せきねしんいちの観劇&稽古日記
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| 2008年09月25日(木) |
「開幕ベルは華やかに」 |
もっちゃんに貸してもらった、何年か前のテレビドラマ「開幕ベルは華やかに」を見る。 原作は、有吉佐和子。出演は、浅野温子、風間杜夫、加藤治子、北村和夫ほか。 来年の新作に川島芳子が登場する予定なのだけれど、この有吉佐和子の小説には、劇中劇で川島芳子が登場する。というか、川島芳子が登場する芝居を上演する舞台にまつわるサスペンス。 十代の頃に初めて読んだおぼえがあって、その後まもなく、テレビドラマになった。 主演は、白川由美と中村敦夫、主演女優には高峰三枝子。 脚本も、有吉さんが手がけていただけあって、見事に原作通りのドラマ化だった。 演劇界の闇の部分を見事に、ちょっと意地悪に描いた作品。 主演女優のモデルは絶対、水谷八重子だよね・・などとすぐイメージできてしまう。 今回は、お正月のスペシャルドラマというだけあって、軽い仕上がり。 原作にあった設定を大幅にカットして、殺人予告の前で右往左往する劇場の重役たちの姿がコミカルに描かれていて、ややひょうしぬけ。 原作のラストの名場面もあっさりと描かれてしまっていて、ちょっと残念。
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