せきねしんいちの観劇&稽古日記
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| 2008年04月28日(月) |
劇場入りと酔っぱらい |
朝、NHKの「生活ホットモーニング」に長塚京三さんが出ているのを見る。 来月、出演する舞台「エンバース」の話をいろいろしている。 演出の板垣さんが稽古場で話している映像も。 イギリスで見たこの舞台を長塚さんはぜひやりたいと思い、自ら翻訳されたそう。 その訳について板垣さんは、「セリフにリズムがある」と話していた。 その後、短い場面のセリフをスタジオで語った長塚さん。 たしかに耳に気持ちのいい訳だなあと思った。 「とつおいつ」なんて言葉も出てくる、しっかり考えられた練られたセリフだ。 芝居について、訳について話す長塚さんは、とてもしっかり自分の「理屈」を持っている人だなあと思った。持っていてもなかなかその理屈を話せない俳優が、日本には多いと僕は思うのだけれど、長塚さんは、自分の思うことをしっかり話すことのできる俳優なんだと思った。 「エンバース」、共演は、益岡徹さん、樫山文枝さん。見に行けるといいのだけれど。
ゆっくりな劇場入り初日。 初めましてのスペース雑遊は、都営新宿線の新宿三丁目の駅のすぐ上。 地下に降りて、ドアを開けるとすぐ客席。 アゴラ劇場の3F部分だけのような印象。 狭い空間に人とモノがいっぱいで、舞台を作っている真っ最中。 音響以外のスタッフさんが大阪の方で、今日初めてぼくらの「狂人教育」の舞台を見る。プランはそれからということで、まず通してみる。 衣装を着て、大体の空間を確認したあと、頭から。 なんとも不思議な、心細い、アウェーな感覚。 小屋入り初日は耳が慣れないものだから、自分の声もよく聞こえない。 昨日までの稽古場の残響の長さに慣れてしまっていることもあって、ちゃんと声は出てるんだろうかと、心配になる。 冒頭に袖で一人でスタンバイをしているとき、左の脇腹を突っつかれた気がした。 となりには、小道具の棺桶が置いてあるだけなのに・・・。 いやな気持ちはしないけれど、いたずらをされたような、挨拶をされたような気持ち。 通しというか、段取りの確認を時間いっぱいまでやって、今日はここまで。 劇場にいた時間はそんなに長くないはずなのに、きっちりへとへとになる。 神経をはりつめていたせいだろうか。 外で明日の予定の確認をしたあと、なんとなく帰りがたくて、道路脇のコーンとロープで囲まれた「安全地帯」で少しおしゃべり。 先に歩いていった泰志さんが、よっぱらいのおじ(い)さん(トレンチコートで白髪のこぎれいなかんじ)と一緒に戻ってきた。 このあたりのバーを探しているらしい。 店の名前を聞いてもよくわからない。 「それって、ゲイバー?」などと聞いているうちに、よっぱらいは、近くにいたチョビちゃん、バーバー(馬場くん)に向かって「あなたはかわいい、きみもかわいい・・」、そして、僕に向かって「きみも『かつては』かわいかった」と言った。 御苑大通りの横断歩道を渡り、二丁目に向かって歩いていく後ろ姿に「車に轢かれろ!」と大声でつっこんでおく。よっぱらいは、振り返らないまま手を振って歩いていった。 二丁目の近くの劇場だからって、こんな目にあわなくてもいいじゃないかと思う。言われたことよりも、言い返したことの大人げなさを反省。やっぱり、二丁目の近くだからかな・・・。他じゃあんなこと言えないもの。 その後、自宅近くのコンビニのレジでも、あきらかに目つきのイっててしまっている酔っぱらいにからまれ、「明日は初日・・・」と心の中で言いながら、喧嘩をしないで外に出た。 酔っぱらいの二連発はどういうことだ? 僕にすきがあるのか? 脇腹を突っついた誰かのいたずらか? とりあえず、家に着いてから、塩をまいて気持ちを落ち着けた。
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