井口健二のOn the Production
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2007年11月15日(木) 第147回

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※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。       ※
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 今回は記者会見の報告から。
 日本では来年5月ゴールデンウィークに公開予定のローラ
ンド・エメリッヒ監督作品“10,000B.C.”(紀元前1万年)
の抜粋フィルム(フッテージ)を携えて監督が来日し、その
プレゼンテーションが行われた。
 この作品についてはすでに何度か紹介しているが、題名の
通り紀元前1万年の世界を舞台に、原始人の生活を描いたと
いうもの。ただし監督の説明では、「これは歴史レッスンで
はない。叙事詩的かつ神秘的なスペクタクル・エンタテイン
メント作品である」となっている。
 そこで紹介されたフッテージは4本で、全体の上映時間は
17分程度のもの。その1本目は、事前の情報でも流れていた
マンモス狩りのシーンで、マンモスのスタンピードと、それ
を捕えようとする原始人たちの行動が描かれていた。
 ここで監督の解説では、マンモスの毛をCGIで表現する
のが大変だったそうで、最初にCGの担当者に話したときに
は、前作の『デイ・アフター・トゥモロー』で描いた水より
難しいと言下に拒否されたそうだ。しかしそれを実現してし
まった訳で、しかも2本目のフッテージでは、その水の中で
暴れるサーベルタイガーの登場となっていた。
 と、ここまでは事前に情報のあった範囲だったが、この後
に紹介された2本では、物語が意外な展開となるもので…と
言っても、すでに劇場上映の予告編でも一部流れているシー
ンではあるが、自分としてはネタばれは極力避けるつもりな
ので、ここでのフッテージの紹介は以上とする。
 そして、この上映後に改めて監督との質疑応答となった。
そこで、最初に僕が製作の経緯について質問をした。特に、
事前に情報のあった作曲家とのコラボレーションについて聞
いたのだが、その答えは、「元々の構想は、15年ほど前にテ
レビの科学番組を観ていて思いついた。一方、作曲家のハラ
ルド・クローサーとは古くからの友人だが、本来自分は友人
と一緒に仕事をするのは好まなかった。しかし、『デイ…』
で一緒に仕事をしていたときにこの構想を話す機会があり、
それに彼がいろいろなアイデアを出してくれた。友人と一緒
に仕事をするのもいいものだ」とのことだった。
 そして、この答えを受けて次に質問した人が、製作者のデ
ィーン・デブリンとの関係を訊いた。その答えは、「彼とは
今でも一番の親友だが、今は一緒に仕事をする予定はない。
ただし、『インディペンデンス・デイ』の続編だけは別で、
今でも毎年会って構想を話し合っているのだが、それがまだ
まとまっていない」とのことだった。つまり、“ID4-2”の
計画は本当に存在しているようだ。
 その他に、『GODZILLA』との関連についての質問
などもでたが、技術的な質問にも丁寧に答えてくれて、最後
に今回のエンディングクレジットは10分を超えることが表明
された。そして製作はVFXがほぼ90%仕上がっており、こ
れからは録音などのポストプロダクションを並行に行って、
1月中には完成させたいとのことだ。
 物語は、監督の言うように「歴史レッスン」ではないよう
だ。しかも、ちょっとSFファンにも期待できそうな展開と
なるようで、公開が待ち遠しくなってきた。
        *         *
 以下は、いつもの製作ニュースを紹介しよう。
 最初は一般映画からで、まずはロマン・ポランスキー監督
が、イギリス政界を背景にしたポリティカルスリラーの映画
化計画を発表した。
 計画されているのは、今年10月に出版されたロバート・ハ
