碧のアニメ感想
アニメ雑感


 テニス。「元祖天才・不二周助」


元祖天才・バカボン不二周助。


人気者同士だから仕方なかったのかもしれませんが、今回は真面目に大石vs宍戸をメインにしたほうが良い話が書けただろうと思いました。

しかし、今回演出が凄く好みでコンテが監督っぽくて上手いと思ってたらやっぱり監督でした。
いやー、浜名コンテ良いですね。
もうそれだけで十分です今週。

アバンの「忍足さんはくせ者っすから…」と本気で不二を心配している桃城が好感度大。
良い後輩ですね、多分一番のくせ者は桃城なんですが本人は分かってないんでしょう。
浜名監督ホントに桃城好きなんですね、特に監督が手がけた桃城はいつもすごく魅力的です。

何かいつも以上に声が低く掠れてる忍足君。
怖いというかエロいというかキモイです。
ひょっとしてまだ目が覚めてないのかこの人…と思いつつ、試合。
パートナーを気にかける向日君の仕草が凄く良い。
カシャン、とフェンスに手をかけただけなんですけどね…なかなかキャラクターを魅せつつ動かすってのは難しいですよね。
目線の使い方も上手い。

白鯨の回想シーン怖っ!

怖いって不二…敵だ、敵だよこの人(^^;
とても主役校の選手だとは思えない不二君…相手が忍足で良かったですね。
これで鳳君とかが相手だとどっちが主役側だか分からなくなってた所です。

「行ってこい…忍足、宍戸」
と高みの見物の跡部。
グラス越しに見えるレイアウトが凝ってて感心してたのと、同級生にこんな事言われたくないよとちょっとムカっとしたのが入り混じった所で…本日の試合。

不二vs忍足。
樺地が審判してるよ…!
出来たんだ、審判(失礼)

ハッキリ言って全然興味がなかったんですが、Aパートは結構面白かったです。
忍足の眼鏡に映る不二とか、ストロークのカメラワークとかテンポ良くイイ感じに仕上がってて特にこれと言ったコメントのしようもなく…良かったです。
忍足の罠に引っ掛かってしまう不二とか意外な面も見られましたし。

てか、忍足強すぎ…!

シングルスいけるよキミ!
ジローに替わってシングルス入りしたほうが良いんじゃないかと思えるくらいのハッスルぶりで(笑)
ダブルス専門なのは勿体ないなぁ…、しかし、「ダブルスでは何とか勝てたけどシングルスでは〜」とか青学側に言われたりとまるで
向日の所為で氷帝D2は負けた。
と暗に言われているような向日君がちょっと可哀相でした。
…いや、実際余り否定できない部分もあるのでアレですが(^^;

「本気でやらないと勝たせてもらえないようだ」
とは不二談。
…なんだまた手を抜いてたのか。
いい加減慣れましたけど、イヤなヤツですね。

しかし同じ天才でも忍足は計算型のプレイヤー、不二は本能型のプレイヤーとした所は面白かったです。

忍足のスマッシュに羆落としを使う不二。
BGMが…ほら、いつも敵の攻撃でかかる曲がありますよね?
チャ〜〜ラーラーラ(ダンダンダンダン!ダンダンダンダン!)ってな感じの。
その曲が不二の羆発動でかかっていて感心したと同時に笑いました。
やっぱ不二は敵ですか(笑)

「いよいよ始まるか…羆落とし合戦が」
とは跡部の台詞ですが、

それって意味があるんでしょうか…。

羆落とし合戦て…そんな波動球合戦の時のような打ち合いとは違うんですから…。
スマッシュって決め技でしょう?
それをお互いワザとロブあげてスマッシュ打たせて羆で返しまくるって対決ですか?
い、意味が見いだせない…(^^;

まあ、イマイチ忍足が羆落としを出来るという設定の必然性(ついでに天才設定も)が感じられなかったので、この場でとことん不二と羆を落とし合うのも良いかもしれませんね。
うん、試みとしては面白いですよね。
練習試合ですしね。

しかし…本当にいつもより多めに落としてますね。

でもバンクだらけかと思いましたけど、新しい羆のカットもあったりして割と良かったです。
OPの円陣不二の忍足バージョンもあったりして爆笑。

羆落としって失敗すると凄いマヌケですよね…。

成功してもおかしいポーズが失敗すると尚更‥はずかC!

