せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2006年01月11日(水) 富士見丘小学校演劇授業

 朝方、メールでなんとか台本を送る。ばたばたと出かける。遅くなったので、いつもと同じルートでは間に合わないことがわかり、武蔵野線で西国分寺まで行き、吉祥寺から井の頭線に乗り換えることにする。久しぶりに乗った武蔵野線。南に向いた窓から射す日射しがあたたかくて気持ちいい。西国分寺駅の寒さに眠気がふっとぶ。
 打ち合わせをして、青井さん、篠原さん、田中さん、鈴木理沙さんと特活室へ。
 やってきた子ども達はお正月を超して、なんだかみっしりしているよう。大きくなったんだろうか。
 まずは、田中さんによる、ウォームアップゲーム。続いての前半は、「未来の友情」の後半部分。新しく創作した「門番」役が人気でおどろく。
 休憩のあと後半は、「未来の友情」の中に登場する「見えないボールでキャッチボールする」というのを体験してもらうことにする。
 田中さんと鈴木さんに指導をお願いする。まずは「なわとび」。見えない縄で縄跳びをするということから。こちらの方がボールより見えやすいとのこと。
 子ども達はせまい特活室で大いに盛り上がる。予想していたよりは微妙になわとびが苦手なのかなという印象。それでも、全員が縄をこわがることなく入っていくことが出来た。
 時間が来たので、キャッチボールはまたということに。おしまいに来週のオーディションの説明を先生方にしてもらう。
 解散したあと、新しいセリフの語尾を「『じゃん』じゃなくて『じゃないか』」にしたほうがよくない」とアイデアをもらう。「おお、そうくるか」うれしい。「考えておくね」と答える。
 午後から、校内研究会に参加させていただく。議題は「総合的学習の時間における演劇の位置づけ」。講師は、文教大学教授の嶋野道弘先生。総合的学習の時間をつくられた方だそうだ。
 嶋野先生がいらっしゃるまでの時間、先生方の前で、演劇授業の進捗について話をさせてもらう。
 また、演劇授業に立ち会っていない先生方から、子ども達の反応を聞かせてもらう。廊下ですれちがったときのようすなど。若林先生からは、放課後に、今日やった「見えないなわとび」をみんなでやっていたという話をうかがう。うれしい。
 嶋野先生のお話は、各地での総合的学習の時間の取り組みについての具体例がとても興味深かった。演授業の中で、劇をどう位置づけていくのか。根付かせるにはどうしたらいいのか。考えさせられることが多かった。これからの演劇授業の進め方に、さっそく反映させていきたいと思う。
 研究会のあと、校長室で来年度の授業についてのうちあわせをする。予定していなかったのだけれど、お話をうかがったあと、これはぜひ話しておこうというかんじにどんどんなっていった。
 今の五年生のようすや、これまでやってきたことなど、担任の先生方からいろいろうかがう。こういう打ち合わせに自然さは以前はなかなかなかったことだ。先生方とはじめから一緒につくりあげていくということが、するっとできてしまう3年目になっていくのかもしれない。
 すっかり暗くなってから、篠原さんと音楽の畠先生と駅まで歩く。演劇授業の話をおしゃべりしながら。これもまたいい時間。
 買い物に立ち寄った北千住の駅前。大画面に白石加代子さんの「百物語」の映像が映し出されてびっくりする。すごい迫力。シアターセンジュでの公演用だろう。しばらく立ち止まって見入ってしまう。


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