voice - 2004年03月12日(金) 「人の声がスキだと言うけれど、 じゃあリムにとって一番だと思うのは誰の声なの?」 そう尋ねられて、 迷うことなく挙げたのは、シャルロットでした。 世間から持て囃される人があまり好きではない狛だけど、 彼女の歌声は本物だと思う。 や、偽物ってのもないと思うんだけど。 うん。 あの、誉めすぎだと思うほどの称賛の嵐の中にあっても、 引けを取らない程圧倒的に美しい声は本当に凄い。 いつまでも色褪せない声で、 聴くたびに、どうしようもなく泣きたくなるの。 多分、気付かないうちに感動しているのだと思う。 言葉では表せないくらい、とても強い衝撃を受けるのよ。 あぁ、何て言ったら伝わるんだろう。 自分の気持ちを真っ直ぐに伝えられる表現を持たない自分がとてももどかしい。 とにかく、狛の知っている世界はとても小さいけど、 そんな小さな世界で、彼女の歌声は絶対的な地位を占めているということは確か。 あれは、神様の贈り物だと思う。 歌の神様に愛されてるのだと、本気で思う。 そして、それと同時に、 彼女の歌への愛情と、歌に込めた想いの深さを感じる。 とても強いんだから。 彼女の歌声は。 どこまでも真っ直ぐで、他の音と混ざることがなくて、 どんな高価な楽器の音色よりも美しく響くの。 「人の声は、この世界で最も美しい。」 そう言ったのは、狛が尊敬する高校の声楽の先生だったけど、 今ならその言葉の意味が良く分かる。 人の声の美しさを知ったら、 世界の音の見方が変わると思うんだ。 ...
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