井口健二のOn the Production
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2008年03月15日(土) 第155回

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※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。       ※
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 まずは記者会見の報告から。
 3月3日に『魔法にかけられて』のジャパン・プレミアに
伴う記者会見が行われ、ケヴィン・リマ監督、作曲アラン・
メンケン、そして弁護士役で出演パトリック・デンプシーの
話を聞くことができた。正直に言ってこの顔触れでは、自分
の専門分野としてはあまり聞くことはなかったのだが、質問
が途切れそうになったので手を挙げた。その質問内容は、大
ベテラン作曲家のメンケンを前にして、リマ監督がどのよう
なコラボレーションをしたのかというものだったが…
 その答えでは、意外なことに監督が参加した時点ではまだ
物語のコンセプトがあるだけで、音楽は作られていなかった
のだそうだ。そこから監督と作曲家の話し合いによって音楽
も作られて行ったとのこと。しかもメンケンからは、「監督
は最初の話し合いの時にすでに楽曲の題名も考えていて、こ
んな熱心な監督は珍しいと思った」という発言も出てきた。
さらに今回歌の無かったデンプシーからも、続編には自分用
の歌も作って欲しいという要望も飛び出すなど、かなり熱心
に答えてもらえた。
 というのが僕の質問に対する反応だったが、監督の参加時
点で音楽がなかったというのは意外だったし、また、ここで
続編の話題が聞けたことは、このページの主旨としても嬉し
かった。その続編が実現するかどうかはまだ不明だが、メン
ケンの様子は満更でもない感じで、海外での興行成績も順調
のようでもあるし、これは期待して待ちたいところだ。
 以下は、いつもの製作ニュースを紹介しよう。
        *         *
 まずは、海外では昨年後期に公開された“Youth Without
Youth”で、公式には1997年の『レインメーカー』以来10年
ぶりの監督に復帰したフランシス・フォード・コッポラが、
オスカー助演賞を受賞したハヴィエル・バルデムを主演に迎
えて、“Tetro”という新作の撮影を3月31日に開始する。
 内容は、ブエノスアイレスを舞台にした「悲劇と裏切りで
損われた家族の物語」とされており、コッポラの自伝的な要
素も含まれているとのことだ。ただし、完全な自伝ではない
としている。
 コッポラ家の悲劇というと、家族の死などいろいろ想像で
きるものもあるが、裏切りの部分は…、いろいろ話題になり
そうだ。共演は、ヴィンセント・ギャロ、それに『パンズ・
ラビリンス』などのマリベル・ヴェルドゥ。バルデムがコッ
ポラを演じるとして、ギャロは息子かニコラス・ケイジ? 
ヴェルドゥは夫人か、それともソフィアなのだろうか。
 なお、ギャロの起用に関しては、「意外と感じる人もいる
と思うが、そういう人たちを驚かせるようなものをお見せす
る」と、コッポラは語っている。
 因に、コッポラの監督復帰を「公式には」と書いたのは、
2000年のSF映画『スーパーノヴァ』があるためだが、この
作品ではウォルター・ヒルの降板の後、コッポラは編集のみ
担当したというのが定説のようだ。
 また、前作の“Youth Without Youth”は、ティム・ロス
主演で、第2次世界大戦前のヨーロッパを舞台にした生命の
神秘に関わる物語とのこと。10月20日に開催されたローマ国
際映画祭でワールドプレミアされている。難解という評価が
多いが、かなり幻想的なシーンも登場する作品のようだ。
        *         *
 お次は、『レミーのおいしいレストラン』でオスカー長編
アニメーション賞を受賞したブラッド・バード監督が、次回
作では、ピクサー/ディズニーとワーナーの共同製作による
実写作品に挑戦する計画を発表した。
 作品は“1906”と題されたもので、内容は、現代の大学生
の主人公が自分の父親が殺された事件の捜査を続ける内に、
1906年のサンフランシスコ大地震に関る謎に突き当たるとい
うもの。ジョン・ローガンのオリジナル脚本から、バード監
督がリライト中とされているが、『スウィーニー・トッド』
や『ラスト・サムライ』の脚本家の作品には興味を引かれる
ところだ。
 なお、ピクサー社の実写映画進出は以前から噂があったも
のだが、ディズニーとの合併でその計画は消えたと思われて
いたようだ。しかし今回の計画でそれが実現することになる
もので、今後の進展も注目されている。また、今回の製作に
共同で参加しているワーナーの存在も気になるものだ。
        *         *
 一方、ディズニー製作で進められるマペット・ムーヴィの
