ATFの戦争映画観戦記



【File124】スペイン内戦勃発70周年・・・誰がために鐘は鳴るなり豆戦車��

2006年07月19日(水)

しかし毎日の如くワイドショーネタが尽きませんなぁ・・・吉本所属のお笑いタレントが、未成年少女に淫らな行為を働いて解雇されたらしいですが・・・でもこんな話題は今更ながらで以前にも色々噂はありましたからね。更にその煽りを喰って野球界に新風を巻き起こした某社会人チームも解散だとか・・・私はお笑いは詳しくありませんが、同じ吉本の稼ぎ頭の某タレント(元漫才師)は、以前女性に暴力を振るって話題になりましたが、今じゃ何処吹く風でテレビで見ない日はありません・・・でも今やジャニーズと業界を二分する勢いの吉本でも、今回の一件は揉み消す事が出来なかったって事でしょうか・・・それとも件のタレントは、そこまでする価値が無かったって事なのか・・・。さていよいよ本題です!(チェッ前置きが長げぇ〜んだよ・・・全く)。第二次大戦の前哨戦とも言えるスペイン内戦を描いた映画史上に残る名作映画『誰がために鐘は鳴る』ですが、軍オタ・戦車ファン、中でも特に�狷�戦車ファン=タンケッテ教徒��のマニア心を大いに擽る作品でありました!そう言う訳で今回も早速行ってみましょう・・・それでは【開演ブザー】・・・携帯電話の電源はお切り下さい・・・【いつもの如く文中の様々な書き込みには資料的価値は全くありません・・・(^o^;A】

【名も無き鉄橋の攻防戦】
映画『誰がために鐘は鳴る』一番の見せ場は、何と言ってもクライマックスの鉄橋爆破シーンですな。しかし、この鉄橋何処にあったんでしょうね。原作の記述によれば舞台となったのは、スペインのほぼ中央にある首都マドリッドの北西約60マイルに連なるグァダラマラ山系の中にある一渓谷に架かる鉄橋という設定で、時期的には1937年5月の最後の週の土曜午後から翌週火曜の昼までの4日間・・・ほんの70時間余りの間の出来事です。登場人物はアメリカ人の義勇兵ロバート・ジョーダンと人民戦線側の民兵ゲリラたち・・・ゲリラと言っても、元々この地域に住んでいた農民やジプシーたちです。スペイン内戦と言うと人民戦線側の主力だった労働者階級出身民兵や国際義勇旅団の外国人義勇兵が有名ですが、この『誰がために鐘は鳴る』には、主人公のロバート・ジョーダン以外には、これら労働者階級や外国人出身兵士は、主要登場人物としては描かれていません。実は1937年5月にバルセロナにおいて、人民戦線側の主要な勢力であった急進的労働組合であり労働者自治(アナルコ・サンディカリズム)革命を志向するアナキスト(無政府主義)系全国労働連合(CNT・FAI)及び反スターリン系マルクス主義統一労働党(POUM)と、コミンテルン(共産主義インターナショナル/国際共産党)の指導下にあったスペイン共産党(親スターリン派)の民兵が衝突・・・激しい市街戦が繰り広げられ500人近い死者と1000人もの負傷者を出しています。結局この後人民戦線側の主導権を握ったスペイン共産党は、対立する他組織勢力への粛清を繰り広げてます・・・スペイン内戦での人民戦線側の敗因のひとつに、人民戦線内部での権力闘争が上げられますが、まぁ旧ソ連が絡んだ為に自滅したってとこでしょうね。原作者のヘミングウェイもこんな状況に失望して、作品中の人民戦線側の主要登場人物としては描かなかったのかもしれません。世界各地から反ファシズムの理想に燃えて集った義勇兵たちによる国際義勇旅団も、結局は1938年11月に旧ソ連の圧力によって解散させられています。そしてこれら元義勇兵たちは、祖国に帰国した後、西欧では�狎崋蹐雖甬譽熟△任廊爛肇蹈奪�ー派狩り�瓩冒�うなど迫害されたそうです。全く踏んだり蹴ったりです・・・やっぱスターリンが絡むと碌な事がない様です。この辺の事情は、前述のケン・ローチ監督による『大地と自由(LAND AND FREEDOM/1995)』の中で詳しく描かれています。さて閑話休題・・・クライマックスの鉄橋爆破シーンですが、この鉄橋はマドリッド方面への重要な交通の要衝だった様です(でも名無し・・・)。この鉄橋がなくなると重火器や物資輸送が困難になるのは明白です。でも歩兵や騎兵は、鉄橋が無くても渡河は可能な様ですな・・・映画のラストシーンを観れば解るとおりです。映画の筋からするとロバート・ジョーダンと人民戦線側の民兵ゲリラによる、この名もない鉄橋の爆破作戦は、人民戦線側の総攻撃(反抗?)作戦に呼応した作戦で、ファシスト叛乱軍部隊が渡橋する前に是非とも爆破しなければなりませんでした。と言う事は登場するファシスト叛乱軍部隊は、人民戦線側の作戦に対して大いなる脅威だったと思われます。このファシスト叛乱軍部隊の渡橋によって、人民戦線側の側面或いは背後が脅かされる危険が高かったのでしょう。したがって鉄橋爆破は、人民戦線側にとって極めて重要な作戦でした。しかし、この作戦に人民戦線中央から派遣されたのは、僅かにロバート・ジョーダン一人で、残りは数名の現地の民兵ゲリラたちでしかありません。それに対しファシスト叛乱軍側も、この戦略的要衝のはずの鉄橋守備(警備)には、下士官指揮下の分隊程度の兵力しか配置していません。これなら鉄橋爆破は難なく可能なはずでした・・・しかし前述の様にファシスト叛乱軍部隊・・・戦車を装備し歩兵もトラックに乗車した機械化部隊で、またかなりの数の騎兵をも有する強力な部隊が鉄橋の間近まで迫って来ていたのです。こうしてロバート・ジョーダンたち民兵ゲリラとファシスト叛乱軍機械化部隊との息詰まる鉄橋の攻防が繰り広げられる訳です。戦車が渡橋する前に鉄橋を爆破する・・・って設定は、後の『レマゲン鉄橋』や『遠すぎた橋』など橋が重要なキャラクターとして登場する定番戦争映画の将に先駆的な作品とも言えますね。

