せきねしんいちの観劇&稽古日記
Diary INDEXpastwill


2008年06月05日(木) 初日!

 昼間、通し稽古。というか、もう一度ゲネプロをするような気持ちで。
 これまで、おそるおそる鉛筆で書いていた人物の輪郭を太いマジックにしていく、そんなかんじで芝居をした。
 あきらかに人のセリフを聞く余裕が生まれているので、そのことから来る、自分の変化もおもしろい。
 休憩時間、ANZAさんからの差し入れのお弁当をみんなでいただく。ごちそうさまでした。
 ゲネプロの開始前に、舞台に集合し、みんなで黙祷。健翔さんから、「これまで亡くなった数多くの人」そして、加藤道夫さんのことを思ってと。
 その後、別所くんが、一曲歌を歌ってくれた。ギターの弾き語り。客席で聞かせてもらう。心にしみる、そして、また立ち上がって歩いていけるんだと思えるような、そんな素敵な歌だった。ありがとう。
 本番前、楽屋では、今日初めてのメークで、ポマードを使用。グリースとは違う、強烈な濡れ感とそして懐かしいような香り。
 バタ屋の面々は、衣裳さんからのダメだし「白い手も気になる」とのことで、見えてるところは全部「汚し」てる。その半端のなさと、ポマードな人たちが一緒にいるのがおかしくて、リステリンを吹き出してしまう(ごめんなさい)。
 そして開演。大勢のお客様を迎えての初日の舞台。
 芝居はやっぱり、お客様がいて初めて生まれるものなんだと、あらためて思う。
 これまで、自分と相手役とで支えていたからだを、違う方向からお客様がささえてくれる。
 これまでできなかったことができたかどうかはわからないけれど(それでも、ミスはなくなったと思う)、舞台の上にいながら、今、初めて思うこと、初めて見ること、初めてしゃべることを、じゅうぶん楽しめたと思う。
 昨日できなかった、聞えない音のくだりは、なんとかクリア。今となっては、どうして、この音がとれなかったんだろうと思うくらい。聞くだけじゃなくて、見る芝居も足して、自分のなかでちゃんと気持ちが動いていくようになった。
 終演後、ご来場いただいたみなさんにご挨拶。柏木さん、オジーさんたち、篠原さん、明樹さん、あかねちゃん、平田さん、相馬くん、どうもありがとうございました。
 ロビーでの初日乾杯のあと、三谷さんが帰りしなにこうおっしゃった。
 「今日、調光室で加藤道夫が見てて、さっき僕にこう言いました。俳優座でやった50年前のより、今日の方が僕は好きだなって」。
 これから日曜まで5回の公演。
 柏木さんたちと話していて、今回のようなゲイでもない男性の役(もちろん、女役や女装じゃない)を演じるのは3年ぶり、青年座スタジオの「浅草シルバースター」以来だと気がつく(4年ぶりじゃありませんでした、ごめんなさい)。
 今回の支配人役は、まだまだ手探りなのだけれど、まずは生まれ出ることができたんじゃないかと思う。
 「どうせ僕には無理な役だけどしょうがない・・」じゃなくて、楽しみながら演じられている今に感謝。
 あと、5回のステージ、一回一回を楽しみながら、いい時間をキャスト、スタッフのみなさん、そしてお客様と過ごしていきたいと思う。


せきねしんいち |MAILHomePage

My追加