新作には、4月18日に全米公開される“Forgetting Sarah
Marshall”というコメディ作品が話題の俳優兼脚本家ジェイ
スン・シーゲルと、脚本家兼監督ニック・ストーラーのコン
ビの起用が発表された。
 この2人は、2月3日付の『燃えよ!ピンポン』の紹介に
登場した昨年の全米ヒット作“Knocked Up”などのジャド・
アプトウ監督門下生ということだが、新作“Forgetting…”
では、別れた恋人が人気女優になって未練たらたらの売れな
い脚本家を主人公にしており、実はその主人公が映画の中で
執筆中とされる脚本が、人形劇で演じられる“Dracula”の
ミュージカル版という設定なのだそうだ。
 ところが、その人形劇シーンを映画ではジム・ヘンスンの
マペッツに演じて貰ったところ、そのアイデアを気に入った
マペッツ側が反応し、シーゲルにそれを現実の脚本にするこ
とが依頼されたというものだ。そしてシーゲルからはストー
ルの協力を要望して企画が実現されることになった。吸血鬼
物と言っても、そこからの物語がどんな捻りになるかは判ら
ないが、取り敢えずはシーゲルとストールによる脚本の執筆
が進められることになるようだ。
 なお2人のコンビでは、次回作“Five-Year Engagement”
も含めて、今までの作品は常にシーゲル主演とストール監督
で行われてきたようだが、今回はさすがに主演はマペッツで
シーゲルは脚本のみ、ただしストールは監督も担当すること
になっている。因に“Forgetting…”はユニヴァーサル作品
で、そこからディズニー作品が誕生するというのも面白いと
ころだ。
        *         *
 続いて、前回“Black Hole”という計画を紹介したデイヴ
ィッド・フィンチャー監督の新たな計画として、パラマウン
トで進められているアニメーション作品“Heavy Metal”の
製作に参加することが発表された。
 作品は、1981年と2000年に製作された作品と同様、1977年
に創刊された同名の雑誌のコンセプトに沿った複数の短編の
オムニバスになるもので、フィンチャーにはその内の1本の
監督が予定されている。
 他には、『TMNTニンジャ・タートルズ』のオリジナル
のクリエーターで、現在はHeavy Metalの出版社のオーナー
でもあるケヴィン・イーストマンと、さらにアニメーション
の製作を担当するブルー・スタジオ主宰のティム・ミラーが
参加、フィンチャーを含めた3人は製作も務める。
 短編は全部で8〜9本が予定され、その他の監督は近日中
に発表の予定だそうだ。フィンチャーは前回紹介の実写作品
と並行しての監督になるかもしれない。
 なお、Heavy Metalの関連では、2003年8月1日付第44回
に脚本家フランク・ダラボンの関る企画を紹介しているが、
今回の計画はそれとは別のものようだ。
        *         *
 一方、フィンチャーの関連で、2005年7月15日付第91回な
どで紹介してきたアーサー・C・クラーク原作“Rendezvous
with Rama”(宇宙のランデブー)について、突然動きが出
てきているようだ。
 これは今回、上記の記事に関連してフィンチャーの情報を
検索をしていて気がついたものだが、信頼を置いている映画
データベースのIMDbに、2月23日付の更新で製作情報が掲載
になっている。
 その情報によると、監督フィンチャー、主演モーガン・フ
リーマンと、製作会社のパラマウントは以前の情報と変わら
ず、製作状況は原作を脚色中というものだ。またその脚本家
には、2001年のテレビ・ミニシリーズ『バンド・オブ・ブラ
ザース』などのブルース・C・マッケナ、2002年12月に紹介
した『ケミカル51』などのステル・パヴローの他、アンド
リュー・カーン、スコット・ブリックという名前が挙がって
おり、ブリックが現在の脚色を進めているようだ。
 またこの企画は、元々フリーマンが権利を獲得して、長年
映画化を目指しているものだが、そのフリーマンが主宰する
プロダクションRevelations Entertainmentのオフィシャル
サイトでも、トップページに1番大きなイラストが掲載され
るようになっており、これはかなり確度が高そうだ。
 物語の舞台は、2130年の未来。人類はもはや宇宙唯一の知
的生命かと思われていた時代。そんな人類の住む太陽系に、
突然直径20km、長さ50kmという巨大なシリンダー状の人工物
が進入してくる。そしてその調査に向かった主人公たちは…
 原作は、1973年に出版されてヒューゴー/ネビュラの2大
SF賞を同時受賞した名作として知られるが、1973年という
と、映画『2001年宇宙の旅』の公開から5年後のことで
あり、クラークが必ずしも思い通りに行かなかったとも言わ
れる『2001年』の物語を、自分なりに再話した作品とも
言えそうなものだ。因に、『2001年』の続編の“2010:
Odyssey Two”はさらに9年後の1982年に発表される。
 そしてこの作品の映画化に関しては、かなり以前から期待
