井口健二のOn the Production
筆者についてはこちらをご覧下さい。

2008年02月01日(金) 第152回

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。       ※
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
 今回は新年早々のショックだったこの話題から。
 SF/ファンタシー系の映画ファンにもいろいろ馴染みの
あった2人の若手俳優が相次いで亡くなった。
 先は1月15日に亡くなったブラッド・レンフロー。レンフ
ローは、1994年の『依頼人』、1995年の『マイ・フレンド・
フォーエバー』などで知られているが、僕には1998年の東京
国際映画祭に出品された“Apt Pupil”(ゴールデン・ボー
イ)が印象に残る。イアン・マッケラン扮する元ナチの戦犯
を追い詰めながら、逆にそれに感化されて行く少年の姿は、
当時の世相も反映して恐ろしいくらいの迫真のものだった。
彼はこの演技で映画祭の主演男優賞も獲得したものだ。
 しかしその後は、麻薬絡みの事件で繰り返し逮捕されるな
ど私生活は乱れ続け、映画の仕事もあまり芳しいものは残し
ていない。最近では、2005年12月29日に紹介した『ジャケッ
ト』にも出演していたが、The Strangerという役名で、主役
級のものではなかった。ただ、現在ポストプロダクション中
の“The Informers”という作品は、『レス・ザン・ゼロ』
などのブレット・イーストン・エリスの原作で、作品紹介欄
にはvampireなどという単語も見えるもの。1983年のロサン
ゼルスを舞台にした群像劇とのことで、アンサンブルキャス
トの一員としての出演だが、海外での公開は今年の秋以降に
予定されており、映画祭などでの上映も期待したいものだ。
        *         *
 そして、もう1人は1月17日に亡くなったヒース・レジャ
ー。レジャーは、2005年の『ブローバック・マウンテン』で
アカデミー賞にノミネートされるなど、正にキャリアの絶頂
という感じだった。そのレジャーが敵役ジョーカーに扮した
『バットマン・ビギンズ』の続編“The Dark Knight”は、
すでに撮影完了しており、7月18日に全米公開が確定してい
る。日本公開は9月20日の予定だそうだ。
 しかし、続けて撮影に入っていたテリー・ギリアム監督の
“The Imaginarium of Doctor Parnassus”(第147回参照)
は、実写部分の撮影を終了して、これからVFXシーン用の
撮影となっていたもので、実はこの作品の製作続行がかなり
厳しくなっている。
 実際、ギリアム監督はかなりお手上げ状態のようで、急遽
信頼関係のあるジョニー・デップに応援を求めたという情報
もあったようだが、それも実現は難しそうだ。つまり、現実
と想像の世界が交錯する物語で、撮影はイギリスでの現実シ
ーンが終り、これからカナダ・ヴァンクーヴァの撮影所で想
像シーンの撮影となっていた。そこで、この想像シーンだけ
配役をデップに変えるというアイデアだったようなのだが、
デップにはすでにマイクル・マン監督の“Public Enemies”
の撮影が決まっていて、スケジュールが取れそうにない。
 因に、ヴァンクーヴァでのVFX撮影の予定は3月上旬ま
でとされていたものだが、一方“Public Enemies”の撮影開
始はシカゴで3月10日となっており、スケジュールはかなり
タイトになる。しかも、夏に予定されるストライキのことも
考えると撮影開始を遅らせる訳には行かず、シカゴとヴァン
クーヴァでは掛け持ちも難しい。
 ということでデップの出演が難しいとなると、レジャー/
デップ・クラスの俳優での代役は見付かりそうになく、製作
続行はかなり厳しいのが現実のようだ。ギリアム監督では、
2000年にデップ主演で進められていた“The Man Who Killed
Don Quixote”が、共演者ジャン・ロシュフォールの急病で
