金色の夢を、ずっと見てる

2008年04月15日(火) ようやく見終わったので冬ドラマ総括。

はい、もう4月からの新ドラマが続々スタートしてますが、ようやく1〜3月期のドラマを見終わりましたので、感想をまとめていきたいと思います。一応月曜からって事で。


『薔薇のない花屋』
しょっぱなからなんですが・・・・・・なーんか私的には盛り上がらなかったです。

なんかやたら謎めかせて伏線いろいろあるのかなと思わせておいて、そのくせ、毎回1つずつ明かされるという“秘密”が全部予想ついちゃうんだもん。雫ちゃんかわいかったけど、なんつーか物分りよさ過ぎて「こんな子供いるか!?」って感じになっちゃったし、最終回も、看護師を辞めた美桜(竹内結子)と父親がバラ園を始めるって、素人がいきなり売り物になるレベルの薔薇を作れるの?ってなんか唐突な展開だったし。

9時台って見やすいので(ちょうど、夕飯終わって一息ついてる時間なんだよね)なんとなく毎回ほぼリアルタイムで見てましたが、「見れるから見てる」って感じであんまり真剣に見てなかったんだよね。なので、最終回で薔薇を持った男の子が店に現れた時に
「え、この子誰?」
ってなってしまって、最後の最後でまったく意味がわからなくなってしまった(苦笑)公式サイトであらすじを見て意味がわかったんですが、そのエピソードがまったく記憶にないの。適当にながら見してたから覚えてないのか、そもそもその回を見損ねてるのかもよくわからない有様。

あと、ファンの方には申し訳ないけど、やっぱり私は『俳優・香取慎吾』は苦手みたいです。今回の役柄は特にダメだった。一応通して見たけど、これって別の時間帯とかだったら多分途中で脱落しただろうなって感じです。



『あしたの、喜多善男』
これはハマりましたねぇ。『薔薇』と逆で、全然展開が読めなくて。いろんな人の思惑が絡まりあって、誰がどう動くのかさっぱり予想がつかないんだもん。

わりと淡々としたテンポで話が進みましたが、最終回ではなぜか全員が一致団結して喜多さん(小日向さん)の自殺を止めようとするのがおもしろかった。それまでと真逆の展開なのに、その流れが違和感ない。脚本が良くできてるんだな〜って感じです。喜多さんに追いついて説得する平太(松田龍平)の
「死んだ親父が許せなかった。でもそれは親父が弱かった事がじゃなくて、死んじまった事がイヤだったんだ。弱くてもいいから生きてて欲しかったんだ。だから喜多さんも死なないでくれよ」
という言葉に泣いてしまいました。このドラマで、松田龍平がちょっと好きになりましたよ(笑)



『斉藤さん』
・・・・・・・ごめんなさい、途中で脱落しました。

面白かったんだけどねぇ。

家事や育児でなかなかリアルタイムでは見れないため、ほとんどのドラマは録画して後日見てるわけですよ。見るための時間を作るのにも結構苦労するんで、自然と“見たい度”(なんとなくわかるよね?)が高い奴から先に見ていっちゃうんだよね。残念ながら、その“見たい度”で『喜多善男』や『だいすき!』に負けたようです。

なんていうか、ちゃんと全体を通してのストーリーもあるんだけど、一話毎にもわりと完結してたじゃないですか。そのせいで
「続きが気になる!見なきゃ!」
っていう気持ちにあまりならなかったんじゃないかなー・・・と分析してみる。



『交渉人』
1つだけ妙に早く最終回を迎えてましたが、別に打ち切りとかじゃなくて最初から8回で終わる予定だったらしいですね。

9時台だから見ようと思えばリアルタイムでも多分見れたんだけど、結構人間関係や状況が複雑な感じだったので、これは1人でしっかり見ないとわからなくなるな〜と思って録画して見てました。

・・・・・でもちょっとよくわからない所もあったり(苦笑)

1つだけ気になったのが、あの役に陣内孝則さんはちょっと違ったな〜って事。まぁ私の勝手なイメージですが。あと、友人役の安めぐみがほどよく鬱陶しくてイラつかせてくれました。友達になりたくないタイプですねー。

なんだろう、終わってから結構時間が経ってるせいもあるんだろうけど、全体としてはおもしろかったのに細かい感想が出てきません。



『だいすき!』
多分、今回一番ハマりました。毎回泣いてたような気がします。

母親役の岸本加代子さんがすごくいい演技してたなって思います。原作もなんだろうけど脚本が、実際に障がい者に関わってる人達からたくさん話を聞いてちゃんと書かれてるんだろうなって思いました。立場的には、お母さん(岸本加代子)や指導員の安西さん(紺野まひる)に共感しながら見てました。


