| 2008年02月24日(日) |
Girl's BOX、山桜、Swedish Love Story、船山にのぼる、花影、妻の愛人に会う、マンデラの名もなき看守、噂のアゲメンに恋をした! |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※ ※僕が気に入った作品のみを紹介しています。 ※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『Girl's BOX/ラバーズ・ハイ』 Girl's BOXというのは、レコード会社のavexが、2005年から 展開している女性アーティストによる音楽パフォーマンスの ブランド名だそうで、本作はそこから生まれた映画作品とい うことのようだ。 試写の始まる前に、宣伝担当の女性からは「可愛い女の子が 一杯出てきますから楽しんでってください」と言われたが、 まあそういうことがお目当ての作品なのだろう。 物語は、歌手を目指し、親の反対も押し切って上京してきた 若い女性が、オーディション詐欺に騙されたり、そこで出会 った女性に助けられたりしながら成長して行くというもの。 その舞台が、Girl's BOXと名付けられたクラブとなる。 そのクラブでは、カウンターの上に若い女性が立ち、ポール を使ったパフォーマンスを見せながら酒の提供もして行く。 ただし客との直接的な接触は禁じられていたり、それなりに 健全なムードは保たれている。 そしてその場所で、ちょっと勝ち気なリーダーや、ロリコン ファッションやちょっとセクシーな仲間たちと共に、主人公 の新たな暮しが始まる。そんな一種の夢のような物語が展開 して行くが、もちろんそこには厳しい現実も垣間見せる。 映画の全体は2000年に公開された『コヨーテ・アグリー』を 思い出させた。ジェリー・ブラッカイマーの製作で、マリア ・ベロが出演した作品は、この手の女性主導の映画ではトッ プクラスのものだが、本作はそれをうまく日本向けにアレン ジしたとも言えそうだ。 出演は、avexのオーディションで12万人から選ばれたという ミュージシャンの長谷部優、元『忍者戦隊ハリケンジャー』 で『アクエリアンエイジ』にも出ていた長澤奈央。他に、嘉 陽愛子、斉藤未知、星井七瀬、紗綾。 さらに秋本奈緒美、『デスノート』の青山草太、『バベル』 の小木茂光らが脇を固める。 若い女性の出演者たちはそれなりに個性的だし、それを楽し む分にはそれで充分とも言える作品。話の全体はかなり甘い が、日本の、特に若い女性にはこの程度が適当とも思われる ものだ。 試写の後で、宣伝担当の女性からは「こんなお店があったら 行ってみたいですよね」と言われたが、確かに…次はそんな お店もavexで展開してくれるのかな。
『山桜』 藤沢周平の短編を『地下鉄(メトロ)に乗って』の篠原哲雄 監督が映画化した作品。 時は江戸時代の後期、北国庄内の小藩を舞台に、そこで暮ら す一人の女性・野江の苦しい中にも、清々しく生き抜く姿が 描かれる。 野江は最初の夫に先立たれ、次に嫁いだ先の磯村は、実家よ り格下だったが武士なのに蓄財に汲々としているような家。 そこで夫や姑からは「貰ってやった」と言われ、その一方で 「蔑むような目で見るな」とも言われ続けて暮らしていた。 そんな野江が、久々に許された叔母の墓参の帰路、満開に咲 いた山桜の枝を手折ろうとして一人の武士の助けを受ける。 その武士は手塚と名告るが、それは野江が磯村に嫁ぐ前に結 婚を申し込まれ些細な理由から断った相手だった。 そして手塚は野江に今の境遇を尋ねるが、野江は正直に答え ることができなかった。 一方、藩方では藩が所有する原野の開発を巡って策謀が続い ており、野江の父親はそれに反対だったが、磯村の夫らはそ こから甘い汁を吸おうとしていた。 