製作中止になって以来の、悪夢再来となってしまいそうだ。
一方、亡くなったレジャーも、今年のオスカー候補になって
いるエレン・ペイジを主演に迎えての監督デビューが計画さ
れていたようだが、それも観ぬ夢に終ってしまったものだ。
 なお、レジャーの死因は薬物の過剰な摂取とされており、
レンフローの死因は公表されていないが、彼の最近の行状か
ら見て同じ死因と考える向きが多いようだ。薬物の問題は、
アメリカ映画でもたびたび取り上げられ、国家的な大問題だ
と思うのだが、現在行われている大統領予備選挙でもあまり
争点になっているようにも見えず、一体どうしたことかと思
ってしまうところだ。
        *         *
 以下は、いつもの製作ニュースを紹介しよう。
 先ずは流れというのも何だが、前回クリスチャン・ベール
の共演を報告したマイクル・マン監督の“Public Enemies”
に、さらに『エディット・ピアフ』の演技でアカデミー賞に
ノミネートされているフランス人女優マリオン・コティアー
ルが出演し、ジョニー・デップ扮する銀行強盗犯ジョン・デ
リンジャーの恋人役を演じることが発表された。
 因にコティアールはかなりの長身ということで、デップの
恋人役には身長が心配だという声もあるようだが、オスカー
候補作では実は小柄だった歌姫を見事に演じていたもので、
その辺のことは了解済みだろう。ただし、前作の撮影もかな
り苦労したとは語っていたようだが…
 なお、コティアールは、WGAのストライキで製作延期と
なった“Nine”への出演が予定されていたもので、その替り
の出演となっているものだが、本人は、ジャヴィアー・バー
デン、ペネロペ・クルス、ソフィア・ローレンらと共演する
ミュージカル映画にもまだ期待を持っているそうだ。
 また今回の計画では他に、チャニング・テイタム、ジョン
・オーティス、ジョヴァンニ・リビシ、スティーヴン・ドー
フらがギャング側の配役で発表されている。この内、テイタ
ムとオーティスは、実はストライキの影響で製作中止に追い
込まれた“Pinkville”に出演予定されていたとのことで、
ストライキの影響は各方面にさまざまなようだ。
        *         *
 話が芋づる式になっているが、次は“Pinkville”が製作
中止に追い込まれたオリヴァ・ストーン監督の情報で、それ
に替る作品の計画が発表されている。
 作品の題名は“Bush”。現アメリカ大統領ジョージ・W・
ブッシュのこれまでの人生と、大統領としての職責を描く作
品になるということだ。因にストーンは、ブッシュ政権のイ
ラク侵攻政策には批判的な発言もしているようだが、映画は
アンチブッシュの視点で描かれるものではなく、ブッシュが
如何にして権力を握ることができたかなどの、ブッシュ自身
に迫った作品になるとしている。
 ただしストーンによると、敬虔なクリスチャンのブッシュ
大統領は、「神のご意志によって大統領になることを定めら
れていた」との発言もしているのだそうで、その神の意志が
イラク侵略に向かわせたという展開にもなるようだ。
 脚本は、1987年の『ウォール街』でもストーンに協力した
スタンリー・ワイザー。ワイザーは1年以上を掛けた綿密な
調査の上で、WGAのストライキの期限以前にこの脚本を仕
上げていたとのことで、“Pinkville”の製作中止決定後、
直ちに提案が行われたそうだ。
 なお本作の製作には、昨年11月15日付第147回で紹介した
ピーター・ジャクスン製作のSF映画“District 9”も手掛
けるQEDが2500万ドルの資金提供を契約しており、映画の
製作は問題なく行われそうだ。また主演には『ノーカントリ
ー』のジョシュ・ブローリンが期待されており、さらに撮影
スタッフには“Pinkville”に関っていた人たちを出来るだ
け起用したいとのことだ。
 ストーンは、1991年の『JFK』と95年の『ニクソン』で
もアメリカ大統領を描いており今回が3人目。大統領選挙の
年にどんな大統領を見せてくれるのだろうか。撮影は4月に
