白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2007年11月08日(木) 顔の変化と競争心。

先日、娘の顔を見に来てくれた伯父から「優しい顔になった。出産すると女性の顔は変わるなぁ」と言われた。

私は周囲の人間から「気がキツイ」と言われ続けてきた女なので「優しい顔になった」と言われるのはとても嬉しい。でも、これは出産したから……って訳ではないように思うのだ。もちろん、母になったことで変化した部分もあるとは思うのだけれど。

顔が優しくなったのは仕事を辞めて専業主婦になったからじゃないかと思う。社会に出て仕事をしている時は、どうしても「競争」していく必要がある。出産まで働いていた職場は、とても居心地の良いところではあったけれど、賃金を貰って働いている以上は常に「競争」の中に置かれていると言っても過言ではない。たとえば、仕事の相棒がいたとする。彼女は相棒であると同時に競争相手でもあるのだ。「相棒よりも劣った仕事をする訳にはいかない」という競争心が無ければ、より良いものを作ってはいけない。

それに較べて育児は他者と競争する必要がない。勝ち負けの世界では無いだから、子供のペースで事をすすめていける。そりゃぁ、自分の子と他人の子を較べて云々…って考えもあるだろうけど、結局のところ育てていくのは自分の子であって他人の子では無いのだから較べるなんて無意味だと思うし。

競争しなくて良い生活ってのは、こんなにも穏かでゆったりしているのか……と感心する。今の生活は心地良くはあるけれど、別の見方をすれば生温いほうけた生活であるとも言える。競争のある世界で生きていく方が良いのか、いま生活の方が良いのかは、一概にどうこう言える問題では無いけれど、しばらくはこの穏かな日々を楽しんでいきたいと思う。いつかまた、キツイ顔に戻らざるを得ない日だって来るだろから。

明日は私の1ケ月健診。これで妊娠・出産のドタバタにも区切りがつくなぁ。小さな行事をこなしていく度に「働く社会人」の皮が剥けて「専業主婦・母親」にシフトしているのを感じる。出産前は「専業主婦の生活を楽しめるだろうか?」と少し心配していたけれど、想像以上に馴染んでいる自分がいて吃驚する。そうやっていくうちに、どこからどう見ても「お母さん」の顔になるのかも知れないなぁ……なんて事を思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2006年11月08日(水) 度が過ぎる
2005年11月08日(火) 流されてしまいそう…
2003年11月08日(土) 日曜日の朝。ゲーム考。
2002年11月08日(金) 東京紀行〜浅草くりからもんもん〜
2001年11月08日(木) ネットの闇。そして光。

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