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2016年03月21日(月) 記者の知識不足や不勉強が引き起こす弊害。

規制委が批判した原発記事 朝日が見解掲載(産経新聞 3月17日)

原子力規制委員会が、九州電力川内原発(鹿児島県)周辺に設置された
放射性物質の観測装置の「整備が不十分」と報じた朝日新聞14日付朝刊の記事に対し
「誤解を生ずる恐れがある」として謝罪や訂正記事を求めている問題で、
朝日は17日付朝刊で、「(観測装置は)避難させる大切な指標となる」とした見解を掲載した。

 朝日の14日付記事は、川内原発周辺に設置された観測装置のうち、
半数が「事故時の住民避難の判断に必要な放射線量を測れない」とした。
しかし、規制委は「機能が違うだけ。低線量を測る装置と、
高線量を測る装置を組み合わせて設置しており、避難判断のために全体をカバーしている。
(朝日の記事は)立地自治体に無用な不安を与え、非常に犯罪的だ」と批判。
朝日が謝罪や訂正記事を出さなければ今後の取材対応はしないとした。

 朝日の17日付記事では、「自治体の避難態勢が少しでも充実することを
目指して掲載したもの」とした上で、
高線量の装置が「配備されているかどうかに注目した」と説明している。

 朝日新聞広報部は産経新聞の取材に対し
「当該記事については複数回、原子力規制庁幹部に取材を重ねた」とコメントした。


【規制委VS朝日】電話取材受けず対面は録音 
朝日に無期限「取材制限」措置 川内原発線量計報道めぐり
(産経新聞 3月18日)

原子力規制委員会は18日、九州電力川内原発(鹿児島県)周辺の
放射性物質観測装置の整備は「不十分」と報じた朝日新聞に対し、
「明確な修正がされていない」として、今後は朝日の電話取材は一切受け付けず、
対面取材の場合は録音するという無期限の取材制限措置を通告した。

 朝日は14日付で記事を掲載後、
15日に「避難についてここまでずさんでは、話にならない」とする社説を掲載。
規制委が抗議後、17日付記事で「自治体の避難態勢が少しでも
充実することを目指して掲載したもの」とする見解を出した。

 しかし、原子力規制庁は18日朝、朝日新聞の編集幹部を呼び出し、
(1)17日の記事は、14日の記事と15日の社説について明確な修正がされていない
(2)立地自治体や地元住民への釈明がされていない
(3)記事で規制庁職員の発言とされたものについて朝日に録音の提出を求めたが、
取材源の秘匿という理由で対応がない−と抗議、朝日に対する今後の取材制限を決めた。

 規制庁の報道官、松浦克巳総務課長は「取材を受けないというわけではなく、
今後このようなことが起こらないようにする」と話している。


この件に限らず、特に朝日新聞から取材を受けるときは録音するのが正しい行為だと思いますよ。

取材を受けて記事になったら言ってないことを書かれたという人は案外多いみたいなので。

ただ、朝日新聞の場合は「取材をしなくても記事は作れるのですよ!」で

記事にすることがあるので安心できませんけど。

原子力規制委、朝日新聞社に抗議 川内原発周辺の線量計(朝日新聞 3月19日)

原子力規制委員会は18日、九州電力川内原発(鹿児島県)周辺の
放射線量計について報じた朝日新聞の対応をめぐり、朝日新聞に口頭で抗議した。

 規制委は、朝日新聞が14日付朝刊1面で
「川内原発周辺の放射線量計 避難基準値 半数測れず」と報じた記事などについて、
「誤解を生じるおそれがある」と指摘。
「住民をすぐに避難させる判断指標に注目した記事である」とした
17日付朝刊社会面の朝日新聞の見解に対し、
規制委は「鹿児島県では、住民避難の判断に必要十分な線量計が
適切に配置されている」とする見解を示していた。

 規制委の松浦克巳総務課長は18日の記者会見で、抗議した理由を、
「14日付の記事が明確に修正されていない」「立地自治体などへの釈明もない」と説明。
さらに、原子力規制庁職員への取材時に合意のもとで行っていた録音について、
提出を求めたが応じなかったことも理由にあげた。

 会見で朝日新聞記者は、田中俊一委員長が16日の定例会で記事について
「無用な不安をあおり立てたという意味で犯罪的」と発言した真意を質問した。
松浦課長は「委員長は定例会後の会見の冒頭で遺憾であると話しており、遺憾という趣旨だ」と説明した。

 ■安全対策、報道続けます

 橋本仁東京本社報道局長の話 
原子力規制委員会の見解としては受け止めますが、私たちの見解とは異なります。
原子力事故はひとたび起きれば多くの人たちの安全を脅かし、生活の基盤を奪います。
私たちは、より安全で安心できる対策はどうあるべきかという視点に立ち、
これからも報道を続けていきます。


「私たちの見解とは異なります」なんて言ってますが、

科学にとって事実誤認は事実誤認でしかないのに、

その意味が分かっていない朝日新聞。

(核の神話:20)福島から避難 ママたちの悲痛な叫び(朝日新聞 3月19日)

(一部抜粋)

そうこうしているうちに、娘が大量の鼻血を出すようになりました。
噴出するような鼻血だったり、30分ぐらい止まらなかったり、固まりが出たり。
子ども同士で「放射能がついてるから、触っちゃいけないんだよー」って注意しあっていたんですね。

外で遊べないストレスも強かったんで、車を2〜3時間運転して
山形県米沢市までわざわざ行って、娘に外遊びをさせました。
福島から山形に入って、やっと車の窓を開けて深呼吸をするような状態でした。
山形に入って私が車の窓を開けたら、寝ていた娘が起きてパニック状態になったんです。
「ママ、なんで窓あけるの! 放射能あるのに!」って泣き叫ぶ。


きっかけは原発事故なんですが、

親の知識のなさから生じた過剰なまでの恐怖心や穢れ思想によって、

子供までノイローゼにさせてしまっているというのは、

子供にとってはかわいそうですよね。

放射線量が低く避難しなくていい場所に住む人達まで避難したり、

家族がバラバラになったりする原因は朝日新聞を筆頭とした

過剰な報道やデマによって恐怖を煽り続けた側にあることは確かでしょう。

そういう自覚もないまま反省もないままに、

未だにこのような記事を載せているというのは、

どうしようもない新聞社ですよ。

そういえば、原発事故後から朝日新聞で連載が始まった「プロメテウスの罠」が終わるそうです。

この連載も数多くのデマを書き続け広め続けて

「ヒロメテウソの罠」とさえ言われるほど。

「プロメテウスの罠」のデマを徹底検証する本が出てもいいんじゃないでしょうかね。









名塚元哉 |←ホームページ