もへんじょ=だろの不定期更新日記
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2016年09月08日(木) 原始の九州(屋久杉を求めて)

朝の3時半起床


外は真っ暗です(涙)




ガイドマップ曰く、奥地の縄文杉まで往復で10〜11時間
流石に老ちゃんはパスだそうで、今日は1日港周辺やバスを使って
島内を観光しているそうですので、俺とコチヤの2人でのアタックに
なります!!

宿を出て、満天の星空を見上げてから出発!
登山道までは冬以外はマイカー規制がかかっているので
麓のセンターからはバスでの移動になります。
バスの始発が4:20

12時以降の日帰り入山は禁止の厳しいルール付です(汗)


かなり人がいて、バスの列も結構並んでいました。
何とか始発の便に乗れたので良かったです(汗)


5:10
登山道入り口に到着してバスを降ります。


辺りは真っ暗
勿論この先も真っ暗です(涙)
周りは重装備の登山スタイルやヘッドライト装備者などが居て、って
言うか俺ら以外はそんな感じ(汗)

山道までの登山道は元々伐採した杉を運んだトロッコの廃線跡を
通って行くので枕木を追って行けば真っ暗でも迷子にならないで
済むのですが・・・


マジで真っ暗過ぎて、星明りのみで歩けるようになるまで
目が闇に慣れるまで時間がかかりました(汗)

途中、トンネルあり、湧き水が上から降ってくる場所あり、
柵無し崖、柵無し橋を進んで行きます(涙)




・・・あれ?
気が付いたら俺らたトップ!?

後続遅くない??

俺ら普通のペースで歩いて来たのに??



・・・・・ま〜暗い中での山(城)登りは慣れているけどさ(邪笑)

予想以上に早く進み、最初のチェックポイントの廃校跡を
楽勝で通過♪





と思っていたのですが、歩いても歩いても次の目的地の廃村が
出て来ない(汗)


流石に舐めていたかな〜とこの先が不安になるものの・・・




あれ?

廃村よりも更に先にあるはずの『三代杉』が出て来ましたよ??

・・・・廃村とっくに通り過ぎてた(笑)

因みに三代杉は推定樹齢500年、荒川登山口〜5.4km
(標高740m)の地点に生えている杉の巨木
名前のとおり3代目の杉。
一代目が2千年で倒木となり、二代目が千年ほどで伐採、その切り株に
育ったものが現在の杉です。
屋久島の杉は伐採や倒木により、陽が当たるようになった所に元気の
ある若芽が育っていくことが多く、その典型的な杉です。


屋久島の森では、標高500mを超えると杉林が見られ、さまざまな
樹木との混交林を形成しています。
日本固有の植物といわれる杉の中でも、屋久島に自然の状態で育って
いる杉は屋久杉と呼ばれます。
島では樹齢千年以上の高齢杉を特に屋久杉と呼び、数百年の若木は
小杉と称しています。


三代杉を通り過ぎて別れ道に到着。

左は今まで歩いてきた道よりも整備された平坦な道
右は・・・・ゑ?って、ここを登るの??この傾斜を???って道




正解は・・・・・・・・・・右ですよね〜
予想通りです(涙)


もうここからは「山!!」って感じです(汗)
岩場とかよじ登ったり飛び降りたり、木の根を伝って進むとか
そう言うレベルです!!!


1時間くらいかね〜
もうね
時間の感覚が無くなる

気を抜くと足を滑らせて落ちそうになる(涙)


ヒーヒー言いながらも何とか次の目標である『翁杉』へと到達!
推定樹齢2000年!
三代杉から急な山道を両手両足を使って登って3.1m!
(標高1000m)

2010年に根元から2〜4mの付近で幹が折れ、倒木となっているのが
見つかりました。
それまでは屋久島を代表する巨木の1つだったそうです(涙)
倒木を調査したら中の9割が腐食空洞化していたそうです。

しかし、2000年の歴史の重みは残った株であってもその風格は
失っていませんでした。

翁杉から急斜面を登り切りやっと有名な『ウィルソン株』へと
到着です!
400年ほど前、島津藩政時代に伐採された切り株といわれています。
中は大きな空洞になっており、清らかな泉が湧きだし、小さな流れを
つくっています。

根際には三本の小杉が育っており、巨木が伐採されたあとに次世代の
杉が育つ「切り株更新」の模様を呈しています。

大正時代に屋久杉を調査し、この大株を世に広く紹介したアメリカの
植物学者、ウィルソン博士にちなんでこの名が付けられました。


空洞の中に入れて、そこから上を見上げると場所によっては
穴がハート形に見えるとかで恋人に人気のスポットらしいです・・・

糞どうでもいいわ〜と見上げていると、とてもとても感じの良い
カップルさんがやって来ました。
非常にご丁寧な挨拶を頂いたので、お礼?に2人の写真を撮って
あげる事にしました♪

そうしたら、そのお礼に「せっかく友達同士で来たんですから」と
俺とコチヤのツーショットを撮って貰う事になりました(苦笑)


ウィルソン株から次の目的地まで1.1kmと書いてあったので
もうこれは余裕だな!と思って再スタート



即、後悔(涙)


今までの道程がお遊びに思える程のハードコース
超急坂!
なのに障害物の比率がアップ!!