リス原作の小説“The Ghost”の映画化。物語は、前イギリ
ス首相の「自伝」のゴーストライターを依頼された作家が、
執筆中に政界を揺るがす隠された真実を発見し、それは彼自
身の生命をも脅かす事態になってしまう…というもの。ポラ
ンスキーはハリスと共に脚本を執筆し、撮影は来年秋にヨー
ロッパで行われる。
 発表に当りポランスキーは、「永年ポリティカルスリラー
を撮りたいと思っていた。この原作はそれに最適なものだ」
と、抱負を語っている。
 なおポランスキーは、準備に18ヶ月を掛けた1億ドル企画
“Pompeii”の製作を9月に断念したばかりだが、今回は、
『戦場のピアニスト』などにも協力したサミットが配給を担
当して、万全のバックアップをすることになっている。
 また監督は、近作では『オリバー・ツイスト』など古典も
撮っているが、元々は『チャイナタウン』や『フランティッ
ク』など、現代劇のサスペンスも得意としていたもので、今
回は監督自身が、「本来的なポランスキーの守備範囲だ」と
して、自信を覗かせているものだ。
        *         *
 『しあわせのレシピ』ではキャサリン・ゼタ=ジョーンズ
が見事なシェフぶりを見せてくれたが、今度はメリル・スト
リープが、テレビの料理番組などで活躍する実在のシェフ=
ジュリア・チャイルドに扮する計画が発表された。
 題名は“Julie and Julia”。物語は、1人の女性がチャ
イルドの料理本“Mastering the Art of French Cooking”
に掲載された524のレシピを全部作ることを目標に奮闘した
1年間の出来事を綴るもので、その女性=ジュリー・パウエ
ルが日々の挑戦や挫折をブログで発表、その後に、“Julie
and Julia: 365 Days, 524 Recipes,1 Tiny Apartment Kit-
chen”として纏められた本を原作としている。
 そしてこの原作から、『めぐり逢えたら』『ユー・ガット
・メール』などのノーラ・エフロンの脚本、監督で映画化す
るものだ。なお、パウエル役には、2005年6月15日付第89回
で紹介したディズニー製作のファンタシー“Enchanted”に
主演のエイミー・アダムスが扮する。
 展開から考えて、ストリープが料理をするシーンは少ない
ようにも思えるが、チャイルドはテレビ番組ではエミー賞の
候補にもなっている人で、その名に相応しいシーンは描かれ
ることになりそうだ。
 製作はコロムビア。撮影は2008年に予定されている。
        *         *
 全世界で1億5000万ドルを稼ぎ出した“Rocky Balboa”に
続いて、来夏日本公開予定の“Rambo”の新作(ランボー 最
後の戦場)も好調と伝えられるシルヴェスター・スタローン
が、チャールズ・ブロンソン主演、1974年製作のMGM作品
“Death Wish”(狼よさらば)のリメイクを、自らの監督主
演で進める計画を発表した。
 物語は、普通の男性を主人公に、彼の妻と娘が暴漢に襲わ
れ、その復讐のために男が立ち上がるというもの。スタロー
ンお得意の努力が報われる物語が展開するものだ。リメイク
の脚本は、『T3』、それに“Terminator Salvation: The
Future Begins”を手掛けるマイケル・フェリスとジョン・
ブランカトーが契約している。ただし脚本家は現在ストライ
キ中で、製作のMGMでは、ストが早期に決着した場合には
3月の撮影開始を目指すとしているものだ。
 因に、MGMでは、1985年以降のMGM作品と、ユナイテ
ッド・アーチスツ(UA)、オライオン、ポリグラム。サミ
ュエル・ゴールドウィン、キャノンが製作した4100本と伝え
られるライブラリーを所有しているものだが、今後は、その
中からシリーズ化できそうな作品を選んで順次製作する意向
を表明している。
 しかし現実のMGMの公開予定は、“Lions for Lambs”
“Valkyrie”などトム・クルーズが関わるUA作品が中心に
なっており、さらに来年1月の撮影開始が決まった“Bond
