白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2012年04月15日(日) 娘、4歳。徒歩の旅。

昨日の大阪は朝から雨模様。雨は朝の早い時間に止んだのだけど、道はしっとり濡れていた。

週末はたいてい、どこかにお出掛けするのだけれど、地面が濡れている屋外遊びは全滅。夫と相談して、娘を屋内で遊べる場所に連れて行こうと思っていたのだけれど、娘はどうしても公園に行きたいと言う。娘は先週、ずっと練習してた鉄棒が上達したのを夫に見て欲しかったのだ。「今日は雨が降っていて、公園はベタベタだから遊べないよ」と説得するも、娘は「もしかしたら、どこかに濡れていない公園があるかも知れない」と決して納得しようとしない。

仕方がないので家族で「濡れていない公園を探す旅」に出ることにした。

出発前に娘とルールを確認した。徒歩で行くこと。抱っこ禁止。行き先は全て娘が決めて、親は決して口出しいしない。でも娘が水たまりに突っ込んでいったりして濡れてしまったら旅は終了。娘が納得出来るまで「濡れていない公園」を探し続ける。

午前10時に家を出て、まずは最寄りの公園へ。当然公園は濡れていた。娘は自転車でよく行く少し離れた公園を目指した。もちろん、そこも濡れていた。それから先は行きあたりばったり。娘が「こっち」「次はあっち」と支持する方向を歩きながら、延々と「濡れていない公園」を探して歩いた。途中、通りがかりの食堂で昼食を取り、午後からも公園探し。実はお昼前頃には日差しのせいで、濡れていた地面はだんだん乾いていた。そして午後1時過ぎ。娘はついに「濡れていない公園」を発見しどこにでもある小さな児童公園だったけれど、娘は非常に満足そうだった。ちなみに、その公園は滑り台と動物の形をした乗り物があっただけで、娘の望む鉄棒は無かったのだけど、娘はそれでも充分に満足したようだった。

自分の力で探し当てた「濡れていない公園」は娘にとって最高の場所だったのだた思う。

その後も「別の公園」を探して延々と歩き、公園を見つけては少し遊び……を繰り返した。商店街を歩いたり、初めて見る良さげなパン屋で食パンを買ったり。自転車や車で行く距離ある、ショッピングセンターまで来た時に、娘が「もう納得した」といったので、そこで旅は終了。1時間かけて歩いて家に帰った。帰宅したのは午後4時過ぎ。その間、娘は文句も言わずに歩き続けた。

なんだかんだで昨日は8キロ以上、市内を歩き回った。

私も夫もクタクタだったけれど、娘は輝いていた。自分で行き先を決めて「好きな場所にどこまでも行っていい」と言う徒歩の旅は娘にとって大冒険だったのだと思う。夕食は出発前に仕込んでおいたカレーとサラダ。その夜、娘はいつも以上に寝つきが良かった。

それにしても娘の体力には恐れ入る。4歳児でも自分の意思で決めた事なら文句も言わずに頑張れるものなのだなぁ。なかなかハードだったけれど楽しい1日だった……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2011年04月15日(金) 無事に1週間。
2010年04月15日(木) 昭和の庭。
2009年04月15日(水) むかしむかし。
2008年04月15日(火) 無断転載
2004年04月15日(木) 起伏に富んだ1日。
2003年04月15日(火) 明け方の夢。
2002年04月15日(月) リストラの功罪。

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