直線距離ならすぐなのに、登って降りて左右に逸れてを繰り返して
行くせいで全く目標が出て来ない(滝汗)

そんなこんなでズタボロになりながらやっと遭遇しました
『大王杉』
推定樹齢3000年
現時点での標高は1190m
縄文杉が発見されるまでは最大の屋久杉と言われていたので「大王」の
名前が付けられています。

大王の名前に相応しい超巨大な古木!
遊歩道のすぐ脇に生えているので見上げると首が痛くなるレベル
デカ過ぎて写真に納まらない(汗)


でそのまま進んで行くと『夫婦杉』へと到達
3mほど離れた2本の木の枝が10mほどの高さでつながっている、
珍しい屋久杉です。
仲良し夫婦が手を取り合っているように見え「連理の枝」とも
呼ばれているそうです。

推定樹齢は夫が2000年で妻が1500年。

大王杉から100mほどの距離ですが標高が1230mって事で
道程の急さを察して下さい(涙)


しかし、今まで遭遇して来た名持ちの縄文杉以外の木々も
古刹の神社や寺にご神木として生えていても可笑しくないレベルの
巨木です。
その規模の巨木が見渡す限り視界中に生えている事の凄さに
ただただ驚きます!



さて!やっと!!
やっと着きました!!!
『縄文杉』です(笑)

縄文杉は、確認されている屋久杉の中でも最大級の老大木として
有名です。
その樹齢は2000〜7200年まで諸説紛々です(苦笑)
その表面の激しい凹凸には、永い永い歴史の流れと屋久島の厳しい
自然を生き抜いてきた証が刻まれているようで、見る者を圧倒します。

現在は登山者の踏圧によって根が傷むのを防ぐ為、現在は間近に
展望デッキが出来ています。
樹高25.3m、胸高周囲16.4もあり、今確認されている屋久杉の
中では最大にして最古だと言われています。


・・・いや〜
隠岐でもそうでしたが、こう言う神聖な雰囲気の森に生えている
巨木を見ると、自然に口から「聖剣伝説2」と言ってしまうのは
(過去日記参照)我々世代の業でしょうか(笑)


さて、後は来た道バックです!




・・・・・・・・・戻るのか〜(涙)



戻りは道の先が分かるので行きよりは心情的には楽ですが、基本下り
ばかりなので膝や腰、足と身体に掛かる負担はデカいです(汗)

そして、下りでもやっぱり辛かった大王杉〜ウィルソン株

もう挫けそうだった(涙)
何度も「ウィルソーン!まだ〜?」って叫びそうになったよ・・・


ウィルソン株まで戻って来て、一応昨日宿に帰る前にスーパーに
立ち寄って買っておいた昼飯を食べました。

品揃えの悪さに絶叫しそうになった中、買ったメニューは

白身魚のフライ
コロッケ
炒飯
そして特売品だった魚肉ソーセージ6本セット!

スゲー俗っぽい物ですが、売っていた中では選びに選び抜いた
逸品たちです!


サクッと食い終えて再度歩き出します。



朝?夜?の暗い中歩いてきたトロッコの廃線跡は中々に
趣のある道で、思わず何度も立ち止まり写真を撮ってました♪



で、下山
バスターミナルまで帰って来ました〜(涙)


タイムは・・・7時間40分!
飯まで食っていたのに、やるじゃん俺たち!!(笑)


ま〜そのおかげで、戻りのバスの始発が10時間かかる人間に合わせて
あるので1時間以上炎天下の中でバスを待つ羽目になりましたがね(汗)


待ちに待ち、バスに乗り込んで麓のセンターまで戻って来ました。

時刻は16時
まだ空は明るい・・・・・・行ける!!(マテ)
今回は無理だねと諦めていた有名処へ間に合う!
行けちゃう☆



へロヘロなのに、マジで我ながら頭の悪い事言ってテンションだけ
↑↑で突き進む途中で1回立ち止まります(ヲ)

