メーコの芋ちゃん日記

2009年10月05日(月) 白髪シリーズ第二弾・時間との闘い

芋助が幼稚園に入園して1ヶ月。
メーコのストレスは日々つのりまくり、今となっては「朝、シャワーを浴びる前に白髪を抜くこと」がすっかり日課として定着してしまいまひた。(ToT)

でも、ある朝フト思ったんですわ。 「一体ナニがそこまでストレスなんであろう?」と。

「英語が分からんこと」が大きな原因であることは間違いナイ。 が、しかし、それは今に始まったコトではごじゃらんし、まー確かに芋助の入園に伴って英語の使用頻度は激増したことはジジツであるが、ンなコト言ったらディズニーで働いていた時なんか、否が応でも1日8時間、「英語漬け」の毎日であったではないか。 にも関わらず、あの頃メーコには白髪なんぞ1本もなかったぞ。
…っつーコトは、「英語が分からんコト」は大したストレスではないのではないか?

と、なるとやっぱり、「アメリカの学校制度を全く知らんこと」であろーか??
うん、そーだ。そーに違いない。右と左くらいは分かるけれど、「規則も慣習もまぁ〜ったく分からん」環境に対するストレス、これがメーコの白髪大量発生の原因なのだ。
うるうるうる。 なんて繊細なメーコ。 急激な環境の変化・一から手探りで全てに対応して行かなければならないストレスが、「白髪」というカタチで表れてしまったんだねー。 

イヤ、でも待てよ。
オーランドで暮らし始めた時、芋助を身ごもった時、その後の出産、マイアミへの引っ越しや芋助の保育園探し…。
よくよく考えてみれば、アメリカに来てからの6年間、その毎日のほとんどが「急激な環境の変化・一から手探り」の連続だったよーな気がするぞ。
オーランドの家がハリケーンで大打撃を受けた時、ダーリンが指を3本も切り落としかけて入院した時、メーコは「一体どーすりゃいいんじゃ〜〜〜っっっ!!!」って叫びながらも、人に聞いたり自分であれこれ調べたりして窮地を切り抜け、「終わってみれば結果オーライ」の状態にしてしまったではないか。
「日本にいたって一大事件なのに、なぁ〜んも分からんアメリカでどーやって出産するんね〜!!!」って言いながら、「カーテン開けっ放し」「ヘロヘロ笑いっ放し」(←詳細は、メーコの昔の日記を読んでくらはい)で出産もしてしまったぞ。

今、改めて思い返してみると、この6年間、本当〜に毎日が「急激な環境の変化」であり「一から手探り」の状況であったワケで、もし、本当にそれがメーコの「白髪大量発生」の原因であるならば、今頃メーコの髪の毛は「総白髪」、もしくはそれを通り越して「ツルっぱげ」になっているのではないか?

う〜む。
「英語が分からんコト」も、「急激な環境の変化」も、メーコの白髪の原因ではないよーな気がしてきたぞ。
となると、一体ナニが原因やねん??

…と、メーコが頭の上に「???」を浮かべながら白髪を抜いていた時、登校の支度を整えた芋助がやって来て一言言いまひた。
「マミー。もうエイト(=8時)だよー。 早く行かないと遅刻しちゃうじゃんよ〜」、と。


その瞬間、メーコには全てが分かりまひた。
そう、今、全てが明らかになったのどす。

メーコを苦しめていたのは、「英語が分からんこと」でも「急激な環境の変化」でもなく、ただただ単に、「規則正しい生活が始まったこと」であったことが。

今まで芋助を通わせていた保育園は、日本で言うならば私設の「託児所」みたいなモンでありましたからして、午前6時半から午後6時半までの営業時間内であるならば、ランチと昼寝の時間(正午〜午後2時半まで)を除けば好きな時間に連れて行って好きな時間に迎えに行かれたワケなんどすよ。

ところが、さすがに「義務教育」ともなると親の都合よりも学校の都合が優先されるワケでして、「朝は8時15分までに校庭に集合」、「学童の無い子は2時にお迎え」、「学童は6時で終了」等々、まーそれはそれは、時間に対する決まりが厳しいんでごじゃりますな。

今までだったら、メーコが朝寝坊をしてしまった日は「今日はゆっくり目に行くっか」、って言って9時半・10時に保育園に連れて行ってもノー問題どした。 それが今じゃー「何があっても8時15分まで」に連れて行かなければなりまへん。
メーコの仕事が終わらず、「うぇ〜っっ!! 6時半までに着かないかも!」という事態でも、保育園に電話をして「10分くらい遅れちゃうかも」とさえ伝えれば、本来ならば超過料金がかかるところを「10分くらいだったらイイわよ〜」と見逃してくれておりまひたが、「公務員」たちにそんな甘えは許されるワケもなく、学童終了の10分前(=5時50分)になると生徒たちは全員事務室に集められ、親がちゃ〜んと6時までに迎えに来るかどうか、教職員がしっかり監視しとりまふ。
保育園では、一学年度内に与えられた休みは2週間ではありましたが、例え通わなくても規定の保育料さえ支払えば何日休んだところで咎められるコトもなく、「日本に帰りたいからお休みしちゃおっか〜」も、「今日はママもゆっくりしたいから休んじゃおーねー」も、なぁ〜んの問題もなくまかり通っていたのに、「義務教育」となった今では、遅刻・早退・欠席の全てに「書面での報告」が義務付けられ、しかも、それらの全てが成績に反映されてしまうという厳しさなのでごじゃりまする。

…コレでした。
メーコの「白髪大量発生」の原因は、メーコがこの上なく苦手とする、「規則正しい生活」を強いられるコトだったんでごじゃりまするよ。

「お迎え」に関しては、会社の上司に事情を説明し、渋滞が始まる5時前に上がらせてもらうようにしているのでさほど苦ではないのどすが、「朝の登校」は、本当〜にツライんどすよ。

自分が仕事に行かない日でも、6時前に起きて支度をしなければならないツラさ。
「今日は休んじゃおうよ〜」が通じないツラさ。
そしてそして、自分の都合では日本に帰れなくなってしまった現実。

メーコにとっては、我が家の屋根が吹き飛ばされてしまったことよりも、ダーリンの指が無くなりかけてしまったことよりも、英語も分からず学校制度もチンプンカンプンなことよりも何よりも、「規則正しい生活」「自分本位ではできなくなってしまった生活」を強いられるコトが、この上ないストレスだったんざんす。


今年、夏に里帰りをした際、七夕の短冊に「芋助に弟か妹ができますように」「家族みんなが幸せに暮らせますように」と書いたメーコでありましたが、来年の夏は何はさておき迷わず第一に、「規則正しい生活が、苦にならない人間になれますよーに」と願うことを、次回の七夕10ヶ月前に心に決めたのでありました。… まる。

あぁ、明日からまた5時45分起きだぁ…。 あ、また白髪発見!


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