せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2008年09月20日(土) 「ラグ」「藪の中から龍之介」

 母校、都立小松川高校の文化祭の一日目にうかがう。
 昨日からの台風で中止になるんじゃないかと心配だったのだけれど、台風はさっさと行ってしまい、きれいな青空。
 校舎の正面にあざやかな垂れ幕が何枚も。
 こういうふうなこと、昔はやらなかったなあと思う。
 ベニヤで立て看板を作るより、ずっとラクそうだし、おしゃれだ。
 演劇部の演目は、「ラグ」という創作劇。
 コンピューターがなくなった未来を舞台にした、人の心が読めてしまう人たちのお話。
 台風のせいか、観客が少なかったのが残念。
 SF風な設定の中、しんぷるな友達を思う気持ちがさわやかに描かれている。
 終演後、演劇部室の前で集まったOBたちから、恒例のダメだし。
 いつもよりもあわただしい雰囲気の中。
 明日もがんばってほしい。
 夜は、青年劇場「藪の中から龍之介」を見に、紀伊國屋サザンシアターへ。
 篠原久美子さんが、書き下ろした新作。
 よく知っている芥川の作品の登場人物たちが、死んでしまった芥川の死の床に集まってくるというお話。
 終演後、劇団劇作家の福山さんとしばし立ち話。
 戯曲を作品として立ち上げていくことのむずかしさをいろいろ思う夜。


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