そして藩内の不満が高まる中、一つの事件が起きる。 篠原監督は、『地下鉄…』でも男性への思いを支えに不幸な 境遇に耐え続ける女性の姿を描いていたが、本作でもその視 線は変わらない。そして本作では、その主人公の野江を田中 麗奈が演じ、手塚を東山紀之が演じているものだ。 原作は24ページしかない短編とのことだが、本作ではそれを 庄内の自然の中で描き切ることで見事な長編映画に仕上げて いる。それはまさに、山桜の花びら1枚にも神経を行き届け させたとまで言われているものだが、CGIも使ったと思わ れるその表現は見事だった。 それにしても、主人公の台詞がこれほど少ない映画も珍しい だろう。これはもしかして、主人公たちの台詞は原作に書か れたものだけなのではないかと思わせるくらいのものだが、 この難しい役柄を田中が見事に演じている。 特に田中の目の演技は、なるほど彼女が選ばれた理由が判る というもの。篠原監督も田中も時代劇は初めての挑戦だった そうだが、現代感覚も踏まえたその挑戦は見事に成功したと 言えそうだ。 共演は、篠田三郎、檀ふみ。さらに富司純子、高橋長英、永 島暎子、村井国夫ら、一つ一つの所作も丁寧な脇役陣が物語 の雰囲気を存分に高めている。
『スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー』 “En Karlekshistoria” 2月10日付で紹介した『愛おしき隣人』のロイ・アンダーソ ン監督が、弱冠26歳で発表した1969年のデビュー作。 なお本作は1971年に『純愛日記』の邦題で日本公開されてお り、今回はそのディジタル・リマスター版。因に今回の邦題 は、国際的に使用される英語題名となっている。 ストックホルムを舞台に、15歳の少年と14歳の少女の恋物語 が描かれる。確か以前の公開時には、北欧の進んだ男女関係 が話題になったような気もするが、今では日本でもそれなり にありそうな話という感じのものではある。 それは時代の変化ということにもなるのだろうが…ただし、 それを認めて育んで行こうとする社会の大らかさは、到底今 の日本が追いついている訳ではない。その北欧の大らかさが この映画の素晴らしさであり、その辺の意識の違いは如何と もしがたいものだ。 一方、この映画は少年と少女を中心に描いてはいるが、その 周囲の大人たちにも目は向けられている。そこには、アンダ ーソン監督が現在も追求している「人間の置かれた状況に関 する茶番劇」といった視点がすでに目指されているようで、 いろいろ面白いエピソードも登場する。 特に少女の両親の物語は、当時のスウェーデンの状況も踏ま えて描かれているだろうが、現代の日本にも通じそうなとこ ろもあり、いろいろ考えさせられた。 とは言え映画の中心は少年と少女の恋物語な訳で、その部分 は、まあ子を持つ親としてはいろいろ考えてしまうところも あるが、子の立場に立ってこんなふうに一途に初恋が遂げら れたら、それはそれで素晴らしいこととも言えるだろう。 出演は、数千人の中から選ばれたというアン・ソフィ・シリ ーンと、当時の著名女優の息子のロルフ・ソールマン。共に デビュー作だが、2人とも現在も現役の俳優として、またソ ールマンは監督としても活躍しているようだ。 それともう1人、この映画では当時美少年と歐われたビヨル ン・アンドルセンもデビューを飾ってる。役柄は主人公の少 年の仲間というものだが、この作品の翌年にルキノ・ヴィス コンティ監督の『ベニスに死す』に出演したもので、当時の ファンの人には懐かしいものになりそうだ。 なお、この作品は1970年のベルリン映画祭に出品され、グラ ンプリの金熊賞は逃したが、国際批評家賞など4冠を受賞し ている。因にこの年はグランプリ受賞作はなかったものだ。
