せきねしんいちの観劇&稽古日記
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「祝/弔」稽古。 今日は一日、小返し。 「正しいことをやろうとするんじゃなくて、瞬間を楽しもう」という言葉が浮かぶ。 一度、声にしてみたら、ぐーんと自分に返ってきたようでびっくり。 とたんに、今こうして芝居をしていることが、楽しくなってしまう。 にやにやしながら、だめ出しを聞いてしまう、妙なナチュラルハイな気分。 あ、この頃はこんなふうなことを、毎回の舞台の稽古で繰り返している気がするなあ。 野坂さんに「台本なんか持っててもしょうがない。いつまでも自分のセリフをどう言おうかということばかり考えてもしょうがない。大事なのは、聞くこと」と言ってもらって、どんどん聞くこと、その場にいることが楽しくなる。自分一人でやろうとすると疲れるけど、みんなでやってるんだと思うと、疲れはその場にいる人数分の一になるんだなあなどと考える。 ずっとかけているメガネを外すと、僕は作家・演出家モードから、役者モードに切り替わる。 今日は、メガネをかけたり外したりしながら、のびのびと、また時に確認しながらおそるおそる、劇の中の時間を生きることができたんじゃないだろうか。 どうなるのか全然わからない、つかみどころのない大きなものに思えていた今回の舞台、そして僕の役も、瞬間瞬間を正直に生きてしまえばいいんだと気がついた。 全部をやろうとするからわからなくなる。今だけを考えていけば、きっとどこかに行ける。 あ、これもまた、この間、似たようなことを自分に言い聞かせたばかりだった(演出しながら人にも言ったっけ)。 明日の稽古も楽しみ。
今日は稽古場日記を書かせてもらいました。 どうぞこちらもごらんください。 写真は、今日も家の近くの猫。 ほぼ毎日見かける、一番のおなじみ。 (まだ、仲良くはなれてないのだけれど)。 視線の先には、いつも一緒にいるトラ猫がいます。 道路をはさんで、なにやら話しているところを一枚。
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