白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2012年02月03日(金) 渡る世間に鬼は…

節分の朝。布団から出るのに勇気がいる寒さの中、娘はカラーボールを包んだ膝かけを開いて、私が作った段ボール製のひよこが2羽あるのを見つけると「やっぱり、ひよこが生まれた!」と大喜びだった。無邪気に喜ぶ娘の姿に「昨夜、仕込んでおいて良かった」と嬉しく思う反面「それにしても、この子も4歳。本当に信じているのだろうか?」と少し不安になったりもした。

朝、全力で家事を片付けて9時に家を出発。耳鼻科へ出掛けた。娘が「ひよこちゃんも耳鼻科へ連れて行きたい」と、手提げかばんにひよこを入れた。外は寒くて今日もあちこち氷が張っていた。耳鼻科の待合室で順番待ちをしていたら、娘が小声で「ひよこちゃんはお母さんがYが寝てから作ってくれたの?」と聞いてきた。4歳になった娘は何もかも分かっていたのだ。でも分かっていてなお「楽しい遊び」として受け止めていた。4歳なのだから当然のことなのだとは思うけれど、なんだかちょっと嬉しかった。

耳鼻科の帰りは薬局前で娘を「サトちゃん」に乗せてからスーパーへ。昨日、飼い忘れていた寿司酢と干瓢を買った。なんだかんだでお昼前に帰宅。昼食を食べようとした時、娘が「お母さん、ひよこちゃんがいない!」と顔色を変えた。スーパーで鞄を持っているのを確認したのだけど、買い物をした後のことは覚えていない。スーパーに問い合わせをしたのだけれど、落し物は届いていないとのこと。「届いたら折り返し電話をします」と言ってくれたので、昼食を食べることにした。

昼食後は娘と2人で細巻きを作った。恵方巻って買うと高いし、小さい子どもには食べ難い。干瓢巻、胡瓜巻、魚肉ソーセージ巻、カニカマ巻、チキンカツ巻など。娘は味見に余念が無かった。干瓢を甘く炊いたのをパクパク。あれは味見ではなくつまみ食いだと思う。今年は細巻を作る型を用意したので、娘に手伝ってもらっても見栄え良く出来た。

……などと楽しい時間を過ごしたのだけど、スーパーから「届きました」の電話が無いので、娘と私は鞄を探す旅に出た。朝通った道を確認しつつスーパーへ。スーパーを一周してサービスカウンターで再度問い合わせるも、鞄は見当たらず。仕方が無いので駅前の交番に遺失物届を提出してきた。娘には「見つからなくても仕方ないよ。もし親切な人が拾ってくれたら見つかるかも知れないけれどね」と言い聞かせて帰路に着いた。

私は半ば諦めていたのだけれど、帰り道で自宅近くに流れる川の柵のところに、鞄が引っ掛けてあるのを発見。誰かが拾って引っ掛けてくれたのだろう。「渡る世間に鬼は無し」と言うけれど、本当に嬉しかった。見知らぬ方の善意に感謝。

そんな訳で気分良く帰宅。何の憂いもなく豆まきをして、夕食をとることが出来た。夕食は細巻きとイワシの塩焼きとお味噌汁。娘と作った細巻きはとても美味しかった。

そんなこんなで、バタバタしたりもしたけれど、良い1日を過ごすことが出来た。今週は娘とベッタリ家にいたけれど、娘は鼻風邪をこじらせることもなく元気でいてくれたし、毎日ご機嫌で過ごしてくれたので満足している。私はいささか草臥れ気味。週末はゆっくり過ごしたいなぁ……などと思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
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