せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2005年01月24日(月) 富士見丘小学校演劇授業 ワークショップ7日目

 送る会の台本の書式設定と印刷がうまくいかず、大遅刻して出掛ける。
 2時間目のおわりにようやく間に合う。
 青井さんから、全体の流れと役々についての説明。
 図工の先生が舞台に飾るオブジェの案をもってきてくださった。
 白い画用紙でつくった羽を広げた鳥。とってもいい。
 どうやって飾るかを検討する。
 大急ぎワークショップへ。
 はじめに今回の独白についてのこまかい解説。
 原文と対照しながら、じっくりと。
 ハムレットの2つの独白について。
 父王とハムレットはちゃんとした交流がなかったかもしれないというロジャーの考えを聞く。彼がハムレットを演じたとき、お父さんとの関係を思い浮かべたという話も。
 続いて、ジュリアス・シーザー。
 先週やってない人がひととおりやったあと、場面とキャラクターの説明をあらためてじっくり。
 「シンがブルータスを選んだのは、自分と正反対だからだよね?」
 「イエス」
 というやりとりをした後、「じゃあ、ブルータスをやって」と言われる。
 すっかりキャシアスをやるつもりでいたので、あたふたする。
 一応、両方の準備はしてたけど、「何すればいいんだっけ?」とあわててしまう。
 キャシアスはYOSHIくん。先週とっても鮮やかなキャシアスを演じていた。とってもチャーミングな俳優さん。
 どうなるんだろうと思いつつ、彼とならできると、わくわくもする。
 で、やってみた。
 覚えたはずの台詞は所々出てこず、みんなに助けてもらって、最後までたどり着く。
 「この剣で自分を刺せ!」と迫るキャシアスにブルータスは一歩もひいてはいけないはず。
 ほんとに10センチくらいしか離れない距離で、長い山場のやりとりを演じる。
 僕が一歩もひくもんかと思ったのと同じように、一歩もひかなかったyoshiくんに、感動する。
 ほんとうに真剣勝負だった。なんて、おもしろかったんだろう。
 最後に二人が和解するところも、読んで台詞を覚えてるときにはわからなかったことが、実感としてつかめた気がする。
 ロジャーに、「シンは、自分がそうじゃないのに、貴族的にふるまおうとするブルータスで、よかった」と言われる。なるほどね。たしかに思い切りつっぱってたことはたしか。
 ジュリアス・シーザーのあと、新しい課題を渡される。ディケンズの「荒涼館」の冒頭。みんなで順に読む。覚えなくていいという言葉をどこまで信じていいのか。霧に沈むロンドンの街の描写が延々続く。
 今日はここまで。
 夜、ロジャーが以前出演した「マクベス」のビデオ上映会。
 マクベスは、イアン・マッケラン、夫人はジュディ・デンチ。ロジャーは、マルコムだ。
 緻密な演技でとってもおもしろかった。
 特に、会食のシーンでのマクベスと夫人の関係の変化。はじめはマクベスが取り乱しているのに、そのうちに夫人も心乱れてきて、最後には二人とも恐怖で真っ白になってしまうかんじ。
 イアン・マッケランのマクベスは、「ベント」のマックスを初演したんだということがよくわかる。とても不安定で、でもセクシーで。魔女に未来を見せられるところで、上半身裸になって目隠しされるところは「愛の嵐」のようだった。
 ジュディ・デンチは、どこもすばらしいのだけれど、夢遊病の場面での長い長い悲鳴がすごかった。顔がまん丸なのにもびっくりしたけど、そんなの全然関係ない、あたりまえだけど。
 ロジャーのマルコムは、とっても繊細な若者だった。背が高くて、白いセーターが似合う。マクダフとの二人の場面が見応えがあった。この場面はとっても、ブルータスとキャシアスのシーンに似ていると気がつく。
 2時間半をじっくりみて、ややくたくた。
 帰りはまっすぐに。まずは思い切り眠ってしまい、夜中に起き出して、原稿に向かう。


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