狛の日記...狛。

 

 

next day - 2004年11月24日(水)

終わってしまえば、あっという間に現実へと引き戻されて。
24時間前にLIVEがあったことが嘘みたい。

確かに自分はあの空間にいて、
ビリビリと肌に刺さるような音に浸っていたのにな、と。
ふと思い返してみれば、逆に酷く物足りなさを覚えた。

ゆるりと流れ去ってしまった時間は、
最初から何もなかったかのように跡形も残らず消えてしまって。
朝から一度も昨日のことを話す機会もなければ、
思い出すこともなかったのが現実だった。

あまり痛みの残らなかった全身と、
耳鳴りの残らなかった聴覚は、本当にいつもと同じで。
視覚に訴える写真を持たない自分としては、

切ないくらい、記憶に何にも残っていなかった。


ただ、

ふわりと頭を過ぎる音が、
そういえば彼の曲だという現実には、笑みが浮かんだ。


...



 

 

 

 

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