【誰がために鐘はなるなり・・・幻の豆戦車】
鉄橋爆破の息詰まる攻防戦もさる事ながら、�狷�戦車ファン=タンケッテ教徒��のマニア心を大いに擽るのは、何と言ってもファシスト叛乱軍機械化部隊の先頭を突っ走る装甲戦闘車両・・・その将に豆戦車たる勇姿を見逃す事は出来ません(コレでやっと本題だよ・・・)。映像上で解る範囲で見てみると・・・最初に登場する車両は、マーモン・ヘリントン系の車体に米軍のM1歩兵支援戦闘車っぽい砲塔を搭載した車両・・・(命名/鐘鳴戦車一号)。次に登場するのが一見M3軽戦車っぽい車両ですが、車体後部上方に何やら変な構造物がくっ付いている車両・・・(命名/鐘鳴戦車二号)。そして三輌目と四輌目として登場するのが、明らかに仏製ルノーFT17戦車の米国版コピーであるM1917戦車・・・(命名/鐘鳴戦車三号・四号)であります。さてここで重要なのが、これら四輌の戦車な訳なのですよ・・・そう確かに四輌しか登場していませんよねッ、お客さん!ところがですよ、私ATFはこの『誰がために鐘は鳴る』のクライマックスシーンを何度か観ている内に奇妙な事に気がつきました・・・それが何かって?そう、いるはずのない幻の戦車が登場してるんですよ、この『誰がために鐘は鳴る』には・・・とりあえず時系列に従って、その幻の戦車てぇのをご紹介させていただきます!

