せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2005年11月09日(水) 富士見丘小学校演劇授業

 1〜4時間目まで、1クラス2時間ずつの授業。今日はいつもより5分ずつ短い授業時間ということで、ちょっとあわてる。
 田中さんのアップメニューで、子どもたちはとても盛り上がる。「ナイフとフォーク」。2人で、一つのものを表現していく。たとえば、ナイフとフォーク、カップとソーサー。後半、歯医者と患者など、人間になり、シチュエーションをつくっていき、きっちり今日の授業の中身にむけての準備になっているのがすばらしい。
 その後は、まず、篠原さん担当の「放課後の卒業式」から。やめていく先生をめぐる子ども達のやりとり。僕の卒業式をやってくれないか?と話す先生に対しての子ども達の反応。先生は登場しない場面で、意見を言い合う。机と椅子を8つずつ用意して、舞台は教室。
 彼らには、昨日、原作のお話だけを渡して、台本は当日。つまり、初見。 はじめはややとまどいが見られたものの、次第のどんどん慣れて、いきいきとしてくる。びっくりだ。
 それにしても、小学生には机と椅子がよく似合う。授業している場所も学校で教室だし、彼らはまんまそこにいて、台詞をしゃべっていた。
 後半、即興でやってもらったやりとりも、学級会そのまんまで、実におもしろかった。
 続いて、僕が担当した「未来の友情」。長いお話のほんとの冒頭部分。氷という少年が支配する町に迷い込んでしまった4人の6年生と町の人とのやりとり。
 原作は男子3人だったのを、女子を1名足してみた。町の人には、一人一人名前を考えた。
 どこだかわからない不思議な町という設定は、さっきの学校にくらべるとずっとずっと難しかったようだ。台詞はとてもいきいきしゃべれたのだけれど、即興で続きをつくるというところになると、ちょっと停滞したかんじ。
 それでも、僕の書いた台詞が彼らの声で聞こえてくるのは、感動的だった。原作者のオオタくんといろいろ話す。もっともっとおもしろいものにするからねと約束する。


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