せきねしんいちの観劇&稽古日記
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| 2005年07月30日(土) |
「Four Seasons 四季」4日目 |
マチネは一番多くのお客様に予約いただいている回。表方スタッフも、例によって「一座がくめてしまう」ほどの面々。 開演直前に小雨が降り出して、急に蒸し暑くなった。開場したら、お客様が湿気をそのまま持ち込んだようで、劇場内の湿気がものすごいことになった。いつもの段取りとして、開演5分前に、舞台袖につながる楽屋のドアを開けて、固定するのだけれど、その瞬間に舞台の熱気と湿気がどわんとおしよせてきた。どうしよう。 いつもは使わない空調も動員してなんとかおちついて芝居が始まる。お客様が、当日パンフなんかでぱたぱたあおいでいる様子がモニターから見えて、ドキドキする。芝居をしている最中に、これをやられると、一番困ってしまう。芝居の力で集中させるんだというのが、誰かの芸談にあったと思うけど、とにかく暑いんだったら、その元の理由をどうにかしてあげたいとまずは思う。 空調のおかげか、僕たちの芝居の力か、上演中はぱたぱたあおぐ人もなく(たぶんね)、集中して観てもらえたと思う。 エピローグの、「しりとり」をして、「古今東西」をする場面。「古今東西」で、僕が「みかん」と言ったら、客席から「あっ!」という声が。「しりとり」の続きだと思って、心配してくれたんだと思う。僕は、そのまんま芝居をつづけたのだけれど、お客様が、あたたかくざわざわして、なんだかいいかんじだった。入り込んで観てくれていたんだなあと、とてもうれしかった。 終演後、客出しに出て、おいでいただいたお客様にご挨拶するなか、「浅草シルバースター」でお世話になった今井和子さんとお話する。見に来てもらえてとてもうれしかった。舞台の上からも今井さんの笑い声が聞こえて、とてもはげまされながら芝居ができた。 久しぶりに会った人たちと、軽くあいさつだけして別れてしまうのは、どうにも淋しいのだけれど、舞台の上の姿を見てもらえたことが、まずは、僕たちからの、一番大きなご挨拶だと思うようにする。 休憩時間に、あゆみちゃん、さやかちゃん、天辺さん、それに途中で合流した小林くんと、昨日に続いて、定食屋「タブチ」へ。「一度行ってみたかった」というあゆみちゃんたちにおつきあいするかたち。人数分のあげものを一気にあげるその量にまずはあきれる。そして、それぞれの山盛り感にも。あゆみちゃんは、小林くんに大いに助けてもらって、なんとか完食。他の面々は、ご飯を少な目にするなどして自力で完食。量はべらぼーに多いけど、胸焼けしないし、何より安い。カウンターの中で調理しているおじさんも、几帳面なかんじでいいよねと、話しながら帰ってくる。 ソワレは、天気も落ち着いて、さわやかな陽気の中。出演者は、あちこちでやや疲れが出たのか、これまでなかったところで噛んでしまったりしている。こういうときに、ていねいに演じようと守りに入ると芝居は重くなる。勢いで走ると上っ面だけの軽さが目立ってしまう。そのかねあいを考えながら、というか、感じながら、舞台に飛び出していく。これもまた、たまらなく気持ちのいい瞬間だ。 終演後、休憩の間にもした明日のバラシの段取りの確認をする。もう明日でおしまいだ。 劇場にいるときの時間は、やっぱりいつもとは違う流れ方をする。 あと一日、それをぞんぶんに楽しもうと思う。多くの人に観てもらいたい舞台になったことを、みんなに感謝。あと二回の公演を悔いのないようにやりきろうと思う。
ここまでの日記を、北千住から乗った「通勤準急 南栗橋行き」の車内で書いている。と、降りなくてはいけない「越谷」でおりそこなった! 次の停車駅「せんげん台」からの上りはもうない。またやってしまった。いつもなら20分歩いてしまうのだけれど、今日は、タクシーに乗って、腰をいたわろうと思う。明日一日、どうにか持ちますように。
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