検証シーン(01)・・・ファシスト叛乱軍機械化部隊が最初に登場するシーンです。この段階では鐘鳴戦車一号、鐘鳴戦車二号、鐘鳴戦車三号の順番で進んでくるのが明確に確認出来ます。因みに手前の岩場に隠れて待ち構えているのは、民兵ゲリラの頭目パブロ率いるゲリラたちです。
検証シーン(02)・・・検証シーン(01)が部分的に拡大されたシーンです。鐘鳴戦車一号、鐘鳴戦車二号、鐘鳴戦車三号の順番を更に明確に確認出来ます。また鐘鳴戦車一号と二号の砲塔には、戦車兵の姿も確認出来ます。
検証シーン(03)・・・この方が殊勲の民兵ゲリラ兵士ラファエル氏であります。素朴で陽気な農民って感じなおじさんです。
検証シーン(04)・・・進撃する鐘鳴戦車一号を車体前方から見たアングルの場面です。砲塔のハッチが自棄に大きいのが解ります。このシーンで気になるのは、鐘鳴戦車一号の前方の路上に真新しいキャタピラの痕跡が見られる点・・・果たしてこれはリハーサル中に付いたものなのか?それとも実はもう一輌前方に車両がいるという事なのか?
検証シーン(05)・・・検証シーン(04)に続くシーンで、カメラの横を鐘鳴戦車一号が通り過ぎて行きます。マーモン・ヘリントン系戦車の独特なサスペンションの構造が良く解るベストショットです。
検証シーン(06)・・・再び殊勲の民兵ゲリラ兵士ラファエル氏の映像です。迫り来るファシスト叛乱軍機械化部隊を前に、何かグッド・アイデアが閃いたのでしょうか!
検証シーン(07)・・・件のラファエル氏、ひとり岩山を攀じ登ると、取りい出したる独式棒付手榴弾の狙いを定め・・・頃合を見計らって、いざ投下ッ!
検証シーン(08)・・・鉄橋に迫るファシスト叛乱軍機械化部隊・・・その先頭は鐘鳴戦車一号。待ち伏せる民兵ゲリラたちの間に緊張が走ります!
検証シーン(09)・・・次の瞬間、ラファエル氏が投下した独式棒付手榴弾が大爆発・・・しかしそれは鐘鳴戦車一号の遥か前方の岩場。こりゃフライングなのか、それとも何か考えがあってのことなのか・・・。
検証シーン(10)・・・独式棒付手榴弾の爆発による噴煙が治まると、そこには・・・巨大な岩石が路上に転がり落ち、道路の一部を封鎖しておりました・・・たかが手榴弾でも結構な威力っですなぁ。
検証シーン(11)・・・路上に転がる巨大な岩石の為に、先頭を行く鐘鳴戦車一号の進撃が多少鈍った様に見えますが・・・どうやら道路の一部を封鎖した岩石を避ける為に、進路を変更する様です。
検証シーン(12)・・・三度登場のラファエル氏。岩肌を下ると、今度は肩から下げたバックからパイナップル型手榴弾を取り出しました!
検証シーン(13)・・・岩石を避けて突き進む鐘鳴戦車一号に、素早く駆け寄るラファエル氏。右手にはしっかりとパイナップル型手榴弾が握られています。結果的に岩石を避ける事によって、鐘鳴戦車一号のスピードを幾らか低下させる事に成功し、ご老体のラファエル氏でも容易に車体上に飛び乗る事が出来た様ですね。前方には破壊・横転したトラックが・・・でも鐘鳴戦車一号の後部に取り付けられた装備って一体何?
検証シーン(14)・・・これは色々と見どころの多いシーンです。素早い身のこなしで鐘鳴戦車一号の車体に飛び乗るラファエル氏。鐘鳴戦車一号の右起動輪横には独軍戦車のサイドスカートアーマーのみたいな鉄板?が貼り付けられています・・・しかし同車の左側には何も付いていませんでした・・・想像するに、万が一ラファエル氏が鐘鳴戦車一号の車体に飛び移る事に失敗した場合、キャタピラや動輪に巻き込まれる事故を防ぐ為の撮影用の安全カバーではないかと思われます。鐘鳴戦車一号の車体後部上面の独特な形状にも注目。右側の突起した装置は排気装置か、はたまた冷却装置か・・・半円形の構造はエンジンルームのカバーでしょうか?更に良く見ると、前方の岩場上には民兵ゲリラの姿が見えます。
検証シーン(15)・・・無事に鐘鳴戦車一号の車体に飛び乗ったラファエル氏は、すかさず砲塔の銃眼?の隙間にパイナップル型手榴弾を押し込みます。装備されている機銃はチェコ製ZB26機銃か又はルイス機銃でしょうか?銃口の自棄に大きなノズル部分が気になります。機銃は砲塔に固定されているのではなく、銃眼から突き出しているだけの様ですね。それにしても車体左側操縦席?横の格子状の構造は何なのでしょうか?最初登場した鐘鳴戦車一号には、この様な構造物はありませんでした。更に良く見ると車体右側の展視孔からも、向こう側の格子状構造物が見える様に思えるのですが・・・
