所だ。作品は元々自分の得意としていた分野だし」とし
て張り切っているようだ。
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 次はイギリス映画で、2003年に結婚したポール・ベタニー
とジェニファー・コネリーの俳優夫妻が、映画の中でも夫婦
役で共演する計画が発表されている。
 作品は“Creation”と題されたもので、内容は『進化論』
を発表したチャールズ・ダーウィンとその妻エマを描いてい
る。ただし、その一部は幽霊もので、一部は心理スリラー、
そして一部はラヴストーリーとされているものだ。物語は、
夫妻が共に若い頃のお話で、子供を失ったことからの救済な
どが描かれるとされている。そこに幽霊ものというのは…
 脚本は、ベタニーが出演した2003年『マスター・アンド・
コマンダー』などのジョン・コーリーが、ダーウィンの子孫
のランダル・キーンズの発表した“Annie's Box”と題され
た評伝に基づいて執筆。監督は、2003年『ザ・コア』などの
ジョン・アミエルが担当する。撮影は、9月28日からロンド
ン郊外にある実際のダーウィンの住家などを用いて行われ、
公開は来年ダーウィンの生誕200年を記念して行われる予定
とのことだ。
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 最後はちょっと異色な脚本家の登場で、ワーナーは、イン
ディーズのロックバンドstellastarr*のリードヴォーカル=
ショーン・クリステンセンが執筆した“Karma Coalition”
と題されたSF映画の脚本を、6桁後半から実現時には7桁
($)の契約金で獲得したことを発表した。
 内容は、妻殺しの嫌疑を掛けられて逃亡者となった主人公
が、世界が終る前に妻の死に隠された真実を探り出そうとす
る…というもの。世界が終ってしまうのなら、そんなことを
探り出しても意味がないようにも思えるが、その妻の死が世
界の終りに関っているのだろうか?
 因にクリステンセンは、彼のバンドがニューヨークのスタ
ジオで彼らの3rdアルバムを制作している間にこの脚本を書
き上げたのだそうだ。ロックアーチストにはSFファンが多
いという話は聞いたことがあるが、それにしても脚本家とし
ては新人の作品に6桁後半の契約金はかなり破格と言えるも
のだ。もちろん内容は検討された上での契約だから、それだ
けの作品ということではあるのだろう。
 なお映画の製作は、以前紹介した“Justice League”や、
ガイ・リッチー監督の“Sherlock Holms”なども手掛けるダ
ン・リンが担当しており、ワーナーでは最優先で製作する計
画になっているそうだ。


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井口健二