22”の配給はソニー手掛けるなど、今一つ影が薄い。その現
状を打開し、今後の製作配給に本格復帰する計画の一環とし
て、本作をその先陣としたいようだ。
 なおMGMでは、ピアズ・ブロスナンが主人公を再演し、
ポール・ヴァーホーヴェン監督で進められる“The Thomas
Crown Affair 2”の撮影を1月に開始の予定の他、ピーター
・ジャクスン監督の復帰が濃厚となってきた“The Hobbit”
も準備を進めているとのことだ。
        *         *
 “The Hobbit”の話題が出たところで、ここからはSF/
ファンタシー系の情報を紹介しよう。
 まずは、そのピーター・ジャクスンの製作で、マイクロソ
フト社のゲーム“Halo”を実写映画化する計画については、
昨年10月以降頓挫したままの状態になっているものだが、同
作の監督に予定されていたニール・ブロムカンプのアイデア
に基づく別のSFアクション作品が、ジャクソンの製作で進
められることになった。
 作品は、“District 9”と題されているもので、具体的な
内容は一般向けには公表されていないが、実写のSF作品で
あることは発表されている。また、この計画は、“Halo”の
準備作業の傍らで作り上げられたものだそうで、これについ
てジャクスンからは、「私と私のチームは、過去1年間ニー
ルと共に仕事をすることを喜びとしていた。彼は映画という
言語を使ってなすべきことが判っているし、情熱も持ってい
る。それがこの作品が世界中の人々を魅了すると信じる理由
だ」との賛辞も贈られている。
 そして、この新作の配給権が先日開催されたアメリカン・
フィルム・マーケットでセールスされ、北米と英語圏、及び
韓国、イタリア、ロシア、ポルトガルの権利をソニー・ピク
チャーズが獲得したと発表された。因に、このセールスでは
具体的な内容も紹介されたはずだが、その情報はまだ公表さ
れていないようだ。
 撮影は、ストライキ前の完了を目指して、来春に南アフリ
カで行われることになっており、ジャクスン主宰のWETA
ワークショップがVFXの製作を担当する。
 なお、ブロムカンプはコマーシャルと短編映画で知られる
映画作家ということだが、本作が長編監督デビューとなる。
また、監督は“Halo 3”の3本の新作コマーシャルも手掛け
たそうで、この勢いで映画版の製作にも打開策を見つけたい
ところだろう。ただし、ソニー配給という訳には行かないと
思われるが。
        *         *
 お次もPCゲームの映画化で、ディズニーと『ナショナル
・トレジャー』などの製作者ジェリー・ブラッカイマーが進
めている“Prince of Persia: The Sands of Time”の監督
について、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』を手掛け
たマイク・ニューウェルと交渉中であることが公表された。
 この計画については第107回で一度紹介しているが、基本
となる物語は、ペルシャの王子が人類を滅亡させる砂嵐の発
生を食い止めるために、遠隔地の王国を舞台に活躍するとい
うアクションアドヴェンチャー。2005年4月に行われた映画
化権の契約は、7桁($)で行われたものだ。また原作は、
すでに6作が発表された他に、派生作品も何作か発表されて
いるとのことで、ディズニーとしては、当然シリーズ化も視
野に入れた大型作品としての映画化を目指している。
 そして、脚本には『ザ・デイ・アフター・トゥモロー』の
ジェフリー・ナクマノフと原作ゲーム制作者のジョーダン・
メックナーが共同執筆したものがすでに完成しているとのこ
とだ。ただしディズニーでは、来年3月まで7作品の製作予
定が決定済みとのことで、本作の製作はストライキの問題が
解決した後になるようだ。
        *         *
 1991年に公開されたウェズリー・スナイプス主演『ニュー
・ジャック・シティ』などを手掛けたマリオ・ヴァン=ピー
ブルス監督が、“The Uniter”と題されたSF作品の計画を
