せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2008年10月15日(水) 助成金とスクールバス

 午後から、芸術文化振興基金の説明会に、千駄ヶ谷の日本青年館へ。
 外苑前で地下鉄を降りて、神宮球場の前の道を歩いていく。
 球場から、大学生野球の応援の音が聞こえてくる。
 説明会では資料をもらい、説明を聞きながら、もろもろの確認。
 来年の企画がどんどん具体的になっていく。
 終了後、篠原さんをはじめとする、劇団劇作家のみなさんと合流。
 千駄ヶ谷の駅前でしばしおしゃべり。
 その後、淵野辺の桜美林大学へ。
 「祝/弔」で演出助手をしてくれていた寺田千晶さん出演の劇団銀石 企画ユニット・レオゴンズ「The Reogons Show 2 〜Minor Game〜」を見に行く。
 先週の武蔵小杉に続いて、淵野辺というところに行くのも初めて。
 小田急線で町田に行くのもひさしぶりで駅前の変貌ぶりにびっくり。
 淵野辺からバスで桜美林大学まで。
 学内のホールでの公演ということで、ややアンダーグラウンドなイメージがあったのだけれど、いい意味で裏切られる。
 学内は、とてもきれいで(暗かったけれど)、何より印象的だったのは、客席への誘導を初めとする表方の気配りが、とてもていねいだったこと。客席誘導のスタッフのポケットには、ペンライトが2本入っているし、当日パンフの袋とじに、ていねいにミシン目がはいっていたりするあたりも。
 桜美林は演劇コースがある大学なわけだけれど、こういう気配りのしかたも、しっかり身につけてるんだなあと感心する。
 芝居は、オムニバスのコント。シンプルに笑えるもの、じーんとしてしまうものなどとりまぜて楽しい100分。
 寺田さんは、ほうきとバケツを相手にしての一人芝居がおもしろかった。子どもの頃に好きになった男子二人をそれぞれ、ほうきとバケツに見立てての一人語り。
 その他の演目では、自分がロボットだったと気がつく男の子を演じていた役者さんが印象に残った。名前がわからないのだけれど、ほろりとさせられる。
 終演後、寺田さんにご挨拶。
 満員のスクールバスで淵野辺まで。
 都心で芝居を見て、ざわざわした気持ちになるより、よっぽど気持ちのいい観劇体験だった。
 これまで、情報としては知っていても、なかなか足がのばせないでいた桜美林大学の演劇公演だけれど、また行ってみようと思う。
 いいきっかけをもらえたことに感謝。


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