『船、山にのぼる』 2003年12月16日付で、『ニュータウン物語』という作品を紹 介している本田孝義監督によるドキュメンタリー。広島県の 江の川に作られたダム湖に沈む村を巡って、それを記念する 事業を実施する人たちの姿を記録した作品。 ダム湖に沈む村と言われると、先ず「ダム建設反対運動」が 思い浮かぶ。このダム建設でも反対運動はあったようだが、 この作品ではそれが終結するまでの経緯は簡潔に語られ、そ こからの未来に向けた行動が中心に描かれる。 もちろん村が無くなるのは悲しいことだが、その文化を受け 継いで新たな歴史に向かって行こうとしている村人たちを如 何に励ますか、そのモニュメントとして計画は動き出す。 ところが、最初は建設省などの肝入りで始まった計画は途中 で消滅。しかしこの計画を始めた人たちは、独自に寄付を募 るなどしながら事業を継続して行くことになる。その経緯も 明確には語られないが、相当の努力が払われたことが想像さ れるものだ。 でも、映画はそんな生々しいことは抜きにして、その計画の ために頑張る人々を描いて行く。その目的は、ダム湖に沈む 12万本の木々の思い出を残すこと。そこで湖に沈む木を山か ら切り出して船を作り、その船を常時の湖面より高い場所に 置くことが提案される。 つまり、ダムが完成すると、一度は試験湛水と呼ばれる常時 の湖面より高く極限状態にまで水を貯めるテストが行われる ことがあり、その時に湖面に浮かべた船を所定の場所に移動 させて、水位が下がるとその高い場所に船が残るという計画 だ。 しかし、計画は容易に賛同が得られるものではない。そのた め、計画をアピールするためにいろいろなイヴェントを行う などの行動が開始され、それによって人々が団結して行く姿 も描かれる。 「船頭多くして船、山に登る」とは、本来は良い意味では使 われない諺だと思うが、ここではまさに多くの船頭によって イヴェントが成し遂げられて行く。そんな素敵な物語が展開 されるものだ。 なお映画では、船づくりに並行して村の樹齢600年とも言わ れる古木を移植する話も描かれる。その運搬も大変だったも のだが、残念なことに映画ではその古木のその後が描かれて いなかった。その辺がちょっと気にはなったが、その結果は まだ出ていないのかな。
『花影』 1988年に大林宣彦監督の『異人たちとの夏』などを手掛けた 市川森一原作・脚本による日韓の男女を巡るちょっとファン タスティックな要素もある物語。 主人公は在日3世の女性・五木尚美。宝飾デザイナーとして 人気のある彼女は、韓国の釜山に店を出す準備をしていた。 そして現地に交渉にやってきた彼女は、その足で祖先の墓参 りに行くが、そこで教え子と共に訪れていた美術教師の韓国 青年と出会う。 彼女は、デザイナーとして成功していたが、私生活では写真 家の男性と不倫関係にあり、やがてそれはスキャンダルとな って仕事の足を引っ張り始める。そして人目を避ける彼女の 許に、彼女を「サンミ」と呼ぶ韓国青年からの手紙が届く。 ラヴストーリーではあるが、主人公の女性が結構我儘で、そ んな我儘なヒロインを山本未來が良い雰囲気で演じていた。 一方の韓国青年役は、『Mr.ソクラテス』『ひまわり』のキ ム・レウォン。またまた好漢ぶりを発揮している。 さらに、その母親役を『チャングムの誓い』のパク・ジョン スが演じる他、日本側では、石黒賢、戸田恵子、笹野高史ら が共演する。 監督は、相米慎二や黒木和男の助監督を長年務めてきた河合 勇人のデビュー作品。 物語は、実はちょっとファンタスティックの側面を有してい て、それは有り勝ちなものではあるけれど、無理なく作られ ている。特に後半、ヒロインが突然ハングルを喋り始めるの が良い感じでもあって、この辺にファンタシーの要素を持っ てくるのは大賛成だ。 脚本家にその意識があるかどうかは別として、こんな風にフ ァンタシーを利用してもらえると嬉しくなる。これがベテラ ンのうまさということなのかな。『レッドオクトーバーを追 え』のショーン・コネリーのようなところもあるが、小手先 を労さず、自然に物語に溶け込ませるのはすばらしくも感じ られた。 なお、映画には釜山の桜が登場するが、これは戦前日本国に よって植えられた染井吉野だそうで、当然戦後にほとんどが 伐採されたが、一部の韓国の人々の努力で残されたものだそ うだ。そんな日韓の交流も心に留めたい作品だった。