最終回で、ひまわりちゃんが
「お母さんは出来ない事もいっぱいあるけど、でもお母さんがひまわりのお母さんです。私はお母さんが大好きです!」
って言ったところではもう泣けて泣けて。知的障がいがあって母親としてできない事は確かにたくさんあるんだけど、でも柚子ちゃんはそれを補って尚余りある愛情をひまわりちゃんに注いでたから、そういう言葉が出てきたんだよね。

近い場面なんだけど、柚子ちゃんが
「(母親としてやるべき事を)一生懸命頑張ります。でも出来ないときは、みんなに助けてもらいます」
って言った時も泣けたなぁ。ドラマ中で安西さんも言ってたけど、『出来ない事を認める』ってすごく勇気がいる。特に柚子ちゃんのように軽度の知的障がいだったりすると、『自分は他の人と比べていろんな事が出来ない』って事を自覚できちゃうんだよね。それってすごく辛いし、悔しい事だと思います。

ひまわりちゃんを産む時には
「ちゃんと自分でやる!頑張る!」
と言い張った柚子ちゃんが、いろんな人の手を借りたり支えられたりしていく中で、“出来ない自分”を認めて
「出来ない時は助けてもらいます」
って言えるようになった。それってすごく大事な事だ。

弟・蓮(平岡祐太)もかっこよかった。柚子ちゃんやひまわりちゃんの人生をいつかは自分が背負うんだと心に決めていて、でもそれが悲壮感漂う決意じゃないの。すごくナチュラルに、
「大事だから守りたい」
っていう気持ちがにじみ出ていました。何話だったか忘れたけど、柚子ちゃん達の事を『お荷物』と言われた時に
「姉ちゃんの事を恥ずかしいと思った事もあった。でも今は、いてくれて良かったと思ってる。俺にとっては、宝物みたいに大事な荷物なんだ」
と言った場面、本当にかっこよかった。

蓮の彼女の夏梅ちゃん(臼田あさ美)。蓮に知的障がいのある姉がいるとわかって、そこで偏見に負けて引き下がっちゃうと思いきや、まさかのボランティア活動。それも、蓮に良く思われたいとかじゃなくて
「蓮が好きだから、お姉さんの事もちゃんと知って受け止めたい。そのためには知的障がいってものをもっとちゃんと知らなきゃ」
という、本当に本気での行動だったので、見ててなんか嬉しかったです。

香里奈さんが知的障がい者を演じると聞いた時はちょっと不安でしたが、終わってみれば大成功だったんじゃないでしょうか。髪をばっさり切ったり、モデル出身のキレイな女優さんなのにほとんどすっぴんで泣きじゃくったり、がに股で走り回ったり(笑)一歩間違えばイメージが崩壊しかねない役だったのに、本当に感動させてくれました。

生きる道が見つからなくてもやもやしてた琴音ちゃんも、ラストで道を見つけたようで良かったです。きっと彼女は、本当に障がい者の味方になれるいい福祉従事者になると思います。

とっても暖かいものが心に残るドラマでした。



『死化粧師』
これ、ドラマスタート時のレビューには書いてないんですよ。その前のドラマ(嬢王だったっけ)が終わって、ちょっと時期をずらしてのスタートだったせいですかね。

生前と変わらぬ美しい姿での最期のお別れをしてもらうために死体に防腐処置や特殊メイクを施す、エンバーマーという職業の主人公なんですが、原作の漫画を読んだ事があるのでちょっと楽しみだったんです。原作はかなり耽美な絵柄なので(笑)実写化は厳しいな〜と思ってましたが・・・・・それはそれとして、なかなか良い出来だったと思います。

ただ、主人公の職業が職業なんで、毎回人が死ぬんですよね。それもエンバーミングを依頼されるって事はそれなりに家族や周囲の人に愛された人達の死なので、毎回のように泣けてしまって困りました(^^; しかも最終回では、『主人公の恋人(それも、最初からお互い意識してたのに散々遠回りしてやっと思いが通じたという幸せ絶頂期の恋人)が主人公の目の前で事故で死亡。主人公は恋人をエンバーミングする』という、ある意味お約束というか反則技で終わっちゃって・・・・何も彼女を殺す必要はなかったんじゃないかと。ちょっと残念でした。




