白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2002年06月07日(金) 扇子

建築士のTさんは『ヒカルの碁』という囲碁漫画にハマッている。
昨日など、そっと後ろから忍び寄ってきては「右上スミ小目」とか言いながら
私がせっせとトレースしている図面の角を扇子で指しては喜んでいた。
↑作品に出てくる、いつも扇子を手にしているキャラクターの真似らしい。
「あぁ。若いってスバラシイ!」ってなTさん24歳。
それでも、一応、若手のホープで、いい仕事をする仕事人である。

Tさんは、よほど囲碁漫画にハマッてしまっているらしく
昨日は、扇子を片手にうろちょろと『ヒカルの碁』について語っていた。
Tさんが、あんまり楽しげに扇子を持っているものだから
なんだか私も扇子で遊んでみたい気分になって
昨年、友人の N嬢がプレゼントしてくれた扇子を引き出しから出してきた。

ちなみに私は、どんなに暑くても、団扇や扇子は使わない。
なんだか手を動かすのが面倒くさいような気がするので
汗がダラダラ流れるほど暑くて、涼をとる手段が団扇しかなかったとしても
私は汗を流しっぱなしにして、あおがない……というタイプだったりする。

そんな訳でN嬢からもらった扇子は、ずっと引き出しで温存してあった。
↑N嬢ごめんね。悪気はなかったんだけど使ってませんでした。

今風のデザイン的な扇子ではなくて、和風ティストで小振りの扇子。
薄野に、薄い紫色のトンボが飛んでいて、涼しい感じが素敵。
ゆっくりと扇子をあおいでみると、ほのかに焚き染めた香の香りがした。
やわらかな風に乗って、うっすらと広がってゆく香は、心地が良く
今さら遅いよ……って感じだが
扇子って道具は「風を送る」だけに使うものではないのだと気が付いた。
そう言えば、華道で使う扇子は重要アイテムだったりするものなぁ。
伝統的なものってのは、なかなか奥が深いでござる。
一生懸命にあおいで風を送ったりしなくても
ゆっくりかざして、香を楽しむだけでも、案外涼しくなるのかも知れない。

今年の夏は、ぜひとも扇子を持ち歩こう……などと思いながら
今日の日記は、これにてオシマイ。


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