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2016年04月16日(土) 災害時に自己満足のイデオロギーは邪魔なだけです。

熊本県「少なくとも16人死亡」…未明M7・3(読売新聞 4月16日)

16日午前1時25分頃、熊本県熊本地方を震源とする地震が発生し、
熊本市中央区や南阿蘇村、菊池市などで震度6強を観測した。

 大分県別府市では震度6弱、福岡県久留米市、佐賀市などで震度5強を記録。
気象庁によると、震源の深さは約12キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は7・3と推定される。
同庁は、14日に震度7を観測したM6・5の熊本地震は「本震」に先立つ「前震」で、
今回が本震とみられると発表した。
その後も、震度6強などの強い地震が断続的に発生し、震源は大分県にも拡大。
熊本県は、少なくとも16人が死亡したと発表し、
一連の地震での死者は計25人になった。

 M7・3は1995年の阪神大震災と同規模。
14日夜以降に周辺で起きた震度1以上の地震は16日正午現在、260回に上る。
気象庁は「今後1週間は震度6弱程度の余震に注意してほしい」としている。

 熊本県によると、16日午後1時現在、地震による県内の被害は、
家屋の倒壊などによる生き埋めや下敷き、
エレベーターなどでの閉じ込めが計160件、火災が9件に上っている。

 熊本市の済生会熊本病院には16日未明から約120人が搬送され、
3人の死亡が確認された。同県南阿蘇村にある
東海大農学部の学生アパートでは12人が一時下敷きになり、
1人が死亡、1人が心肺停止との情報もある。
警察庁によると、午前9時までに同村と益城ましき町で倒壊した家屋などから
31人の男女を救助したが、1人が心肺停止の状態という。

 国土交通省によると、熊本県南阿蘇村では大規模な斜面崩落が発生。
付近にある「阿蘇大橋」が崩落した。
並走しているJR豊肥線はレールが押し流され、運転を休止した。

 九州新幹線は、16日も引き続き博多―鹿児島中央間の上下線で運休。
熊本空港ではターミナルビルで天井の一部が崩落し、
航空会社6社は同空港を発着する全便の終日欠航を決めた。
九州自動車道を含む高速道路7区間、国道13区間、
県道53区間などが土砂崩れなどにより通行止めとなった。

 経済産業省によると、16日未明、熊本、大分、宮崎の3県で最大約45万5200戸が停電。
熊本市周辺の約10万戸では都市ガスが供給できなくなった。

 16日午前8時半頃には熊本県・阿蘇山でごく小規模な噴火があったが、
気象庁によると、火山活動に特段の変化はないという。

 政府は、3100人を派遣している自衛隊員を16日中に
1万5000人に増員し、17日には2万人とする方針を決定した。


朝起きて驚きました。

深夜の地震はかなり怖かったと思います。

大きな余震なのかと思っていたら、

一昨日の夜の震度7が前震で今日の未明が本震だったと

しかも阪神淡路大震災に匹敵する強さで被害状況も拡大していますし、

大きめの余震が頻繁に続いており、

心安らぐときが無さそうで被災者のみなさんの身体への負担はかなり大きいかと思われます。

しかも、地震の影響で地盤が緩んでいるなか

熊本を含めた九州地方は夜半から1ヶ月分の雨量が半日で降る大雨になるという予報も出ていて、

二次災害の面でもとても心配になっています。


川内原発「停止させる必要ないと判断」 丸川環境相(朝日新聞 4月16日)

原子力防災担当相を兼務している丸川珠代環境相は16日午前11時半からの
政府の地震非常災害対策本部会議で、稼働中の九州電力川内原発(鹿児島県)について、
「原子力規制委員会において停止させる必要はないと判断されている」と報告した。

丸川氏は「今回の地震で川内原発において観測された地震動は最大で12・6ガルとなっている。
これに対し、原子炉運転中に自動停止させる設定値は80〜260ガルに設定されている。
さらに同発電所は新規制基準への適合性審査で620ガルの地震動を受けたとしても、
安全上重要な機能は確保されることを確認している」と述べた。


丸川環境相は報告を受けただけなのに、

ご自身で判断を下したかのような印象操作をした朝日新聞らしい記事ですね。

一昨日から反原発派が「川内原発を停止させよう」と

官邸や電力会社に電話する運動をネット上で展開していますが、

地震の対応に追われて忙しいのに自己中心的ですよね。

また「なぜ止めないのか!」とか騒いでますが、

川内原発のある場所は震度4で揺れが小さいからです。

(設定値以上に揺れると自動停止します。)

東日本大震災でも福島第一原発は震度7の地震では壊れていませんし、

きちんと自動停止したんですよね。

地震による津波によって外部電源がやられて全緊急電源喪失で爆発事故になりましたが。

それにしても、反原発派特有の原発を止めたら安全という勘違いはどこからきているのでしょうか。

止めようが原発はそこに存在しているし

止めても冷却は続けなきゃいけないわけでリスクは変わりないのに。

反原発派は原発が怖いと言いながら何も学んでないのはなぜなんでしょうか。

怖いなら怖いと思うからこそ原発について勉強すると思うのだけど知識が5年前から変わっていません。

被災地の水力発電所が地震により停止している現状では

災害復旧や住民のインフラ整備のためには安定した電力が必要なのに、

電力供給を減らして二次災害が起きるかもしれないということすら考えていない、

災害時に自己満足のイデオロギーは邪魔なだけです。








名塚元哉 |←ホームページ