メーコの芋ちゃん日記

2009年10月19日(月) 白髪シリーズ第三弾「カメ」

芋助の幼稚園入園に伴って始まった、「ストレス三昧・白髪三昧」の日常に追われてすっかしご報告を忘れておりましたが、実は先月、メーコとダーリンは7回目の結婚記念日を迎えまひた。

メーコの家族・親戚一同を始め、友人その他・メーコの周りにいる人たちは恐らく、「良く7年もメーちゃんと一緒に暮らしてくれた…。 フツーの人ではなかなかできないよ…。」などと、口を揃えてナミダながらに言うのではないかと想像されまふが、メーコにしてみたら、「アタシだって良く7年もこんなダンナと一緒に暮らせたよ。 フツーのオンナだったらなかなかできないね!」と、声を大にして言いたいキモチが山々なのでごじゃりまする。

…とは言ってでもですね、まー世の中広しと言えど、「何から何まで100%ハッピー☆」な〜んて言い切れる夫婦はそうそう存在しないでしょーし、何処の夫婦も大なり小なり、不平や不満を抱えながらもなんとかやりくりしているんであろうというコトくらいは、いかにおツムの弱いメーコであっても理解できるワケでして、故に別に一から十まで文句を言うつもりは更々ごじゃらなかったのでありまふよ。 だからこそ、「アメリカにあってアメリカでない」こぉ〜んな辺鄙なフロリダなんかで7年も暮らしてきたし、ダーリンが「月〜金・9時〜5時」のサラリーマン生活とはとぉ〜んっとかけ離れたレストランの仕事をして、「1年ほとんど母子家庭状態」であってもガマンして参りまひた。

しかしどす。

今日〜だけは言わせてくらはい!
今日という今日は、メーコも言わずにはおれまへん!!

ダンさん。(←メーコは家でダーリンをこう呼んでおりまふ。 そして、ダーリンはメーコのことを「奥さん」と呼ぶのでふ。 …ココからして、フツーの夫婦とは違うということがお分かりいただけるでありませう)
今までメーコは色〜んなコトをガマンしてきまひた。 モチロン、ダンさんだってメーコに対して色〜んなガマンをしてきてくらたことと思いまふ。 それに、ダンさんはメーコと芋助のために一生懸命働いてくれてまふし、芋助のためには何だってする、本当〜に良いパパどす。 だからこそ、メーコは今まで面と向かって文句を言うことを控えておりまひた。

夜、寝ながらテレビを観ることに文句を言った時も、「疲れて帰って来てるんだから仕方ないね」と自分に言い聞かせ、メーコは下のリビングでテレビを観ることにいたしまひた。
「読み出したら止まらない」本好きのメーコがベッドで本を読んでいた時も、「ママがまだご本読んでるから電気つけとこーよ」という優しい息子の言葉にも耳を貸さず、「寝る時は電気を消すんです!」と言い切って真っ暗にされた時も、「明るかったら寝られないヒトなんだろーな」と諦め、これまたリビングで黙々と読書をするようにいたしまひた。

週に何度も芋助のために、3000円も4000円もするおもちゃを買って帰ってくることだって、「ンなカネがあるんだったら借金減らせ! そーでなかったらメーコに服の1枚でも買ってくれ!」とココロの中では叫びながらも、「そうそう毎日会えない可愛い息子のために、何かしらしてあげたいんだろーなー」と思い、不満を抑えて笑顔で「芋ちゃん、パパにお土産もらって良かったね〜」と、言うように心掛けてきまひた。
しかも、その買ってくるおもちゃがやったらかさばったり、芋助にはまだ使いこなせないようなものだったりして、「買う時ゃ〜もうちっと考えろ!!」とブチ切れそうになりながらも、何時間もかけて8歳用のレゴを作ったり、家の中でテントを組み立てたりもいたしまひた。(←そもそも「テント」なんかお土産に買ってくるか??)

芋助が1回でもくしゃみをすれば、「芋ちゃん、おカゼひいちゃったんじゃないですか??」って血相変えて騒ぐくせに、メーコが熱を出そうが吐きまくろうが、夜中に胃が痛くてのたうち回ろうがなぁ〜んもしてくれなかった時だって、「まぁしゃーないっか」と諦めてガマンして、ヨロケながらも自分で運転して病院に行きまひた。
メーコが具合が悪くて宅配ピザを取った時、「芋ちゃん、夕ご飯にピザだけを食べるなんてパパは好きじゃありませんよ」とか何とか聞こえよがしに文句を言っていたくせに、メーコが必死こいて作った夕飯は口にもせずに、インスタントラーメンを食べている時だって、「メーコの料理は薄味だから、ダンさんは好きじゃないんだろーねー」って思って、文句も何も言わないようにしてきまひた。

…ね?? メーコだって、本当〜に本当〜に、あれこれガマンしとるんどすよ!!

でもね、さっきも言ったようにダンさんには感謝もしてるし、ダンさんだってメーコに対して言いたいことは山のようにあるんでしょーから、今さらあれこれ文句を言うつもりはなかったんどすよ。 今日の「コト」が起きるまでは。
その「コト」とは…。


今日、ダンさんは、本当〜に久しぶりのお休みどした。(←「終日休日」は、2ヶ月ぶりくらいどす)
そして、友達と一緒にスポーツジムに行き、家に戻って来るなり大きな声で叫びまひた。
「芋ちゃ〜ん!! ママと一緒にガレージにおいで〜。 パパ、スゴイもの持って来たよ〜!!」と。
急いでガレージに駆けつけた芋助とメーコが目にしたモノは…。

「カメ??」


…そーなんどす。 日本で言うならば、恐らく「スッポン」に近いのではないだろうかとおもわれまふが、体長約25センチ・幅15センチほどの、こちらで言う「陸ガメ」が、発泡スチロールの箱の中に入っていたんどすよー。

「ママ見て〜!! カメさんだよ!!  パパー、どうやってカメさんつかまえたの??」と、無邪気に聞く息子に対し、ダンさんはさも嬉しそうに答えまひた。
「パパねー、ジムの帰りに運転してたらカメさんが道路にいたんで、停まって捕まえてきたんだよー」と。


…ダンさん。
結婚してから7年、今日ほどアナタのことが理解できなかったコトはない。
「通勤途中に」「道端に子ネコが捨てられていて」「ネコを飼いたがっていたし可哀相だから」「拾ってきました」ならまだ分かる。
「ジムの帰りに」「道にカメが歩いていたから」「誰も飼いたがっていないし可哀相でもないけど」「捕まえて来ました」って…。

分からん。 本当〜に分からん。


…こんなダーリンと7年間も一緒にいて、今まで白髪が出なかったコトの方が、メーコにとってはよっぽど分からなってきた今日この頃でありまふる… まる。


…このカメ、一体どーするつもりなんねん!!



 < 過去  INDEX  未来 >


メーコ