金色の夢を、ずっと見てる

2008年05月15日(木) やっと「ロスタイムライフ」を見終わりました。

すみません、なんか気付いたらちょっと(ちょっとか?)ご無沙汰してました。別に何か問題が起こってたわけではなくて、ただ単にちょっとばかり忙しかっただけです(^^;


さてさて今さらですが、録画してた『ロスタイムライフ』をやっと全部見終わったので、ちゃらっと感想など。1話ごとに簡単に振り返ってみましょうか。


1話目『カメラマン編』
ロスタイムで昔の恋人に会いに行ったら、思いがけず彼女は自分との子供を産んでくれていて、しかも自分が大事にしてたカメラの名前を娘につけていた。このドラマのテーマにとっては基本中の基本ともいえる『やり遂げて満足した死』を迎えてましたね。初回なので王道って感じです。


2話目『新米刑事編』
地元の母親との電話のシーンが切なかったですね。
「また電話するから」
という母の言葉に一瞬詰まった新米刑事の主人公。銃で撃たれて死ぬという状況で防弾チョッキをつけて現場に戻ってみたら、その犯人を長年追い続けてきたベテラン刑事も撃たれ、今にもその銃弾がベテラン刑事の胸に到達しようとしていた。悩みながらも、せっかく持ってきた防弾チョッキを先輩刑事にそっと着せる…切ないなぁ。


3話目『スキヤキ編』
後で知ったんですが、この回は鈴井貴之さんが監督だったんですね。その縁でかな?ナレーター(解説)が安田くん。そうなると、むしろ何故大泉洋ちゃんが主役の回じゃなかったのかと(苦笑)

スーパーで特売の牛肉を奪い合うシーンが怖かったです…(^^;


4話目『看護師編』
恋人に振られて飛び降り自殺をしようとした看護師が、同じく飛び降りようとしてたサラリーマンと一緒に過去を清算する。
「死にたくないな・・・・」
と呟く主人公。それでもロスタイムが終わったら死ななきゃいけないのかなとこっちまで悲しくなっていたら、まさかの延長戦(笑)こういうパターンもあるのか!と嬉しくなった。


5話目『幼馴染編』
事故での死亡のため大勢の人間がロスタイムを過ごす中、やっと素直になって思いを伝え合った幼馴染もまた、同じ事故でロスタイムを過ごす真っ只中だった・・・・切ない。ヒロイン役の美波ちゃん、こないだまで『有閑倶楽部』で見てたんだ!と思い出すまでに時間がかかりました。


6話目『ヒーローショー編』
話自体はやられ役として俳優業を全うした話で普通に良かったんだけど、ラストの一番盛り上がる場面でミュージカル「RENT」の「Seasons of Love」が流れてビックリした。


7話目『極道の妻編』
夫の敵を討とうと敵対する組事務所に乗り込んだら、夫は“死んだ事にして妻(自分)と別れようとしていた”という衝撃の事実を知ってしまう。しかも新しい若い恋人までいた……このドラマ初の“ロスタイムがあったゆえの無念の死”になるのかと思いきや、若い恋人と逃げようとする夫に
「今度こそ、死ぬまで愛し続けて」
と自分から別れを告げる潔さ。常盤貴子好きだー!これだけ時代設定が昭和だったのはなんで?


8話目『部長編』
年上の部下にセクハラな嫌味を言われながらもプライベート削って仕事頑張ってきたのに、過労死だなんて…(;;)しかも誕生日。主人公が帰った後のお店に続々と友達が集まってくれてたけど、誰も来てくれなかったと思ったまま最期の瞬間を迎えるのはちょっと不憫だったな〜。それでも、昔の恋人のブイヤベースの味を覚えてて
「精一杯頑張ったから、あの日の(別れを選んだ)選択を後悔はしない」
というメッセージに泣けました。真木よう子も好きだー!


9話目『引きこもり編』
引きこもりで餅で窒息死って……洋ちゃん、似合いすぎてて笑えました(^^; 12時間だと思ったロスタイムが、12日過ぎ12週間が過ぎ、ついに12ヶ月も過ぎて、実は12年だったと判った時の
「このまま残り11年間、ただ死ぬのを待ってろって言うんですか!?」
という台詞。そして、自分はそうやってただ12年間を無駄に過ごしてきたんだと我に返った時の表情。洋ちゃんってうまいなぁ。
「本当はもっと単純に、親父のような医者になりたかったんだ」
のシーンで泣きました。

残りの11年で医学部に行き、医者になる夢をかなえて多くの人を救い、妹の結婚を控えたある日についにロスタイムが終わる…延長戦にならないかな、と期待しましたが、やっぱりダメでしたね。


特別編『尾本勇蔵の秘密編』(笑)
全話通して出てきた謎の男が、こんな重要人物だったとは。毎回毎回職業が違ったのも、そういう意味だったのね。

前編の“汚職事件解決編”で、電光掲示板はもう残り時間がないのに、父と娘を会わせるために主審が笛を吹かずに待ってたシーンで泣けました。て言うか、なんか毎回のように泣いてる。後編の“手打ち蕎麦が食べたかった編”(←そんなタイトルじゃないだろうけど)も、人生の最後に最愛の人の手料理が食べたいと10年前に失踪した夫を探してた妻の純愛に涙。それにしても尾本さん、よくよくロスタイム中の人に縁のある人だ。9話ではなぜか主審だし。



全編通して、かなりはまったドラマでした。1話完結なんだけど尾本さんのおかげでなんとなく全体が繋がってて、でも1話1話がしっかりできてる。個人的には、まさかの延長戦突入だった4話『看護師編』と常盤貴子の着物姿が美しかった7話『極道の妻編』、仕事に生きてプライベートを犠牲にしたかのように思えながらも、最後の瞬間に
「後悔しない」
と言い切る潔さがかっこよかった8話『女部長編』、あとやっぱり洋ちゃんの9話『引きこもり編』が好きだったな。


自分にもしロスタイムがもらえたら、何をするだろう?


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咲良 [MAIL]

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