開始の予定で、公開は11月の大統領選挙の投票日前に行いた
いとしている。
 ただし、本作の配給会社は未定。“District 9”の配給は
ソニーが契約しているが、中止された“Pinkville”もMG
M/UA=ソニーだったもので、さてどうなるだろうか。
        *         *
 “James Bond 22”の仮題名で製作準備の進められていた
シリーズ最新作の撮影が1月3日に開始され、その公開題名
が“Quantum of Solace”になることが発表された。
 同名のイアン・フレミングの原作は、1960年に出版された
短編集“For Your Eyes Only”に納められたもので、オリジ
ナルはキューバ革命を背景にしてバミューダ諸島のナッソー
を舞台にした、サマセット・モームの作品のような人間関係
を描いた短編だそうだ。
 と言ってもこの物語が映画化されるものではなく、これは
あくまでも題名だけの採用。そして映画の物語は、正に前作
『カジノ・ロワイヤル』の最後のシーンの2分後から再開さ
れ、復讐に燃えるボンドはオーストリア、イタリア、そして
中南米へと冒険を繰り広げて行くとされている。
 主演は前作に引き続きダニエル・クレイグ。共演は、今回
の敵役ドミニク・グリーンに、『潜水服は蝶の夢をみる』の
マチュー・アマルリク、またウクライナ出身のオルガ・クリ
レンコがボンドガールとして登場、さらにイギリス人女優の
ジェンマ・アルタートンがMI6のエージェントに扮する。他
にジュディ・ディンチ、ジェフリー・ライト、ジャンカルロ
・ジャンニーニらも前作から引き続き登場。また前作でMr.
ホワイトを演じたジェスパー・クリステンセンもキャスティ
ングされている。
 監督は、『チョコレート』などのマーク・フォースター。
脚本は、ニール・パーヴィス、ロバート・ウェイドとポール
・ハギス。なおイギリスでは1500人規模のエキストラの募集
もされているそうで、かなり大掛かりな撮影も行われている
ようだ。そして撮影は4月29日にはオーストリア西部の古都
ブレゲンツに移動され、さらに5月10日まで行われて、公開
は今年11月7日に予定されている。
        *         *
 ピクサー+ディズニーの大元となった“Toy Story”の第
3作が製作されることは以前に紹介しているが、第2作の共
同監督を勤めたリー・アンクリッチの監督で2010年6月18日
の全米公開が予定される第3作に先駆け、第1作と第2作が
3D版で再公開されることが発表された。
 この計画は、『ナイトメア・ビフォー・クリスマス』と同
様の2Dのフィルムから3D化されるものだが、この3D化
の作業では、前2作を手掛けたジョン・ラセターが直接監修
をすることになっている。そして全米公開は、第1作の3D
版が2009年10月2日、第2作が10年2月12日となっており、
そのまま3D製作される第3作の公開に繋げられるものだ。
 なお、ピクサー社の2009年公開新作には、昨年7月1日付
第138回で紹介した“Up”が6月12日に予定されているもの
だが、その作品までは2D公開の予定で、それ以降は一気に
3D攻勢となりそうだ。
 一方、ディズニー社全体の3D計画では、昨年7月15日付
第139回で紹介したロバート・ゼメキス監督、ジム・キャリ
ー主演のパフォーマンス・キャプチャー作品“A Christmas
Carol”が、2009年11月6日の全米公開予定で撮影中の他、
今年11月26日の全米公開予定で“Bolt”というジャーマン・
シェパード犬が主人公のアニメーション作品の製作も3Dで
進められている。
 さらに、12月1日付第148回で紹介したティム・バートン
監督の“Frankenweenie”と“Alice in Wonderland”は、共
にまだプレプロダクションの段階だが、“Frankenweenie”
の公開は2009年12月、また“Alice…”は5月の撮影開始が
予定されており、こちらも3D攻勢は果敢に進められるよう
