せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2008年06月20日(金) 役者の色気

 夕方から、綾瀬へ「梅雨のZAN・PARA2008」を見に行く。
 高校の演劇部の学校も地区も越えた横のつながりで、古い友人のZANさんが仕切っている。
 小松川の演劇部から、板垣さんと清水さんが出演している「竜馬が行くー立志篇ー」を見る。
 司馬遼太郎の名作が脚色されたものをさらに30分にまとめて見せる。
 冒頭、竜馬が出会う婆たちのセリフが、清水邦夫の作品の断片だった。
 養成所時代にやった作品。なつかしい気持ちになる。
 竜馬が脱藩して勝海舟と出会い、自分の進むべき道を知り、覚悟を決めるまでのお話。
 殺陣あり、ダンスありのにぎやかな芝居。
 竜馬を演じる二年生の男子がなかなかかっこいい。背が高くて、立ち姿が美しい。芝居をするとやや三枚目によりになる愛嬌もある。彼が真ん中にいるだけで、この芝居のかなりの部分がOKになってる。役者の色気で見せる芝居。客席の盛り上がりも含めて、そんな芝居、近頃そうはないものね。
 時代劇&土佐弁のセリフが、やや聞き取りにくかったのが残念。ちゃんとセリフが伝わっていかないのが、ちょっともどかしい。
 それでも、婆の群衆シーンが冒頭に入ったせいで、竜馬を動かす思いのようなものの存在が浮かび上がっていた。おもしろいアイデアだった。
 何より、みんな楽しそうに力いっぱい演じているのがいい。
 小松川の二人も、演劇部での公演より、生き生きとたくましくかんじられた。
 客席は高校生でいっぱい。
 小松川の村上さん、服部くん、そして、OBの小林くん、金盛さんにご挨拶。
 服部くんは他高の女子から「犬!」と声をかけられていた。去年の地区大会で、犬の着ぐるみを着たんだよね。そんなふうに呼ばれてるのも人気がある証拠だろう。
 遠くのZANさんに手を振って、お先に失礼してくる。


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