…失礼しました。
まるで野球のセーフを告げるようなポーズのまま羆落としを失敗して愕然としている忍足に、どういう反応をすればいいのか困りました。
スマッシュ打たれて、受け止めて羆を打つ…というのは今までの決めバンクではなく新規のカットから凄く分かりやすくはなってましたけどね。
特に試合が決まった時の2,3回前の羆、忍足がラケットでボールを受け止めてボールが上空に上がって落ちる所のレイアウト、後ろ向きのまま唖然とする忍足の背にぼやけて映るコートと不二、という一連の流れがとても気に入りました。
最後はガットを突き抜けるなどというあり得ない展開でしたが、見せ方が面白かったので良かったです。
不二のガットが切れる所の演出も良かった。

しかし、不二が桃並のパワーを身につけたとは一体…。
「合宿の成果」って、そんな2,3日で変わらないってのに…。
不二が技術の選手なら最後まで技術で決めて欲しかったですね。

それに、「ラケットを極限まで短く持ってパワーを上げている」って…。
…ラケット短く持ったら威力下がりませんか?
何のためにダビデが長いラケット使ってると思ってるんでしょう…。
短い方が威力が上がるなら彼が長ラケットを使う意味がないじゃないですか。
不二が普通のラケットも振り回すのが困難な程度の筋力しかないのなら別かもしれませんが、確か先程あり得ない筋力アップに成功したと言ったばかりでは(^^;
やれやれ。
合宿にしても十数回の浅い懸垂でバテてる描写しかなかったような気がしますし。

まあいいです。

六角戦の時の樹のシンカーにいつまでもツバメで対抗してた時と良い、何か一つの技にこだわるのが趣味なんでしょうか、不二。(迷惑な)

「オモロかったで。」
「うん」
と一見普通に試合の終わった2人ですが…左手で握手していたのが笑えました。
監督がそういうつもりでコンテ切ってたとしたら凄いですね。
その方が2人らしい気がします。

さて宍戸vs大石。
「オマエラが本当に全国に行く価値があるかどうか見せてもらう」
と意気込む宍戸君。
あれだけの思いをして関東に出た彼、そして本来は対戦するハズで対戦出来なかった大石君が相手となれば思いも一入でしょう。

宍戸君は反応速度に磨きをかけていたようで…。
対応できずに大石君は振り回されてボロボロ。
あっと言う間に4ゲーム取られてしまいました。

しかし宍戸君てつくづくシングルス向きの選手ですよね。
彼の守備範囲の広さとライジングはシングルスの方がより生きるはずですし。
まあ、ダブルス専門の忍足君と違って元々はシングルスの人でしょうから今後(高校、あるなら個人戦)はシングルスで活躍するんでしょう。

ふがいない大石君に「俺はこんなヤツ認めねぇ!」とちょっと苛立ってる宍戸君。
まあ、気持ちはよく分かります。
上にいける嫉妬心とはまた別に、自分が今まで必死でやってきた以上適当な相手に進まれたら良い気はしませんからね。
宍戸の迫力に押される大石。
ここで回想…「俺は伏線忘れてないぞー!」という監督の叫びだったら嬉しいなーと思いつつ(笑)青学の全国への思いを思いだして巻き返しを計る大石。
意地で4ゲーム連取。
…エンジンかかるん遅いわ、というツッコミは置いておいて。

「合宿の成果」
ではなく大石の意地で追いついたんだと思う事にします。

大石の気迫に
「こいつもまた強い想いを持ってここまで来たのか」
と大石の心情を察した宍戸。
何だか勝手に自分で納得してしまい
「もういい、分かった」
と試合を投げました…。

いや、もういいって…
ちゃんと最後まで試合せーよ!