だ。
 いよいよ3D時代の本格開幕だが、昨年の12月には全国で
10館が一斉3D化されたとはいえ、まだまだ小規模な対応の
日本はこの先どうなるのだろうか。
        *         *
 ここからはSF/ファンタシー系の映画情報を紹介する。
 先ずは続報で、2006年11月15日付第123回で紹介したコー
マック・マッカーシー原作“The Road”の映画化が、ヴィゴ
・モーテンセン、シャーリズ・セロンの共演で進められるこ
とが発表された。
 この作品は、以前に紹介したように核戦争後の世界を舞台
としたもので、かなり厳しい状況の許、父親が息子を安全地
帯に連れていこうとする物語。その間にはかなりダークな現
実が描かれるとされる。そして前回の紹介では、大手映画会
社での製作は見送られたということだったが、今回の情報に
よるとアメリカ国内の配給が、TWCのジャンルブランド=
ディメンションと契約されたとのことだ。
 監督は、前回紹介から変らずオーストラリア出身のジョン
・ヒルコット。また脚色を、2004年にダニエル・クレイグ、
サマンサ・モートン共演で映画化された“Enduring Love”
(Jの悲劇)のジョー・ペンホールが担当している。
 なおモーテンセンは父親役、セロンは母親役だが回想シー
ンに登場するだけとのこと。また息子役には、撮影中の『X
−メン』のスピンオフ作品“X-Men Origins: Wolverline”
でローガンの若き日を演じるコディ・スミット−マクフィー
が出演予定とされている。他に、監督の前作に主演したガイ
・ピアースも出演者となっているようだ。
 マッカーシーの原作による『ノーカントリー』は、今年の
アカデミー賞で作品賞を含む8部門の候補になって賑わして
いるし、モーテンセンも主演賞候補になったところで、この
顔ぶれはかなり強力と言える。その強力な顔ぶれでかなり厳
しいと言われる内容の物語が、果たしてちゃんと映画化でき
るかどうか、期待して待ちたいところだ。
        *         *
 吸血鬼と狼人間との戦いを描く“Underworld”シリーズの
第3弾“Underworld: The Rise of the Lycans”については
昨年11月1日付第146回で紹介したが、現在撮影中の作品に
加えて第4弾の計画も進んでいることが報告された。
 計画されている物語についてはまだ極秘とされているが、
第3作までを作った上で必要になった物語とのことで、最初
の2作でケイト・ベッキンセールが演じた吸血鬼の女戦士セ
レーンと、スコット・スピードマンが演じた狼人間マイクル
・コルヴィンが再び登場する可能性が高そうだ。
 因に、当初の計画は第1作、第2作の後に前日譚を描くと
いう、現在進行中の計画の通りだったそうだが、その中から
新たな物語が誕生してきたとのことで、製作しているレイク
ショアの幹部は、「3作を踏まえた上での、最も強力な作品
になる」と期待を表明している。
 その作品にベッキンセールとレン・ワイズマンがどのよう
に関っているかは明確でないが、ワイズマンが参加すれば、
実生活でもパートナーのベッキンセールの参加も自動的に決
まるもので、再びあの女戦士の姿が見られるのは嬉しいこと
ではある。ただ、現状は第3作が撮影中な訳で、取り敢えず
はそれが終ってからの話になるものだ。
 マイクル・シーンが演じる狼人間のリーダー=ルシアンの
誕生を描く第3作は、前2作にも登場のビル・ナイ、シェー
ン・ブロリーに加えて、新たにソニアという役で『ナンバー
23』などのローナ・ミトラが参加。クリーチャー・デザイ
ナーのパトリック・タトポウロスの監督の許、2009年の公開
を目指して撮影が進められている。
        *         *
 コミックスの映画化で、2004年にリーアム・ニースン主演
の『愛についてのキンゼイ・リポート』などを製作したマリ
アド・ピクチャーズと、新興コミックス・クリエーター集団
のスタジオ407が提携を結び、その第1弾としてスタジオ
