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■ 別れ(男の場合)
白いベッドの上
処女雪のごとく
純粋で色白なキミがさらに白く
三日月の頬のように
か細く冷たいキミの横顔がさらに細く
ボクの心を焦りの鎖で縛り付ける
無情にも刻一刻と迫る
絶対的な別れを前にして
あまりにもボクは
脆弱で役立たずな
苦悩するたった一本の葦でしかなかった
ただひたすら
枯れ枝の様に痩せ細った
キミの冷たい手を握り締めながら
「愛している」と
キミに見せたことのない顔で弱弱しく呟いた
震えるボクの手を
精一杯のか弱い力で握り返し
嬉しそうな顔をして
「ありがとう」と囁きながらキミは
死んだ…
2002年11月04日(月)
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