せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2006年01月12日(木) ブリーチ

 昨日の授業で子どもたちの一人に「金髪にしないの? 金髪の方がかっこいいのに」と言われたからというわけではないのだけれど、久しぶりに髪をブリーチした。
 黒い髪でヒゲを生やしているとどんどん男くさくなっていくので、それがねらいというか防波堤でもあるのだけれど、それをいっさいやめて、女優モードへ切り替える。
 ずっと買いそびれていたカレンダーをようやく購入。いいのが見つかった。動物のイラストが版画になっているシックでかわいいもの。さっそく部屋に掛ける。
 夜、ブリーチした髪をめぐって母親と口論。というか、久しぶりに声を荒げてしまう。大人げないと反省。それでも、家で大声を出したのは、いつ以来だろうと考える。思い出せない。なるたけ静かにおとなしく、もとい大人として母親とは接したいと思っているのだけれど、今日は、つい一声出てしまった。そのまま部屋に上がるが、食事の前だったので、しれっと降りてテーブルを囲む。なんでもない普通のやりとりが始まった。これが家族ってもんなのかもしれないと思った。喧嘩しても一緒にご飯は食べる。そんな関係。
 カレンダーと一緒に買って帰った、母親が前からほしがっていた「ちょうどいい大きさの中皿」があったのがよかったのかもしれない。バーゲンで半額だったシンプルな青と白の縞模様の皿。デパ地下で買って帰った随園別館の春巻をのせてみる。
 今日から始まったドラマ「白夜行」。ラスト30分だけを見る。原作はとてもおもしろかった。冒頭からというか番宣の段階で、「親を殺した子供同士」という小説としては「謎」の部分をいっきに種明かししてしまっている大胆さ。連続ドラマの手法としてはしかたなかったのだろう。
 綾瀬はるかの子供時代を演じる福田麻由子に泣かされてしまう。この子はいったい何なんだろう? 原作には絶対になかった場面、読者の想像の中にしかなかった場面が、ていねいに描かれる。シナリオの勝利と言っていいと僕は思う。来週も見てみようと思える、気になるドラマが始まった。


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