白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

目次過去未来

【検索からお越しの方へ】
日記内検索をご利用いただくか、読書関係のお探し物はHPへお越しくださいませ。
当日記は移転しました。下記で更新を続けています。
引越し先 白い木蓮の花の下で


2006年06月07日(水) 夜がもたらすもの

夫は仕事柄、定期的に「夜勤」がある。

基本は昼の勤務なので、夜勤週間前後は、生活のリズムが狂うので「慣れてるから平気」と夫は言うが、なんだかんだと辛そうだ。生活のリズムが変わることの大変さは、傍で見ていても分かるのだけど、私が働いている間に「昼に眠る」ってのも大変なんだろうと思う。

これまでも「昼眠る」ことについて考えてみたことはあったけれど、暑くなってきてから「あぁ。やっぱり大変なのだ」と思うと同時に、夜のもたらす恵みをしみじみと感じたりしている。

特に今時分は日中は暑くても夜になると気温が下がって断然過ごしやすくなる。自宅近辺は大阪とは言うものの田舎びた地域なので、窓を空けてみたところで、遠くで虫の声がするくらいで静かなものだ。窓の外はシンと暗くて、人の気配もひそやかになって、なんとなく「ゆっくり寝て休息しなさいよ〜」という雰囲気が漂ってくる。

が、日中ともなるとそうもいかない。直接的な陽射しは遮光カーテンで防げるし、暑ければエアコンを付ける事も可能だが、人の気配というか「生き物が活動している息遣い」を消すことは出来ないのだ。周囲が活動的な空気を作り上げている中で眠るって作業は、ストレスだろうなぁ……と思う。

いままで「夜」にはマイナスのイメージしか持っていなかった。暗くて、みんな寝ていて「眠くならなきゃずっと起きて活動していたい」とさえ思っていたのだが、夫と暮らすようになってから夜のもたらす恵みを感じるようになった。自然の流れに逆らって、働くだなんて不自然極まりないとは思うけれど、日本の社会ではこれも必要なことなのだから仕方のない話である。

もしかすると私は夫と一緒にならなければ、夜に対してずっとマイナスイメージを持ち続けたまま死んでいったのかも知れない。

「夜に眠る」って当たり前のことだと思っていたけど、とても心地良くて幸せなことなのだなぁ……なんて殊勝なことを思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


目次過去未来


エンピツ投票ボタン(押していただけると励みになります)↑
My追加

yurarraをフォローしましょう

【同月同日の過去日記】
2005年06月07日(火) 温度差
2004年06月07日(月) 病床読書。
2002年06月07日(金) 扇子

白蓮 |MAILHP