代々木3日目。 - 2004年11月23日(火) TVカメラが入ると、急に余所行きの顔になるからつまらない。 シューティングなんてしなくて良いから、 どうか昨日よりも自由なスタイルで音を奏でて欲しいと想った。 自分たちのツアーは、ここで終ってしまうから。 だからどうか、自由気儘な音が聴きたいと願ったのに。 彼らの中の無言のプレッシャーなのか、 無意識のうちに働く防衛意識なのかわからないけれど、 前半は最初に巻きもどしかと思うくらい柔らかな音に聴こえて凹みっぱなし。 そんな音じゃないから、と。 遠慮がちな低音と、 周りのボリュームとテンションに合わせたメロディー音と、 身体に浸透しない歌声に。 時折、講義の声が沸々と湧き上がるのも現実で。 彼らの緊張が解けるまでの時間、もどかしさで一杯だった。 でもそんな、身体の表面を撫でるだけだった音が急に変わるから。 一発目のガツンという音だけで、鳥肌が立った。 ザワリと揺れた空気は、紛れもなく本物で。 射抜かれるような鋭い音は、自分なんかの語彙力じゃ表現できない程。 もし映像化されるなら、その瞬間の音が巧く切り取られていれば良いのに。 デジタル加工なしの、生の音がリアルに届けば良いのに。 LIVEが終った瞬間、もう一度そんな音が聴きたくなっていた。 ...
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