白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2014年02月03日(月) 一連の詳細【最終日】

先週末の金曜日は民事再生を申請した夫の会社の最終日だった。

民事再生を申請したのが10月。夫の会社は事業譲渡と言う形で2つの会社に身売りする事に。夫はIT部門を引き継ぐ会社に就職が決まった。金曜日は夫の好きなケーキを買ってきて、ささやかながら夫婦2人でお疲れ様会。遅々に帰宅した夫から聞かされた話はなんとも後味の悪いものだった。

一般的に会社が社員を解雇する場合は1ヶ月前の通告が義務付けられている。今回も一応元々の会社は1月末で解雇という形になっていて、その事は1ヶ月前に知らされていた。社員は事業譲渡する会社にそのまま転籍する……と言うことになっていたけれど、実際は改めて入社試験を受けて必要な人間のみ雇用される事に。

夫の進退は少し前に知らされていたのだけれど、本業の事業を引き継ぐ新会社の採用通知は退職日に郵送で各自の自宅に届けられたらしい。実に酷い話なのだけど、郵送の紙切れ1枚で「明日から来なくていいから」って事だ。事前に不採用を知らせると「じゃあ、有給休暇全部使わせてもらいます」って社員が続出するだろうから、そういう形にしたのだろうけれど、あまりのにも酷過ぎる扱いだ。

そして夫の部署の若い人は2人も紙切れ1枚で解雇された。しかも、そのうちの1人は会社の寮に入っていて「すぐに出ていってくれ」とのこと。夫の部署では「もう、仕事なんか放っておいて家に帰れよ」と帰らせたらしい。とりあえず夫が行くIT会社の面接を受ける事にしたらしいけれど、夫が言うには「俺の周囲はこれで済んだけど現場はもっと酷かったと思う」とのこと。

「酷い1日だった」と帰宅した夫は憔悴していた。「不満があるとは言うものの自分は行き先が決まっているだけに、かける言葉がないんだよ」と夫。夫が直接係る人では2人がそんな目にあったらしいのだけど、あちこちで嫌なドラマが繰り広げられていて、金曜日は居たたまれなかったらしい。

社員にだって生活があるのだ。もう少しどうにかならなかったのだろうか。今まで頑張ってきた社員を紙切れ1枚でゴミみたいに捨ててしまうだなんて。夫の部署の若い人は技術系の人なのだ。年齢的に考えても仕事はいくらだってあるはずなのだから、もう少し早く不採用を知らせてあげれば転職活動だって出来たはずなのに。

「だけど騒ぐ人とか暴力沙汰とか無かったよ。俺もそうだけど、ここまで会社についてくるような人間は、よく飼いならされた社畜なんだよなぁ」と言う夫の言葉が悲し過ぎた。

粗略に扱われて会社から放り出された人達の気持ちを考えるとたまらなくなる。他人の心配をしている場合ではないのだけれど、一刻も早く彼らが生活を立て直せるよう祈りつつ今日の日記はこれにてオシマイ。


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