407が手掛けるホラー・コミックス“Hybrid”の実写映画
化を進めることが発表された。
 物語は、大学生のグループが夏休みの航海中に放棄された
トロール漁船を見つけるが、それは進化した魚ミュータント
の巣窟だったというもの。原作のストーリーは、編集助手と
して2002年“The Mothman Prophecies”(プロフェッシー)
などにも関ったピーター・ウォンが執筆したもので、コミッ
クスは6月に出版の予定、ウォンは映画化の脚本も手掛ける
ことになっている。
 まあ単純には、『エイリアン』の海洋版という感じの作品
になりそうだが、ホラーとしてどんな物語が展開されるか楽
しみだ。現状は複数の監督に脚本を提示中という段階で、監
督が決まれば今年の夏ごろの撮影開始を目指し、東南アジア
のタイ近海での撮影が計画されている。
 因にマリアド社では、この他にダリオ・アルジェント監督
が娘のアーシアを主演にしたホラー作品“La Terza madre”
や、ジリアン・アームストロング監督、キャサリン・ゼタ=
ジョーンズ、ガイ・ピアースの共演で、1926年当時のハリー
・フーディニの行動を描いた“Death Defying Acts”なども
手掛けており、いずれもちょっとファンタスティックな内容
の作品のようだ。また、今回の計画は第1弾ということで、
今後の計画も注目されるところだ。
        *         *
 あとは短いニュースをまとめておこう。
 今年のアメリカ・サンダンス映画祭に出品されたスペイン
映画“Los Cronocrimenes”のリメイク権をユナイテッド・
アーチスツ(UA)が獲得し、アメリカ映画“Timecrimes”
として製作することが発表された。物語は、訳もわからず過
去に引き戻された主人公が、森の中で裸の女と一緒にいる自
分の顔を持つ男を発見するというもの。そして、いろいろな
恐怖や、ドラマや、サスペンスのシーンがジグソウパズルの
ピースのように提示され、理解不能の物語が展開するものの
ようだ。それでなくても、論理的なストーリー展開が難しい
タイムトラヴェルものだが、物語はさらに複雑な展開をして
いるようで、果たして論理的なリメイクができるかどうか、
製作を担当するスティーヴ・ザリアンの手腕が試される。
 “Dragon Ball”の実写映画化は順調に進められているよ
うだが、同じく日本製コミックス=アニメの原作で以前から
期待されていた“AstroBoy”の映画化がついに動き出したよ
うだ。ただし、映画化はCGIアニメーションで進められる
もので、その監督に『マウスタウン』などのデイヴィッド・
バワーズの起用が発表されている。因にこの監督には、当初
『トイストーリー』などのアニメーターのコリン・ブラディ
が抜擢されていたが途中交代となっている。脚本は、『マダ
ガスカル』からのスピンオフで2005年製作“The Madagascar
Penguins in: A Christmas Caper”なども手掛けたマイクル
・ラチャンスが担当。因にラチャンスは、今年公開の“Kung
Fu Panda”や『森のリトルギャング』『シャーク・テール』
の製作などにも関っていたようだ。製作は、香港とロサンゼ
ルスに本拠を置くイメージ・スタジオ。同社は昨年公開され
た“TMNT”(『ニンジャ・タートル』のCGI長編版)の製
作も担当していた。
 最後にスウェーデンから“Metropia”と言う長編アニメー
ションと実写の合成作品が紹介されている。この作品は製作
に4年を費やしているということだが、石油の枯渇した未来
社会を描いているものだそうだ。そしてこの作品の声優に、
ジュリエット・ルイス、ヴィンセント・ギャロ、ウド・キア
らの出演が発表された。監督はタレク・サレー、映画の製作
費500万ドルで、2009年春の公開が予定されている。今年の
アカデミー賞長編アニメーション部門の候補にはフランスの
『ペルセポリス』が挙がったが、各国のアニメーションも力
が入り始めているようだ。


 < 過去  INDEX  未来 >


井口健二