せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2008年10月20日(月) 猫たち

 近所の猫と仲良くなりたくて、猫用のジャーキーを持ち歩いている。
 毎日見かけるコンビニのとなりの飲み屋さんの猫二匹は、入り口脇がご飯場になっていて、そこにいるときは、大体、食べているか、寝ている。
 飲みに入ってしまえばいいのかもしれないが、家の近所で飲むというのが、どうも苦手だ。
 猫二匹に大きな白いラブラドールが一匹いるその店は、女将さんが一人でやっているらしい、一番苦手なタイプ。
 向かいの銭湯からの帰りしならしい女将さんが、外にいた猫たちに声をかけて、店を開けているのを見たことがある。
 微妙に仲良くなりにくい距離感の猫たちだ。毎日会うのだけれど。
 家の近くの公園の前が猫のたまり場になっているらしく、何匹かが集まって、夜の早い時間に集会をしている。
 この公園は、近所の若い子たちのたまり場にもなっているようで、派手目な車とバイクが何台も、よくとまっている。暴走系じゃなくて、免許取ったばかりの子が、なんとなく集まってる、素朴なかんじ。
 ここの猫たちには、誰かがエサをあげているらしい。ここで見た猫をずいぶん離れた通りでも見かけたりしている。猫の縄張りは、ほぼこの町内全部といっていいのかもしれない。
 昨日、買い物の行きがけに通りかかったら、何度か会っている茶トラが一匹で地面に置かれたエサを食べていた。食べてるところにエサをやるのはどうかと思ったのだけれど、これも食べてみるかい?とジャーキーを置いてみる。
 用心深い茶トラは、少し離れたところから見ているだけで、近寄ろうとしない。まあ、いいかとその場を後にしたのだけれど、帰りに見てみたら、ジャーキーはなくなっていた。食べたのか、片付けられたのかは、よくわからない。
 今日、仕事からの帰り、いつもは歩かない商店街を通って帰った。と、黒猫とぶちの猫が道路の真ん中でうろうろしている。
 お、これはチャンス!と近寄ったら、すぐ近くに若い女性が立っていて、バッグからキャットフードを取り出しているところだった。
 僕と同じことを考えている人がここにもいた、と思いながら、先を越されたようで、ちょっとくやしい。
 ここで、彼女に話しかけたりすると何かが始まったりするのかな?と思いながらも、邪魔しちゃわるいというような気持ちで、立ち止まらず歩いた。
 そして、さっき、ベランダから妙な音がするのでサッシを開けてみたら、今朝、ゴミを出し忘れたごみ袋がひどいことになっていた。
 袋が破れて、中身がほぼ全部出てしまっている。生ゴミは入ってないはずなのに、なんで?
 これは猫のしわざか?と思い、ベランダから乗り出してみたら、そこに犯人がいた。
 僕の部屋は2階で、すぐ前が自転車置き場の屋根になっている。その屋根の上でやつは、こっちをずっと見ている。じーっと。
 あまり動かないので、写真を撮ってみた。
 フラッシュにも驚くようすもないので、まあ、いいかと、片付けていたら、いつの間にかいなくなった。
 目だけが光って、あとは真っ暗な写真をPCでいじってみたところ、どうやら黒猫らしいことがわかった。しっぽが短い。
 先週、自転車置き場で僕の自転車のサドルに座っていたやつに違いない。
 また来るだろうか?
 とりあえず、ごみ袋は部屋の中に入れて、ジャーキーを小皿に載せておいておく。


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