されていたものだが、実は、今年1月発行のある映画雑誌に
掲載された「実現しない映画企画ベスト10」の1本としても
紹介されていたもので、その時には、製作費が1億ドル以上
になるのが問題とされていたようだった。しかしその記事で
も、今のVFX技術ならそこまではかからないはずとの指摘
もされており、その記事が今回の動きを後押しした可能性は
ありそうだ。
 ただし、IMDbの記事では2009年公開予定となっているが、
上記の企画と併せると、フィンチャーが今すぐに取り掛かる
のはちょっと難しそうだ。しかしここまで勢いが出てきたの
なら、このまま実現に向かうことを期待したい。また原作に
は、第4部までの続編も発表されているものだ。
        *         *
 『ポセイドン』などのウォルフガング・ペーターゼン監督
が、コロムビア製作のSFスリラー“Uprising”の監督を契
約したことが発表された。
 作品は、強力なエイリアンに占領された地球を舞台に、レ
ジスタンスを繰り広げる地球人たちの姿を描くというもの。
脚本は、2001年『光の旅人』や一昨年の『ブラッド・ダイア
モンド』などを手掛けたチャールス・リーヴィットが執筆し
ており、2001年作品の感じからするとSFへの理解度も高そ
うで、楽しみな作品になりそうだ。
 一方、ペーターゼンは、『トロイ』『パーフェクト・スト
ーム』など最近ではワーナーでの仕事が多かったが、元々の
『Uボート』や『ザ・シークレット・サービス』の頃はコロ
ムビアだったもので、ハリウッド進出を果たした当時の古巣
に戻ったことになる。
 そして、そのコロムビアの首脳からは、「本作は、アクシ
ョンとサスペンス、それにドラマがミックスされた作品で、
正にペーターゼンのための作品だ」との期待が表明されてい
た。製作は、『グラディエーター』などのルーシー・フィッ
シャーが担当する。
        *         *
 『アンダーワールド』シリーズなどを手掛けるレン・ワイ
ズマン監督が、コロムビア製作で“Shell Game”と題された
SFスリラーを監督することを発表した。
 作品の内容は、不老不死を扱う危険なブラックマーケット
の捜査を進めていた刑事が、モラル上のディレンマに陥ると
いうもの。それ以上の詳しい情報はないが、ジャスティ・ボ
ンディとアンドリュー・ルディントンによるオリジナル脚本
から、ワイズマンと2004年の『セルラー』などを手掛けたク
リス・モーガンがリライトを行ったとのことだ。
 実はワイズマンは、この企画を5年も前から温めてきた。
しかし製作規模が大きく、製作費も多額になると予想される
作品の製作にはなかなか乗り出せないでいた。ところが昨年
『ダイ・ハード4.0』を手掛け、同シリーズで最高の興行成
績を達成した監督に、漸くその規模の作品を製作できる状況
が整ったとのことで、ついに実現に向かって動き出したもの
だ。
 発表された内容を読むと、『ブレード・ランナー』にも似
た作品の印象を受けるが、そこに相当額の製作費が注ぎ込ま
れるというのは期待したい。因にワイズマンは、『メン・イ
ン・ブラック』や『Godzilla』なども手掛けた視覚効果用の
美術スタッフ出身で、『アンダーワールド』でもその美学は
表現されているが、今回はその究極の映像が観られそうだ。
 具体的な製作時期は未定だが、発表はワイズマンの次回作
として行われている。
      *         *
 未来アクションスリラーと称されている“Doomsday”が、
3月14日にフォーカス映画社のジャンル部門ローグから全米
公開されたニール・マーシャル監督の次回作として、同じく
ローグの製作で昔の西部を舞台にした“Sacrilege”という
ホラー映画の計画が発表されている。
 物語は、西部劇としても華やかなゴールドラッシュ時代を
背景にしたものだが、この時代は、その一方でDonner Party
事件など悲惨な出来事にも象徴される暗黒の時代でもあった
とのこと。本作はその暗黒面を描いた「歴史ホラー映画」に
なるそうだ。
 因にイギリス出身のマーシャル監督は、幼少時からホラー
映画もその他の映画も同等に観て育ってきたとのことで、そ
れらのジャンルを融合した作品を作ることが夢だったとして
いる。そして本作に関しては、アメリカの怪奇作家H・P・
ラヴクラフトが描く『許されざる者』とも称しており、さら
に監督は、「私は火種となるものを常にいくつか内に持って
いるが、この作品はその中でも最も長く自分の心を虜にして
きた」として、映画化に意欲を燃やしているものだ。
 製作時期は未定だが、マーシャルはただちに撮影台本の執
筆に取り掛かるとのことだ。
        *         *
 またまたコミックスの映画化で、ヴァリアントコミックス
というところから出版された“Harbinger”というシリーズ
の権利をパラマウントが獲得し、ブレット・ラトナー監督で
実写映画化を進める計画が発表された。
 内容は、特殊な能力の発現した「先駆者」と呼ばれる若者
たちを主人公にしたもの。その能力は、「オメガ」と呼ばれ
