バーチャルゲーム。 - 2005年04月19日(火) EYE TOY PLAYという名前で、当たり前のように世の中に浸透したけれど。 本来は子供向けのゲームではなかったのだと知ったとき、ドキリとした。 あれを創った人たちが対象としていたのは、高齢者。 特に、男性の高齢者。 デーサービスや、老人会のようなもので行う行事やレクレーションは、 どうしても女性向けになってしまうのが現状で、 男性は参加者も少ないし、参加してもあまり楽しくなかったり。 それで、開発されたのが「バーチャルゲーム」。 誰でも楽しく、気軽に参加できるゲームで、勝ち負けを競う必要はない。 優劣をつけることのできない、そんなゲームが創りたかったのだと聴いた。 でも、日本の世の中はどうしても子ども贔屓になりがちで、 高齢者を対象としたものは、あまり注目されてないし、お金にならない。 だから結局、知らぬ間に普通の家庭用ゲームとして発売されていたのだと苦笑したエンジニアの顔が印象的だった。 ゲーム音痴の狛は、ゲームそのものを楽しむことは殆どなくて。 ただ、その性能や新しい機能に惹かれることはある。 子どもの頃に思い描いた21世紀という近未来を一つ一つ味わってるような、 そんな気持ちを覚えることはある。 だから、ゲームの内容よりも そこに関わった人たちの想いや、発想や、技術を知りたいと思う。 物事の表面だけじゃなくて その裏側とか、そのプロセスとか、そういうところまで見据えていたいと思う。 見えないところを見ようとする、好奇心。洞察力。 それを忘れたくはないと思ったし、忘れないようにしようと思った。 きっと、 最先端の技術は、ただ前を向いて突き進むのでは意味が無い。 難しい機能ばかり搭載して、専門家にしか使いこなせないのでは意味が無くて。 本来は、誰にもで簡単に使えて、楽しめるのがBESTだ。 コンピューター音痴の狛でも、高齢者でも、 誰でも使えなければ普及しないし、実用化できないのだから。 ...
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