ただいまマイクのテスト中。

2003年03月04日(火)  ホラーの未来


「彼の作品を読んで、私は30年後のホラー小説の未来を見たと感じた。彼の名はクライブ=バーカー」

とかってキングのおじさんが言ってますが。
「ヘルレイザー」(バーカー原作、脚本、監督作品)
きっぱりはっきりグロでした! そりゃあもう、血しぶきビューの蛆がわさわさ!
始まって3分後に借りてきたのを激しく後悔。だってのっけから、とんがった鉤に皮膚がベリベリ引き裂かれて、裸の男が断末魔の悲鳴を上げるんですよ!
さすがだ、バーカー! ヒューヒューv(←え?)

あらすじを簡単に説明すると、ヘルレイザーとは地獄への入口を開くパズルボックスのこと。開けた者は否応もなくグロテスクな迷宮世界に引きずり込まれ、そこで究極の苦痛と快楽を強制的に享受させられるという・・・。(ポジにはどう見ても苦痛でしかないような気がするんですが。)
冒頭で凄絶にスプラッタ解体シーンを繰り広げてくれた青年フランクの家に、ある日兄とその新妻が引越してくるところから物語は始まります。
どうやらその新妻、堅物の夫に飽き足らずフランクと愛人関係にあった模様・・・。
まあ、詳しい内容ははしょりますが、ホラー映画としては一級品の出来ではないかと!
観る者の生理的嫌悪感&潜在的恐怖を煽り立てる仕掛けがこれでもか!というほど組み込まれてあって、見終わった後はしばらく震えが止まりませんでした。
特に音が!
蛆の這う音や羽虫の耳障りな音、魔道士の登場するシーンでの鐘の音やオルゴールなど、音声だけでも一見(?)の価値あり。
話は文句なく怖いです。
倫理的にもちょっとどうかと思えるので、R18ぐらいで(^_^;)
勇気のある方、いかがでしょうか?
この映画、続編が5まで出ているのですが、ポジはちょっと・・・しばらくは見る気になれません。
半年くらいたって、最初の衝撃が薄れる頃に2巻を借りてみようかと思います。

ポジのお目当ては、ヘルレイザーの魔道士ピンヘッド。
どんなにグロテスクだろうと吐きそうになろうと、彼が登場するまでは〜!と執念で見てました。
そして話の中盤、いよいよ魔道士登場!
魔道士は全部で4人(だったかな?)、いずれ劣らぬグロテクスクぶり!
「我は快楽の探求者」とか重々しく言ってますが、早い話が究極のマゾ!
顔中にピン突き刺してみたり、唇ぐさぐさ縫い合わせてみたり、ある意味パンク? それもなんとなくクールでかっこよく見えるのはポジの目が腐ってるからでしょうか・・・?
2巻では魔道士全員大活躍!の回らしいので、早く見たいような空恐ろしいような複雑な気分です(笑)

それはそうと、ヒロイン(=フランクの姪クリスティ)の恋人スティーブ。
ラスト近くでいきなり不条理世界に巻き込まれたにも関わらず、大して驚きもせず魔道士を撃退して、燃え盛る屋敷から脱出を図るその適応力の高さには脱帽です。
ヒロインもたくましいしな!
ある意味ホラーの未来像?

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「女優霊」

「ヘルレイザー」で気持ち悪くなったにも関わらず、気がつけばまたホラーに手を伸ばしているあたり、相当病んでるポジです(^_^;)
しっかし和製ホラーって最近のは相当進化してますよね。
外国映画にはない、じめじめと湿った、なまあたたかーい気配・・・・・・。
今まで見た和製ホラーで一番怖かったのは「黒い家」なんですが(大竹しのぶの演技が壮絶!)、「呪怨」も相当怖かった・・・。
前者が生きた人間の恐怖なら、後者は死者の怨みを描いた傑作。動機がわからないからまた怖い。
「女優霊」は後者だと思うんですが、途中まではけっこうじわじわと恐怖を盛り上げてきたのに、ラストがちょっと失敗じゃないかと。
白い服に髪の長い女の霊っていうのは、和製ホラーの伝統なのでしょうか。
女の顔は女優さんが顔をさらすより、あえて特殊処理でぼかした方が怖いと思うポジでした。
(「リング」や「呪怨」はこれで成功してるよなー。あ、「回路」もそうでしたね。)

「くだんの母」も映画化してくれないかなー。高橋克彦のホラー短編も意外と映像化されないですよね。不思議。

・・・そして気がつけば最近ホラー漬けの日常・・・・・・。
気分転換には最適なんですが、度を越すと鬱になるのであなどれません。
見すぎにはくれぐれも注意しましょう。(てそれはポジだけ?)


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