せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2006年03月28日(火) 「ミッシング・ハーフ」稽古

 稽古5日目。
 今日は森川くんはお休み。
 昨日の稽古のあとの実寸のテープで、位置と動きの確認。ドアの位置が反対になったのでその調整。それよりも、部屋が微妙に正面向きではなくなったことから来る「正面はどっち?」なかんじに少し戸惑う。
 冒頭の大門さんとの場面の確認をしたあと、一休みしてから、大門さんの2人目の人物、キャラクターでいうと3つめ、四世沢村源之助が登場する場面。
 読み合わせのあと、立ってみる。といっても、ずっと座っているような、座敷での芝居。基本的には洋間でくり広がるこの芝居に、突然割り込んでくる座敷。市村座の楽屋。
 新派や大衆演劇のテイストをおもしろがりながら、とりこんだ場面。大門さんには伝説の女形を存分にやってもらう。
 サイレントからトーキーに時代が移るなか、世の中の「女形」という人たちがどうしたかということが描かれる。対照的な2人の女形が、丁々発止のやりとりをする。
 今日もまた書いたときには思いもよらなかった気持ちになってしまう。恥ずかしいのだけれど、芝居をしながら泣けてきてしまった。僕がじゃなくて、劇中の川野万里江が泣いていた。
 思い切って書いた七五調のセリフのおもしろさとおかしさを、どう活かすか。どっぷり浸ってしまわずに、突き放して演じることを、僕は考えなくてはいけない。
 それでも、また一つおもしろい場面ができあがりつつあることは間違いない。川野万里江がたどった道すじが、また一つ、僕のからだにしみてきた。そんな稽古。
 今日は稽古場に、早瀬くんが来てくれた。紹介、挨拶のあと、ずっと稽古を見ていってくれる。いつものフライングステージとは全然違う芝居になっててびっくりしたかもしれない。
 雨が降る中、駅までおしゃべりしながら歩き、僕は樺澤氏と制作のうちあわせ。
 最寄り駅についたのは0時過ぎ。雨はすっかり上がって、星が光ってる。
 駅前のセブンイレブンで、注文して置いた本を受け取る。たぶん、これが、本番までにぜひ読んでおきたい本の最後の一冊。
 家までの道を少し早足で歩き、少し汗をかく。もうそんな季節になったんだ。
 


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