白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2008年06月09日(月) 真夜中のギター

昨日は蒸し暑かったので寝室の窓を開けて眠った。

いつもは娘の授乳が済んだら「オヤスミ3秒」で眠るのだけど、昨日は肩こりで頭が痛かったのと、蒸し暑くて気分が悪かったのとで、めずらしくなかなか寝付けなかった。

夫と娘の寝息を聞きながら、やるせなく寝返りを打っていたら、外からギターの音が聞こえてきた。ジャンジャン鳴らす……と言う訳ではなくて「つま弾く」といった感じの、窓を開けていなかったら聞こえなかったかも知れない小さな音で、静かで美しい旋律が聞こえてくるではないか。じっと耳を澄ましてみると、どうやらギターの音はお隣から聞こえてくるようだった。

真夜中に聞くギターのメロディはやけにと心地良く感じられた。

お隣のお宅はご夫婦と小学生の男の子が2人の4人家族。ギターを弾いていたのがご主人なのか、奥さんなのかは分からない。もし「昨夜、ギターを弾いておられましたね」なんて言ったら、謝られてしまうことになるだろうから聞くに聞けない。私達は2年と少し前に結婚して自宅を構えたのだけど、今まで1度だって、お隣からギターの音を聞いたことは無かった。

お隣のご夫婦はごく普通の「良いお父さんとお母さん」だ。だけど、きっとそんな彼らにもお父さん(あるいはお母さん)以外の顔があって、真夜中にこっそりギターをつま弾いたりするのだ。なんだか、くすぐったいような…温かいような不思議な気持ちになってしまった。

ギターの音は30分ほどして止んだ。そして、私も眠りに落ちた。

お隣さんの意外な一面を知って、それまでよりもお隣さんのことを身近に感じるようになった。私も夫も娘が生まれてからは「お父さんとお母さん」になった訳だけど、だからって100パーセントお父さんとお母さん…って訳ではない。ちらりちらりと素のままの自分が見え隠れしつつ、家族の時間を過ごしていくのだろうなぁ。それもまた楽しいことなのかも知れないなぁ……なんて事を思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
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2003年06月09日(月) 婆さまト買い物。婆さまノ買い物。
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白蓮 |MAILHP