何が爽やかな顔して「もういい」なんだ…この子は。

いや、でも最初から大石の意気込みを知りたいって感じだったからそれが感じられればそれで良かったんでしょうか。
それにもう既にボロボロなのにこれから思いっきり試合して決勝に響くのは宍戸にしても大石にしても望むところではないでしょうし。
「これ以上やっても意味がない」
というのはそういう意味合いも含まれてるのかもしれませんし。
じゃあその旨を伝えろよ、て感じですね…。
…最後までやって欲しかった。

忍足と不二の意味不明な羆の落とし合いをやるより、こっちをメインにしたほうが良いドラマが描けたと思います。
もう少し尺があればその辺(「もういい」辺り)も上手く消化出来たかもしれないのに。
ホント勿体ない。

しかし
「良い練習になった。決勝、負けんなよ」
の笑顔にクラクラ…。
まさか宍戸スマイルにやられる日が来るとは…!
うわぁ…凄い素敵、絶妙の間に絶妙の仕草、表情演出に感心…いやそれ以上にトキメキました。

ていうかホント、丸くなりましたね宍戸君。
一月ほど前の彼とはもはや別人28号(古)

バネちゃんと誕生日が同じだと知った時、微妙な気持ちになってごめん!
でもバネちゃんと同じだから、と無理矢理な好意持ってごめん!

良いキャラになりましたね…氷帝戦の辺りで割と好きにはなりましたが、最近株がかなり上がりました。
橘さんに負けたのは本当に彼にとっては結果的に良かったですね。
成長が見られる数少ないキャラの一人ですし…。

試合の後に友情が芽生える…スポーツ物の王道ですね。
前の2人と違って実に爽やか。
笑い合う2人がイイ感じです。
この2人はちゃんと右手で握手してましたね。

…てかジローあんな所で寝てるし(^^;
この子はホント…いや、性格は悪くない分嫌えないのが辛い。

宍戸戦で大石奮起の時にかかっていたBGMって新規ですよね?
今日はBGMにも凝ってるなーと思いました。

臨時マネージャーとして大石の手当に駆けつける朋ちゃんと桜乃。
…宍戸の手当もしてあげてね。

次は鳳vs河村、向日vs桃城、ですか。
うーん前者がパワー対決、後者はジャンプ対決ですかね(笑)
向日は誰と当たっても分が悪いなーと思っていたので
「成長するのは何もアイツ等だけじゃないぜ」
の一言が頼もしかったです。
今週で一番気に入ったのは宍戸スマイルを抜いてこの場面。
良い台詞ですね、その通り…まだまだ皆中学生で伸び盛りですし。
頑張って欲しいです。

しかしその分コテンパンにやられたりすると痛いですが(苦笑)

後残ってるのは青学・海堂、リョーマ、氷帝・ジロー、跡部ですね。
普通に考えてリョーマは跡部とですかね?
以前「俺と試合しよう」とストリートテニス場で挑発してた伏線もあることですし。
でもリョーマにしても海堂にしても、この2人相手だと流石に勝っちゃいけない気がしますね…仮にもナンバー1,と2ですし。


いろいろ気になる部分はありましたが、演出が好みだったのでホントに良かったです。
アニメはシナリオより動いてなんぼ、コンテで魅せてなんぼですから。
そりゃシナリオが良いにこしたことはありませんけど。


本日の提供の一コマ。
エースを狙え…!
ハ、ハマりすぎだ跡部に不二に忍足…!(爆笑)
キラキラ軍団に加われない宍戸と大石が可愛い。

次回。
河村vs鳳メインなんですね!楽しみです。
こっちのカードの方が気になりますし…良い試合にして欲しいです。
しかしまた「合宿の成果」とやらでダッシュ波動球二回以上打ったりしたらイヤですけどね。
てか、あの廃屋の中で鳳君何してるんだ…宍戸君も。
まさかスカッドで建物壊しちゃった…とか言いませんよね?流石に。


NARUTO。
色んな人が見に来てる中、しかも試合中に自分の過去を延々と語り出すのはどうなんだろう…と思いつつ、作画が綺麗だった今回のNARUTO。
松島さんですね、すぐ分かりました。
瞳のハイライトの入れ方が独特なんですよね。
とにかくネジが男前でした、これは作画の力が大きい。
結構表情の付け方も好みで、八卦もカッコ良くて全体の演出はかなり見所はあったんですけど…うーん。
もうちょっと動いて欲しかったなーと思いました。


2003年12月03日(水)
目次 HOME