『妻の愛人に会う』“아내의 애인을 만나다” 題名の通り、妻に不倫された夫が、その妻の愛人に会いに行 く話。 以前に東京国際映画祭で上映された東南アジアの映画で、妻 が突然行方不明になって、その足跡を妻の元愛人と共に辿る 話があったと思うが、妻の不倫というのも一般的な題材にな ってきたようだ。 そこで本作の主人公の夫は、妻の愛人の男に話し掛ける最初 の言葉をシミュレーションするなど、万端整えて妻の愛人の 許へ向かうのだが。そんなことが簡単に出来るはずもなく、 愚図々々と話が進んでしまう。 一方の不倫男は、タクシーの運転手で本妻もいる。そしてそ の男の車に客として乗り込んだ夫は、遠距離の行く先を告げ て、2人は長時間を一緒に過ごすことになるのだが… いわゆる韓流スターの出演もなく、お涙頂戴でもないこの作 品は、韓国映画としては異例の作品と言えるのだそうだ。し かし、脚本段階で応募された韓国映画振興委員会の支援作品 に選出され、完成後は世界各地の映画祭に出品されて好評を 博したとされている。 結構ドライなユーモアも感じさせる作品だが、主人公たちの 行動はそれぞれ人間の本質を捉えたものでもあり、しかも全 体の雰囲気が実に良い感じで、登場人物に感情移入はあまり 出来ないが、面白く観ることは出来た。 また、ブラックコメディとも言えるこの作品は、時にシュー ルであったり、いろいろな側面も有している。特にポスター にもなっているスイカのシークェンスは見事なものだ。それ らがバランスよく構成されていて、全体の映画の完成度も高 いものに観られた。 脚本・監督のキム・テシクは1959年生まれ、映画監督は本作 がデビュー作となるが、ソウル大学で映画を学び、その間に 日本映画学校に留学して日本映画の助監督で映画界入りして いる。現在は主に日本や香港でCFディレクターとして活躍 しているそうだ。 多分、そんな経歴が普通の韓国映画とは違う感覚を生み出し ているのだろう。でもこの感覚こそが世界に通じる感覚なの だとも思える。日本で人気のいわゆる韓流映画とは一線を画 した作品だ。 なおこの作品は、12月に紹介した『黒い土の少女』などと共 に、2月から渋谷のシアター・イメージフォーラムで行われ ている「韓国アートフィルム・ショーケース(KAFS)2008」 の1本として4月に上映される。
『マンデラの名もなき看守』“Goodbye Bafana” 1963年から90年まで、27年間に亙って投獄され続けたネルソ ン・マンデラの看守を務めたジェームズ・グレゴリーの実話 に基づく物語。 マンデラの生地の近くで育ったグレゴリーは、子供の頃には 黒人の少年とも仲良く遊び、そのため彼らが喋るコーサ語も 自然と覚えていた。この知識が認められ、グレゴリーはマン デラが収監された刑務所で、彼らの手紙の検閲を行う任務に 就くことになる。 そして妻と2人の子供と共に、ケープタウン沖のロベン島の 刑務所に着任したグレゴリーは、職員たちの住居街の一角で 暮らしを始める。ただしこの時のグレゴリーと妻は、典型的 な白人夫婦であり、アパルトヘイトによる恩恵を信じていた が… 検閲のために読むマンデラの手紙や、マンデラと妻との面会 に立ち会う内、彼の心にはいつしかアパルトヘイトを始めと する現政権が進める政策に対する疑問が生じ始める。 