せきねしんいちの観劇&稽古日記
Diary INDEX|past|will
稽古場最終日。 昨日の通しのダメだしのあと、小返し、そして、衣装とメークありで通してみる。 今日は、集中しながら、意識を広げてみる、なんてことを考えてみた。 というか、それができてる状態じゃないと、手も足も出ない芝居なんだということに改めて気がつく。 僕が演じる祖母の役は、僕にとって初めての老け役。 イメージしているのは、大昔に見た「リチャード三世」で美輪さんが演じていたマーガレットだ。 当時、美輪さんは40代だったと思う。 稽古の初めの頃、「毛皮のマリー」や「青森県のせむし男」を演じていた美輪さんが、この祖母を演じたらどんなだろうと考えた。 たぶん、それがきれいな役づくりになったのだと思う。 美輪さんは、思い切った汚れ役の演技を見事にする人だ。 近頃では「卒塔婆小町」とか「ピアフ」とか。 思い切って、汚しておいても、どこかに毅然としたものがあるのは、美輪さんの舞台にかける真摯な姿勢があるからだろう。 決して、お笑いにしないで、でも、おかしくて、哀しくて、そして、とっても力強い。 僕もそんなふうになれたらなあと思いながら演じている。 公演の案内のメールをいつも見に来てくれるみなさんに送った。 60分で終わるとても短い、不思議な芝居だけれど、たくさんの人に見てもらいたいと思う。 明日は劇場入り。
|