る者たちによって発現させられるが、そこには悪人も存在し
ている。そしてその悪人は、特殊能力を使って巨大企業を作
り上げたりもしている…という展開になるようだ。
 因に、1992年にクリエーターのジム・シューターによって
スタートされたシリーズは、2005年に選出された「1990年代
に誕生した最も重要なコミック10作」の中でNo.1にも選ばれ
た作品とのことで、かなりの期待作になりそうだ。また作品
には、若者を主人公にした『ブレード・ランナー』という呼
び方もされていた。
 その映画化がラトナーに任される訳だが、ラトナーは言う
までもなく『X-men3』の監督も手掛けた人であり、彼自身
がそれに続くスーパーヒーロー物のシリーズ作品を探してい
たところに、今回の企画が提案されたということのようだ。
とは言え、前作と同じような超能力者集団を描く作品に、ラ
トナーがどのような手腕を見せるかにも注目が集まる。
 ただしラトナー自身には、以前に紹介した“Playboy”な
どの企画も目白押しになっているものだが、今回の計画では
それらの作品を進めている間に、脚本家が脚本を完成させる
ことなっている。従って実現までには多少時間が掛かりそう
だが、いずれにしても面白い作品を期待したい。
 それにしても、最近のテレビや映画でも超能力者の集団の
登場する作品が目立つ感じだが、これは一体どうした訳なの
だろう。因に本作で、悪人の「オメガ」は日本人という設定
のようだ。
      *         *
 もう1本、こちらはグラフィック・ノヴェルの映画化で、
アメリカで活躍する日本人作家・イラストレーターのカズ・
キブイシ原作による“Amulet”というシリーズの権利をワー
ナーが獲得し、アキヴァ・ゴールズマン主宰ウィードロード
と、ウィル・スミス主宰オーヴァブルックの製作で映画化す
ると発表した。
 物語は、父親を亡くした兄妹が、曽祖父の遺産の家に引っ
越すが、そこで母親が地下世界から現れた獣に連れ去られ、
母親を救出するための冒険を始めなくてはならなくなるとい
うもの。そしてこの映画化では、『幸せのちから』に出演し
たジェイダン・スミスと、『アイ・アム・レジェンド』に出
演のウィロー・スミスの兄妹が主演するとのことだ。
 この2人は言うまでもなくウィル・スミスの子供たちで、
共に父親との共演で映画デビューは果たしているものだが、
ジェイダンはその後にフォックス製作“The Day the Earth
Stood Still”に出演。またウィローも、ピクチャーハウス
製作で6月公開される“Kit Kittredge: An American Girl
Mystery”という作品に出演しているとのことだ。そして今
回はその兄妹の共演となるものだが、このままでは、映画の
内容よりそちらの方が話題になってしまいそうだ。
 しかし我々としては、原作者が日本人であることにも注目
したいところで、紹介されているイラストを見ると、かなり
日本のマンガ的な作風でもあるようだが、それがどのように
実写映画化されていくかにも興味が湧くところだ。なお原作
は、全5巻が予定されているもので、その第1巻が今年1月
に出版され、第2巻も今年中に刊行予定。第1作の映画化が
どこまでを描くかは不明だが、シリーズ化は間違いなく行わ
れるものだ。
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 最後は、続報をまとめて紹介しておおこう。
 まずは、今年11月に公開予定の『ハリー・ポッターと謎の
プリンス』に続くシリーズの最終巻“Harry Potter and the
Deathly Hallows”は、当初2010年11月公開が予定されてい
たものだが、さらにこの最終巻を2部作で製作し、その本当
の最後の映画は、2011年5月に公開する計画が発表された。
元々このシリーズの原作本はいずれもかなりのヴォリューム
で、今までの映画化でも割愛されたエピソードは数多いが、
最終巻では多少緩和されることになりそうだ。なお監督は、
『不死鳥の騎士団』以降はデイヴィッド・イェーツが最終話
まで担当する。
 続いて、当初は今年8月15日に予定されていた鳥山明原作
“Dragonball”の公開が、2009年4月3日に延期されること
になった。その理由は明らかにされていないが、今年の夏に
はワーナーが『マッハGo!Go!Go!』の公開も行うことから、
同じ日本アニメからの映画化作品の重なることを避けた可能
性はありそうだ。いずれにしても、4月上旬というのも興行
的に悪い時期ではないし、封切りに迫られて拙速な作品が作
られるよりは、たっぷり時間を掛けて納得の行く作品を作り
上げて欲しいものだ。
 最後の最後に、アーサー・C・クラークの訃報が届いてし
まった。今回は記事を書いていたところであり、個人的にも
多少関りがあったのでショックが大きいが、今はご冥福を祈
りたい。(3月20日追記)


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井口健二