進めている。
 物語は、未来からやってきた政治犯の逃亡者が現代の世界
で13歳の少年と交流し、迫り来る地球滅亡の日を前に、対立
している人々を融和させ、対抗策を講じるには少年が何をな
すべきかを教えるというもの。『ターミネーター』の裏返し
のような感じもするが、監督は、数年前にインドを旅した時
の印象と、アズテカの暦が2012年で終っているという事象か
ら物語を思いつき、以来数年に亙って計画を練り上げてきた
とのことだ。
 撮影は来年1月に開始の予定となっているが、配役などは
未発表。製作は、2003年の『モンスター』でシャーリズ・セ
ロンにオスカーをもたらしたドナルド・クシュナーとブラッ
ド・ワイマンが担当している。なおクシュナー、ワイマンと
監督は、スナイプス主演の最新作“Hard Luck”という作品
をソニーから発表しているようだ。
 アズテカの暦が2012年12月23日で終っているという話は、
アメリカの情報では最近いろいろ聞くようになってきたが、
『ノストラダムスの大予言』では何年も前からあれだけ大騒
ぎした日本で、まだ盛り上がってこないのが不思議なところ
だ。やはり仕掛け人がいないと駄目なのかな。
        *         *
 テリー・ギリアム監督の次回作として“The Imaginarium
of Doctor Parnassus”という計画が発表されている。
 内容は、他人の想像世界に入り込み、その世界で超現実的
な冒険を繰り広げるというもの。さらにプロットとしては、
旅回りの一座と共に現れたParnassus博士が、集まった観客
に魔法の鏡を抜けて冒険の旅に出ることを勧める…というの
だが。旅回りの一座という辺りから何とも怪しげな雰囲気の
漂うお話で、しかもギリアムが脚本も手掛けているというこ
とでは、相当の物語になりそうだ。
 そしてこのParnassus博士役を『サウンド・オブ・ミュー
ジック』などのクリストファー・プラマーが演じ、他にヒー
ス・レッジャー、トム・ウェイツらが共演している。因に、
レッジャーは『ブラザーズ・グリム』以来の監督とのコラボ
レーションになるものだ。
 製作は、『バイオハザード』シリーズなどのサミュエル・
ハディダが主宰するデイヴィス・フィルム。また、製作者に
はハディダの他に、『カポーティ』を手掛けたウィリアム・
ヴィンスが参加している。
 撮影は、12月にロンドンでスタートし、その後にカナダの
ヴァンクーヴァに移動するそうだ。配給は未定。
 なおデイヴィス・フィルムでは、『コナン』の原作者とし
て知られるロバート・E・ハワードの別の小説で、清教徒の
戦士が活躍する“Solomon Kane”の映画化を進めている他、
“Silent Hill”の続編も進行中だそうだ。
        *         *
 『パンズ・ラビリンス』のギレルモ・デル=トロ監督が、
1968−69年に日本でも放送されたイギリス製の超能力スパイ
シリーズ“The Champions”(電撃スパイ作戦)の映画化を
進めることを発表した。
 オリジナルの物語は、国際的諜報機関に所属する男2人、
女1人の諜報部員を主人公としたもので、彼らが中国での作
戦行動の帰路、搭乗する飛行機がチベット奥地で墜落、彼ら
は未知の文明を持つ人々に救出されるが、そこで超能力を授
かる。そして諜報機関に復帰した彼らは、授かった超能力を
駆使して難事件を解決して行く…というお話だ。
 このオリジナルシリーズは、パトリック・マッグーハン主
演の“Danger Man”(秘密司令)などの製作者のモンティ・
バーマンと、“Stingray”“Thunderbirds”などの脚本を手
掛けたデニス・スプーナによって創造されたもので、それま
での例えば“Supermann”のようなコミックスヒーローとは
一線を画する現実的な超能力者のヒーロー像が描かれたとい
う評価もされている。
 そして今回の計画では、デル=トロが、製作、脚本、監督
の3役で関わるとしているものだが、実は、報道ではデル=
トロ本人のコメントは紹介されておらず、計画に至った経緯
