せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2008年10月19日(日) ヒロインの顔

 昨日届いた、富士見丘小学校の6年生の作文を読んでいる。
 先週の話し合いをふまえての、2月の卒業公演の題材になるお話。
 おお、こう来るか!というものがいくつもあり、笑わされてしまう。
 夕方、図書館で、新作の資料にあたる。
 昭和8年発刊の原典の復刻版。
 装幀も挿絵も文字も、そのままをコピーしてある本。
 扉の装画に、ヒロインの姿があった。
 挿絵の作者は平田専太郎。
 江戸川乱歩の「黒蜥蜴」の挿絵を描いていたのもこの人だ。
 本作のヒロインと女盗賊黒蜥蜴が、同じ顔立ちをしている。
 そして、僕の頭の中のイメージがすんなりつながった。
 そういうことだったんだ。
 写真が残っている実際の彼女の肖像ではなく、この顔とつきあっていけばいいのかもしれないと思った。
 メモを取りながらだったので、読了することができず、今週中にまた出かけることになるだろうと思う。
 初めて行ったこの図書館は、戯曲が充実していてうれしい(雑誌コーナーに「テアトロ」と「せりふの時代」もある)。
 迷ったあげく購入しないでいた戯曲を、何冊も借りて帰ってくる。


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