検証シーン(16)・・・パイナップル型手榴弾を鐘鳴戦車一号の砲塔に押し込んで、素早く飛び降りるラファエル氏。画像右側には後続する鐘鳴戦車二号の姿が・・・。
検証シーン(17)・・・路上に転がる岩石を避けて何事もないかの様に進撃する鐘鳴戦車一号。パイナップル型手榴弾は未だ爆発せず・・・乗員は気付かないのか、それともパニック状態になっているのでしょうか。後続する鐘鳴戦車二号の車体後部には妙な形状の構造物が・・・砲塔と一体となってる様な構造物に見えますが・・・。
検証シーン(18)・・・遂に大爆発です!吹っ飛ぶ砲塔・・・あたり一面を包み込む噴煙・・・しかし多寡がパイナップル型手榴弾一発で、これほどの大爆発が起きるとは・・・恐るべし。
検証シーン(19)・・・やったぜ〜ッ!歓喜のラファエル氏。思わずBGMに�爛譽泪殴鹽感境瓩離董璽泙�聴こえてきそうです!
検証シーン(20)・・・次の瞬間、突如登場し機銃を掃射する鐘鳴戦車・・・エェェェェッ・・・この戦車は一体何?・・・型式は鐘鳴戦車一号と同じ様だけど、鐘鳴戦車一号はたった今大爆発したばかりじゃないか〜ッ!それに鐘鳴戦車一号に後続してたのは鐘鳴戦車二号だったはず・・・それじゃこの幻の戦車は一体何なの?ストーリーの進行上、爆発した戦車とは別の車両なのでしょうが・・・でもそうなると戦車は四輌じゃなくて五輌いたって事になるよなぁ・・・うあああああ頭が痛くなって来た・・・
検証シーン(21)・・・哀れ、幻の戦車から発射された機銃弾に倒れる殊勲のラファエル氏・・・南ぁ無ぅ〜(´人`)
検証シーン(22)・・・後続する鐘鳴戦車二号及び三号・四号に銃撃を加える民兵ゲリラ兵士たち。鐘鳴戦車二号に比べ、三号・四号の車幅が狭い事が良く確認出来るシーンです。それにしてもルイス機銃の円盤型弾装って携帯には不便そうですな・・・弾装って言うよりも、どちらかと言えば地雷って感じですね。
検証シーン(23)・・・検証シーン(22)から続く一連のシーン。鐘鳴戦車二号の車体後部上面の構造形状が確認出来ます。砲塔上面から車体後部エンジンルーム上面へと、上部装甲板が一連に繋がっている滑らかな形状の構造物ですね。
検証シーン(24)・・・検証シーン(23)から続く一連のシーン。民兵ゲリラ兵士たちの攻撃に応戦する鐘鳴戦車三号・四号・・・立ち篭める噴煙の中で、向って右側の戦車の砲塔付近に発砲煙らしき物が確認できます。まるで『プライベート・ライアン』のジャクソンが鐘楼から総撃している様なアングルです。ルノーFT17系戦車独特の形状が良く解ります。
検証シーン(25)・・・ラファエル氏の捨て身の攻撃により大破・擱坐炎上し、路上を塞いでしまった鐘鳴戦車一号?を、体当たりで排除しようとする鐘鳴戦車二号・・・って言う事は幻の戦車は一体どこに行ってしまったのでしょうか?あれだけの大爆発の割には、鐘鳴戦車一号?の車体は殆んど完全に残っています・・・って言うか砲塔が吹っ飛んでねぇよ(オイオイ。車体右側前方機銃座横の格子状構造物からは、車体内部が炎上している様子が見えます。それにキャタピラ巻き込まれ防止用安全カバーは見当たりませんね。何となく機銃の形状も爆発前とは違っている様な気もします・・・炎上専用のハリボテ車両でしょうか?後方には輸送トラックの縦隊が待機しています。
検証シーン(26)・・・鐘鳴戦車二号によって路上から排除される鐘鳴戦車一号?の残骸。『バルジ大作戦』で橋上から強制排除されるM24戦車のシーンを彷彿させられます。
検証シーン(27)・・・遂に路上から排除され、谷底へと落下していく哀れ鐘鳴戦車一号?・・・ただいまの決まり手は突き落とし、突き落とし・・・。鐘鳴戦車三号や四号では、こんな大技は到底出来そうにありません!

し、しまった・・・またも書き込み字数制限が・・・謎の戦車はこの先一体どうなるのか?そんな訳でまたもや次回に・・・【続く】

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