狛の日記...狛。

 

 

これからのこと。 - 2004年03月11日(木)

狛は、
小学校1年生の時からずっとお医者さんになりたいと思っていました。
病気の人を治してあげたいと、そう思ってしました。

でも、
医者にも治せない病気があるのだと知ったとき、
果てしない絶望感を味わったのを覚えています。
幼なかった自分は、医者が全能の神様だと勘違いしていたのかもしれません。
治療という魔法をかけて、どんな病気でも簡単に治せるのだと、
頭のどこかで勝手に考えていたのだと思います。

そんなことはないのだという現実を知ったとき、
それと同時に、「失敗の医療」という言葉を聴きました。
それが、どれほどの重みを持っているのか、まだ漠然としか分からなかったけど、
それでも、
その言葉の持つ痛いほどの絶望感を覚えています。

何て酷い言葉だろう。
何て恐ろしい言葉だろう。

二度と聴きたくなくて、
二度と口にしてほしくなくて、
世界中の誰にも聴かせたくなくて、
ターミナルケアの医療現場を変えたいと、真剣に思いました。

医療現場を変えるなんて、そんな大それた事、
あんなに幼かった自分が良く考えたものだと、今になれば笑ってしまうかもしれないけど、
それでも、あの時の自分はとても真剣だった。

どうしたらいいか、
どうすればいいか、
どうするべきか、

そんなこと、誰も教えてくれなかったけど、
ただ、
まずは医療の路に進むことが必要だと思ったから、自分は今ここにいて、
そうして、たくさん悩んだ結果として、
もう2年間学生であることを選んだのだということは紛れもない事実。

もし、何十年も後になって、少しでも世界が変わっていたら、
狛にとってはとても嬉しいことだと思う。

何かを変えるには、
時間と、タイミングと、それからたくさんの出逢いが必要で、
だからとっても時間がかかってしまう。

でも、それでも、やってみる価値はあるから。
その手がかりを掴むためなら、
少しくらいの犠牲はあっても文句は言わないでおこうと、改めて思った


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