などは明らかではない。そのせいか、『ブレイド2』『ヘル
ボーイ』、それに『パンズ…』と続いた彼の路線からは少し
ずれるのではないかという意見も出されていた。
 しかし、デル=トロクラスの監督が、ましてや脚本、製作
まで含めて意に沿わない仕事をするはずはないもので、彼な
りの勝算が有っての計画ではあるはず。いずれにしても結果
が注目されるところだ。
 製作はUAだが、製作時期などは発表されていない。
        *         *
 次もテレビシリーズからの映画化で、1993−2002年に放送
されて一世を風靡した超常スリラー“X-Files”の映画版の
第2作を、来年7月25日の全米公開日を決定して製作するこ
とが発表された。
 このシリーズの映画版では、1998年に公開された1作目が
全世界の興行収入で1億8700万ドルを稼ぎ出したもので、そ
の直後から第2作の要望は出されていた。
 ところが番組製作者のクリス・カーターと、製作配給元の
フォックスとの間で地方局への配給を巡る訴訟が2005年に提
訴され、その裁判中は製作できないことになってしまってい
た。しかしその裁判がこのほど結審し、晴れて第2作の製作
がOKとなったものだ。
 とは言うものの、放送終了から6年のブランクは大きいも
ので、今回の第2作の製作に当っては単独でもストーリーが
成立するように考慮されるとのことだ。その脚本は、第1作
も手掛けたカーターと、シリーズ全体の脚本を担当し第1作
も手掛けたフランク・スポットニッツが担当し、カーターの
監督の許、デイヴィッド・ドカヴニーとジリアン・アンダー
スンがテレビでの当たり役を再演することになっている。撮
影は12月にヴァンクーヴァで行われる。
        *         *
 後は続報で、まずは第143回で紹介したキアヌ・リーヴス
主演の“The Day the Earth Stood Still”のリメイクに、
ジェニファー・コネリーの共演が発表された。彼女は、オリ
ジナルでパトリシア・ニールが扮したへレン・ベンソン役を
演じる。因にコネリーは、ニューライン製作のアンサンブル
コメディ“He's Just Not That Into You”に出演中で、そ
れを終えた後、12月からヴァンクーヴァで行われる撮影に参
加するということだ。
 もう1本、いよいよ撮影が始まった“Star Trek IX”に、
エリック・バナとウィノナ・ライダーの出演が発表された。
この内、バナはネロという役名の悪役。一方のライダーは、
何とスポックのバルカン星人の母親ということだ。テレビシ
リーズの設定では、スポックはバルカン星人の父親セレック
と地球人の母親の間に生れたとなっていたはずだが、バルカ
ン星人の母親というのは…? 全米公開は来年のクリスマス
に予定されている。
        *         *
 最後に、製作ニュースからはちょっと外れるが、いよいよ
始まるアカデミー賞レースで、まずは長編アニメーション賞
の予備リストが報告された。
 それによると、本年度候補になる資格を持っているのは、
『ザ・シンプソンズ MOVIE』“Alvin and the Chipmunks”
『レミーのおいしいレストラン』『ルイスと未来泥棒』『サ
ーフズ・アップ』“TMNT”“Aqua Teen Hunger Force Colon
Movie Film for Theaters”『シュレック3』『ビー・ムー
ビー』『ベオウルフ』、それにフランスの『ペルセポリス』
と、日本から『鉄コン筋クリート』となっている。
 その数は全部で12本。従って16本未満ということなので、
最終候補は3本が選出される。ヒットや評価の状況から見る
と『レミー…』の最終候補入りは間違いないと思われるが、
後の2本がどれとどれになるか、ノミネーションの発表は来
年1月22日に行われる。
 それにしても、自分がすでに12本中9本見ていたことには
驚いてしまったところだ。


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井口健二