へる(ぷ)の日記
へる(ぷ)



 交差点








夏の空 大きな雲 蝉の声

暑い日差しが 復讐戦のように僕らを射抜く

ここは交差点。熱い。真夏の交差点。




呼ぶ声が聞えて振り向いたら

そこには…が居て、

手を振りながら…は華やかな笑顔を振り撒いていた

僕はそんな…を目を細めて見ながら

「今日こそは」と決意を胸に秘め

力強い歩みで…に近づく

…はそんな僕を見て

「馬鹿だね」

と、冷然と突き放す

…はそんな僕を見て

「馬鹿だよ」

と、冷然と投げ捨てる



僕は泣きながら…の笑顔を憎んだ

…の笑顔を憎んだ

序に 世界中の笑顔も憎んだ

だって みんな …の顔だから

僕は居辛くなって

…の顔をみんな潰そうと思った。





以上のことから、被告人は犯行当時精神的に追い詰められた状況下にあり

責任能力がいちじるしく欠如していたわけで





外は真夏の様相。あの日のように暑く。あの日のように射抜かれて。

僕の交差点は いつもこんな感じで夏だった。








2002年06月06日(木)
初日 最新 目次 HOME


My追加