早朝、センターへ行く途中に偶然みつけた大きな鳥居。
気になったので立ち寄ります!
ここは『屋久島大社』といい、伊邪那岐命、伊邪那美命、天照皇大神、
天神様を祀る神社です。
屋久島を故郷にもっていた製薬会社の社長により1977年に
建立された神社で、比較的新しい神社でもあります。

新しく大きくて・・・ご利益あるのか不安ですが(マテ)
それでも屋久島を代表する神社らしいので、一応立ち寄って
サクッと見学だけしておきました。



さてさて
宿のすぐ傍なのに、車で30分くらいの距離なのに
・・・行くまでずっと30分が急な山道です(汗)
やって来ました『白谷雲水峡』
白谷雲水峡は標高600〜1300メートル、面積424ヘクタール
にわたって広がる照葉樹林からヤクスギ林に至る森林です。
その原生林の自然を「比較的」手軽に観賞出来る風致探勝林として、
昭和49年、屋久島自然休養林に指定されました。

ヤクスギの混生した照葉樹林や珍しいシダ、コケなどが生い茂る白谷川
沿いの歩道では、重なりあった巨岩や切りたった渓谷や川岸の木々が
美しい姿を見せ、まさに大自然!って感じです。
ジプリの映画もののけ姫の森のモデルとなったのがこの白谷雲水峡です。

1〜4時間の見学コースがありますが、流石に今から1時間も
山歩きしたら死んじゃうので入り口から入り、渓流や岩場、木々を
満喫しながら進み、20分くらい歩いて行き、ここから道がキツく
なるぞ〜って所の入り口で引返してきました(苦笑)

気が付いたらコチヤが居ない!?
・・・早々に脱落しやがったな(汗)

俺一人になったけど最後のもう一踏ん張り!!!
白谷雲水峡の遊歩道入り口まで戻り、逆サイドの山道を登ります(マテ)
ここまで来て『弥生杉』を見ずに帰れるかーーーー!!!

この白谷雲水峡の中の巨木が弥生杉。
推定樹齢は3000年。樹高26.1m。胸高周囲8.1m。
上部の方の幹が複雑になっていて、江戸時代に木材に利用するのに
適さないと伐採を免れたとか・・・


もうね
遊歩道から弥生杉まで、結構急な階段と山道です。
それが往復で40分も!!

後半は汗でシャツが重くなって・・・
上半身マッ裸でTシャツ振り回して逝かれながら登ってました(マテ)


取りあえず辿り着いた弥生杉に「テメーもっと手前で生えてろよ!」と
喧嘩売って撤収!(爆)

高台に位置する駐車場ですっかり涼んで休んでいたコチヤと
合流して宿に帰ります。


グネグネと急な山道を通って、汗だくの
ボロボロになって宿に帰って来ました・・・


あーーーーーーーー疲れたーーーーーーーー(涙)

布団に寝て全てが嫌になる前に、気合入れて飯を食いに下に降ります。

今夜のメニューは
唐揚げ、煮魚、刺身!

空腹も凄かったので一気に喰い尽します(笑)
宿の人に「今日は何処に行っていたんですか〜?」と聞かれたので
「縄文杉まで!往復で8時間切りましたよ!!」と言ったら
「凄い!かなり速いですね〜!」と褒められたので、調子に乗って
「その後で弥生杉も梯子して見て来ました!」って言ったら
珍獣を見るような目で「・・・・今日、2つ行ったの?」って
言われました(涙)


傷心で風呂へ

湯船で念入りに足を中心に筋肉を揉み解しておきます。

明日の筋肉痛が怖いので必死で揉み解します(汗)



風呂上り、老ちゃんが買っておいてくれた地酒のイモ焼酎
「三岳」で乾杯しました☆

あ〜そうそう!
屋久島って水がとっても綺麗なので山の中には
ボウフラがいないそうです。
=蚊がいないんですよ ♪

白谷雲水峡も縄文杉ルートも大丈夫でした!

なので屋久島は割と虫が少なくて、夏でも登りやすい山が
多いみたいです。

・・・流石に海沿いや町の近くでは蚊がいますがね(苦笑)



ショート1本飲み干して、今日は疲れMAXなので寝ます(笑)


いや〜それにしても、朝の3時半に起きて5時から登山?
馬鹿じゃねぇの??無理だろ!?って思っていましたが・・・

よく考えたら、俺たちのイベントは何時もそんな感じでしたね♪
・・・そりゃー慣れているはずだわ〜
まさに素人とはレベルが違うっすわ!!(泣笑)

この旅のメインも無事に終了し、明日で最終日☆
でも明日はマッタリコース確定ですので、ボロボロの体を労わって
過ごしてあげたいと思います(苦笑)
それではお休みなさい・・・・

続く


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