白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2002年04月15日(月) リストラの功罪。

最近、仕事量は落ち着いてきているというのに
職場の「若者チーム」の間では、やたらと愚痴が溢れている。
忙しさがピークの時は愚痴ってる暇が無かった……ってのは事実だが
たぶん「愚痴蔓延」の原因は、そんな事ではないと思う。

原因は、以前、決行された大規模なリストラにあるのだと思う。

リストラにより、中間管理職クラスのポストは切り捨てられたので
現在、私の職場で、第一線にいるのは、もっぱら若者ばかりなのだ。
たぶん「できる建築士集団」なのだと思う。
実際、みんなよく働いているし、底力だって、たいしたものだ。
若者ばかりの編成だからか、人間関係も良好で、みな仲が良い。
忙しさがピークの時は、若さのパワーと結束力を頼りに
「えんやこら・どっこいしょ」と大変な時を乗り切ってきた。

しかし、同世代ばかりの仲良しチームというヤツは
生産性が高さは素晴らしいけれど、弱点だって大きいようで。
「仲良し」ゆえに、愚痴っぽいモードが高まってくると
みなが、仲良く手を繋いで坂道を転がっていってしまう。
彼らの愚痴を聞いていると「そりゃぁ気の毒だよね」と思うことも多いが
「いくらなんでも、そりゃぁ被害妄想だよ」と思うことも多い。

「ぼく、課長に嫌われてるみたいなんです。だから……」
なんて言葉を聞いた時には
話のネタだと分かっていても、あいた口が塞がらなかった。

これは、目の上のタンコブ的な中間管理職が存在していた時には
まったく見られなかった状況だったりする。
当時は、今よりもピリピリした雰囲気があったし
上司に愚痴が届かないよう、気を遣っていた部分があった。
それが中間管理職のポストがないと
高い位置にいる上司に愚痴は届かないがゆえに
「愚痴蔓延」という状況が生まれてしまうのだ。

私自身、中間管理職を鬱陶しく思っていた人間なのだが
今頃になって、そのポジションの重要性をシミジミ感じている。
不景気ゆえに、リストラもやむを得ないと思うのだが
その皺寄せは、思わぬところで出てきそうな気が……

どんな状況でも強くあれ…ってのが理想だが
強くなる前にペシャンコになってしまっては本末転倒。
仕事の業績は上がっているようだが
足元がおぼつかないような危うさを感じずにはいられない。

まぁ、そんなこんなも「なるようになる」だろうと思いつつ
今日の日記は、これにてオシマイ。


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