昨日、NHKスペシャルでネット炎上の特集が放送されていて、既成メディアで評論なりをやっている人達をパネリストに迎えて、ネットを使う人達は不寛容とかやっていたわけですが、既成メディアがネットによる不寛容社会の恐ろしさなんて言っても説得力がないと感じてしまうわけです。例えば、市川海老蔵さんの妻である小林麻央さんが乳がんを発症し、家族で話し合い病気のことを公表せずに静かな環境で治療を進めることを決めて1年8ヶ月も公に明るみなることなく治療を進めてこれていたにもかかわらず売れさえすればいい新聞や雑誌の記事によって公表されてしまい、海老蔵さん家族の願いが壊されて、海老蔵さんが会見やブログで「これ以上の報道は控えてほしい家族で静かに過ごさせてほしい」と何度もお願いしても自宅前などに押しかけたり、ワイドショーでは勝手にガンの進行度合いを予測して好きなことを言うようなメディアスクラムをやっているわけで、これは不寛容そのものではないでしょうか。ほかにも事件事故の被害者へのメディアスクラム、災害時には被災地でのデリカシーのない報道など、既成メディアはネットを悪者にしていますが、その既成メディアもネット以上の不寛容さがあるのではないでしょうか。無料で24時間年中無休で垂れ流されているテレビと違って、ネットは自分で情報を得る努力をしなければならないので、ネットで起きている炎上なんて興味のない人には炎上している話題が届かないしその話題を知らないままでいることも炎上している話題を知ったとしても無視することは可能です。しかしテレビや新聞や雑誌は芸能人の不倫をしていたとか大衆が盛り上がりそうなテーマがあれば自分達が飽きるまで連日連夜どこもそればかり。狭い範囲で話題になっているだけのネットの炎上と違って、報道の自由と国民の知る権利を錦の御旗にしてどうでもいいと思っている人にでも「これ見たいでしょ!」と強引に無理矢理に押し付けてきます。犯罪被害者の報道や被災地(被災者)への報道、そして海老蔵さんに対する報道のやり方などなど最近はメディアの過剰な報道のやり方に違和感を感じて、批判する人達も増えてきています。もしも、行き過ぎた報道によってもたらされる二次被害を食い止めるように、政府が法で規制しようとしたら既成メディアは政治によるメディアの介入だのなんだのと大反発するでしょうけど、一般の多くの人達は「多少の規制は必要かも」と賛成しそうなぐらい今のマスコミは嫌われているという自覚が無いのがマスコミ関係者に多そうです。