この作品は、マンデラが初めて公式に彼自身の姿を描くこと を認めた作品ということだ。ただしこの作品はマンデラの功 績を描くものではない。それよりもこの作品では、アパルト ヘイトの真の恐ろしさが明確に描かれているものだ。 それを体現しているのがグレゴリーの妻で、この妻は「黒人 と白人の区別は神様がお決めになった」と発言して憚らず、 2人の子供にもそういう教育を続けている。そして黒人を刑 務所に入れることによって自分たちが安全になると信じてい るのだ。 この妻役を、『ナショナル・トレジャー』などのダイアン・ クルーガーが演じていて、これは見事に填っている。因に、 クルーガーは、存命の妻本人にも面会して役作りをしたそう だが、このようなことを平気で言えた理由としては、「真相 を知る術が全くなかったため」と教えられたそうだ。 主人公のグレゴリー役は、『ダーウィン・アワード』などの ジョセフ・ファインズ。またマンデラ役には、『24』など のデニス・ヘウスバートが扮している。 日本人にとって南アフリカはあまりに遠い国であるし、アパ ルトヘイトなども言葉としては知っていても、その実態はほ とんど判らないのが普通だろう。そういう日本人にとってこ の作品は貴重な知識を与えてくれるものだ。 出来ることなら文科省の特選にでもしてもらって、小学校な どで子供たちにも見せられたらいいと思えるくらいのものだ が、それは難しいのだろうか。
『噂のアゲメンに恋をした!』“Good Luck Chuck” アメリカでは「コメディ界のアイコン」とも呼ばれるスタダ ップ・コメディアンのデイン・クックと、『シン・シティ』 などのジェシカ・アルバの共演による、ちょっとファンタス ティックな要素もあるロマンティック・コメディ。 主人公は、背も高く、どちらかと言うとイケメンの歯科医。 従って女性も比較的簡単にベッドまで付いてきてくれるのだ が、なぜか結婚には至らない。 それどころか、ベッドを共にした女性がその直後に運命の人 と出会うことが続き、そして招かれた女性の結婚式で、彼は 結婚のラッキーチャームと紹介されてしまう。しかもそのこ とがインターネットでも紹介されて、彼の診療所は一躍女性 客で満員となる。 一方、アルバが扮するのは多少ドジなところもある水族園の ペンギン飼育担当者。ちょっとオタクっぽい弟と共に懸命に 働く姿に、主人公は一目惚れするが…。もし彼女と寝たら、 彼女は彼の許を去って別の運命の人を見付けてしまう?そん な運命に逆らうため、彼は最大の努力を開始する。 実は主人公は子供の頃に、回転させた瓶の向いたところの女 の子とキスをする“スピン・ザ・ボトル”のゲームでゴスロ リ衣裳のちょっと恐めの女の子を当ててしまい、キスを拒否 したことから、その子に「一生幸せになれない」呪いを掛け れられていた。 もちろんそんな呪いは信じていない主人公だったが…。その 呪いの言葉も傑作で、一気にファンタスティックな雰囲気に もなってしまう作品だ。 共演は、先に紹介した『燃えよ!ピンポン』の主演でも注目 したダン・フォグラー。こちらは整形外科医で、全くもてな いけど女の裸は見放題という役をネチネチと演じている。他 に若手のロニー・ロスなど、アメリカの新しいコメディの顔 が並んでいる。 またアルバは、本格的なコメディは初挑戦だが、全てのシー ンを代役なしの体当たりで演じたとのことで、撮影中あざだ らけになったという彼女の演技も見ものだ。 ラヴコメ企画で、当初はPG-13狙いだったが、途中からR指 定に変更したというちょっと過激な面も持った作品で、台詞 から映像までそれなりのものが登場する。その分、奥歯にも のが挟まったようなところもなく、大人には存分に楽しめる 作品ということだ。
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