『四姉妹探偵団』
これは・・・・・一応、ほぼ毎回見てました。まぁそれも散々言ってる通り
「9時台で見やすい時間帯だったから」
なんですけど(苦笑)あと、裏番組で特に見たいものが他になかったってのも大きいかな。

赤川次郎らしいライトなミステリー&サスペンスで、気負わず見れたのも良かったのかな。見逃しても別に惜しくないや、みたいな(酷い?)でもやっぱり、原作では3姉妹なのを4姉妹にした意味は感じなかったですねぇ。



『未来講師めぐる』
途中で脱落するんじゃないかと思ってたんですけどね。意外と最期まで見れました。多分、“満腹になると周囲の人の20年後が見える”っていう特殊能力によるドタバタコメディだけで終わらなかったのが良かったんじゃないかな。後半にはその特殊能力がある故の事件も起こって、ちゃんと全体を締める終わり方になってた。

塾の名前とか塾長のヅラネタとかエロビデオとか、小ネタがいちいちくだらなくてよかったです(笑)



『1ポンドの福音』
ごめんなさい、これもかなり初期に脱落しました。確か・・・・ちゃんと見たのは結局初回だけだったんじゃないかな(--; 他に何か裏番組とか見てたっけ?単純に、ボクシングに全然興味がないので、トレーニングとか試合のシーンが見てておもしろくないんです。



『佐々木夫妻の仁義なき戦い』
えーと・・・・・これも、初回だけ見て脱落しました。一応3回目ぐらいまでは録画してたんだけど、やっぱり『交渉人』、『喜多善男』とか『だいすき!』とかを優先してるうちに追いつかなくなってきて
「あーもういいや」
ってなっちゃんだよね〜、確か。

でも吾郎さんファンの方の日記とか見てると(そこで一応話の流れだけは抑えてた)、結構ドラマの展開はぐだぐだだったみたいなんだよね。ファンの方が
「初回の出来が良すぎて、2回目以降がしょぼい」
って言っちゃってるぐらいなんで。だったらまぁいいか〜って。ごめんなさいな。



で、番外編でスペシャルドラマ2本。


『プロポーズ大作戦スペシャル』
去年の月9の続編。まぁ確かに曖昧な「ご想像にお任せします」的な終わり方だったけど、まさか続編が出来るとは思わなかったんでビックリしました。

でもこれは作って正解だったね。正直、『あの後2人はどうなったのか』にはそこまで興味なかったんだけど(っていうかくっついたに決まってるし)、花嫁が逃げ出した結婚式や新郎はどうなったのかってとこはすごく気になってたのです。健(山下智久)に礼(長澤まさみ)が追いついて、その後どこに行ってどんな話をしたの?とか、結果的に最悪の方法で婚約破棄しちゃった礼は両親ともめなかったの?とか、そういう現実的な部分をちゃんと描いてくれてて嬉しかったです。

ドラマ(作り物)だからって言う人もいるだろうけど、現実にあれをやっちゃったら、その後の後始末の方が絶対大変じゃないですか?新婦が逃げ出した披露宴はその後どうなったの?とか、逃げられた新郎はどうしたの?とか、結果的に花嫁をさらっちゃった男と、花嫁の両親はその後どんな話をしたの?とかさ。あぁいうカタチで思いが通じ合った2人だからこそ、結婚の話は気まずくて出来ない・・・とか、1年経つまで礼の両親にお詫びに行けなかった健の気持ちとか。

おとぎ話的に「それから2人は幸せに暮らしました」みたいな濁し方じゃなくて、ちゃんと現実にこうなるだろうなって事を見せてくれてホッとしました。


妖精がハワイに引っ越してたのはビックリしたけど(笑)



『SP』スペシャル
一方コチラは・・・・・・・・・・





これはスペシャルじゃなくて総集編じゃゴルァ!!


・・・・・と、テーブルひっくり返したくなりました。コタツでごろ寝しながら一緒に見てた旦那も、終わった瞬間
「え!?」
と思わず起き上がりましたよ。何も解決してないしスッキリしてない!

そしてまさかと思ったらやっぱり映画化だし。でも多分劇場には行けないと思うので、テレビでやってくれるのを気長に待ちます。



あと、実は『ロスタイムライフ』がまだ見終わってない。というか、まだ最終回やってないよね。録画したままになってる大泉洋ちゃんの話と、次の土曜で終わるはずの特別編2話まで見終わってから感想を書きたいと思います。


【追記】
『ロスタイムライフ』の感想、この日に書いてます。


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咲良 [MAIL]

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