| 2005年03月04日(金) |
Rennes〜Mt. St. Michel、そしてParisへ |
よく眠り起床。しかし今日はいよいよあの場所に行く日。 お宿のお姉さんにモン・サン・ミッシェル行きのバスターミナルの場所を 大体聞き、いざ出発。 途中でふらりとブーランジェリー(パン屋)に立ち寄る。 チョコレートパイとアップルパイを購入。
バスターミナルへ行って聞くと、チケットはバスの中で購入するのだそう。 出発時間まで待合所のイスに座り、パイを食べる。 お〜いしい!!昨日の夕ご飯がりんごだけだっただけにおいしい〜〜!!
バスは9:30分くらい発でした。バス代は7.9€くらい。
乗ってみてびっくり、とんでもなく日本人ばかりのバスツアーになりました。 全然団体ツアーでもないのに。 日本人90%以上だったと思います。やっぱり日本人に人気があるところなのかしら。
バスに揺られてお昼前くらいに到着。 モン・サン・ミッシェルは海というか干潟?に立つ要塞のような修道院。
見た目はまさに「山」。 バスから見ていると、しばらくのどかな町並みや牧草地なんかがひろがっていたのに、 いきなり遠くに尖塔のシルエットが浮かび上がった時には興奮しました。 やがて周りになんにもなくなって、ひとつそれが立っている風景は とても神秘的でした。
バス到着。お天気は変わりやすくて、曇ったり晴れ間が見えたり、 たまに小雨が降ったりな感じでした。 晴れている時間に密集している可愛いお店の通りとか、 てっぺんに建っている修道院とか、 見晴らしのいい水辺とか遠くの地平線を撮りまくりました。
ちなみに修道院は25歳以下だと証明できれば見学料が安くなります。 暖炉で薪を燃やしたあとらしき煤が残っていたりして、 昔ここにはどんな人たちがいたのかなぁと不思議な気持ちになりました。
ガイドブックによると、 モン・サン・ミッシェルではオムレツがちょっとした名物らしく、 いろんなレストランで「omlette」の字が見られます。
物色した後、とあるレストランに入店。 お客は少なくて、なんだか頑固そうなコックのおじさんが腕組みをして カウンターのそばに立っていて、 接客をする上品そうなおばちゃんが席に案内してくれました。
頼んだのはもちろんオムレット。 フリット(フライドポテト)つきの。あと、 caramel au creme。計12€くらい。 頼んだらすぐにフリット&オムレットが出てきました。びっくり。 そしてバゲットつき。 驚いたのは、オムレットの生っぷり。 生、というか、 卵液を泡だて器でふわっふわに泡立てたものを表面だけさらっと焼いて 半分に折りたたんだような感じで。 そのそばにフリットがどばりと。
確かにオムレットだけ食べるというよりは、 フリットと一緒に卵液もソース的にからめて食べたほうがおいしいかな、 という印象でした。 もっと焼いたほうが私は好きかなぁ。
ふわっと泡立てて膨らんでいるだけなんだろうけど、 なぜかとってもお腹がいっぱいになりました。
そして食べ終わった頃にデザートのcaramel au cremeが。 いわゆるプリンです。 フランス語にするとなんだかお上品になってしまうのはどうしてでしょう。
よく冷えていておいしかったのですが、ちょっと甘すぎるかなぁ。 こちらのお菓子は甘さが尋常でないと聞いていましたが…のどが渇く感じです。
でもおいしくいただきました。ごちそうさま!
フランスに来て一日経ちましたが、 こちらでは挨拶をみなさんちゃんとするなぁという印象です。
店に入ったらBon jour(soir)(こんにちは(こんばんは)) 出る時はAu revoir(さようなら)。 にこやかに言ってくれて良い気持ちになります。 こちらも拙いながら返します。
あとMerci(ありがとう)、Perdon(すみません)とか L'addition, s'il vous plait(お会計お願いします)が言えれば なんとかなるような気がしました。
二年前にやったフランス語ですが、まだやっていてよかったなぁと 思います。もっとやっておけばー!!とも思いましたが。
話はもどりますが、再びモン・サン・ミッシェルを探索。 まるでゲームの中に入ってしまったみたいに、または おとぎ話のなかに出てくる不思議な町を歩いているみたいです。 探検しているみたい。
石段や路地などがあって、 石段の坂道をうんしょうんしょと上ったりそろそろと下ったり、 石の壁に開けられた窓から外をのぞいたり、水辺の近くに下りてみたり、 潮が引いている砂浜(というか粘土質の土でした)の周りを歩いてみたり、
まさに一日満喫しました。 ここは若いうちに行っておいたほうが堪能できると思います。 坂や階段をたくさん上ったりするし。体力があるうちにぜひ訪れてください。
私達は旅行の全ての荷物(リュック)を背負ってあちこち歩いていたので かなり疲れました。まるで修行僧のようでした。
もちろんおじいさんおばあさんの観光客の方々も多かったのですが、 一番の見所修道院がてっぺんにあるので。 足腰痛めていると厳しいのでは…。うん。
ひととおり満喫して、15:15くらいの帰りのバスを待つ事に。 とあるカフェに入ってケーキを食べました。 外は小雨模様。 本当はブルターニュ名物のクレープを食べようかなと思っていたのですが (レンヌにもたくさん「creperie」クレープリーがありました) 見た目のインパクトに負けて Flanという卵ベースのあまーいケーキ (こちらではどこのお菓子屋さんでもみかける、ポピュラーなケーキのようです) と、ブラウニーを半分こしました。
甘い。あまーい。あますぎる。 私とあろうものが(笑)一度に食べきれませんでした。 これはまた後で。と自主的にTake away。
時間が迫ってきたので、 モン・サン・ミッシェル前にちょこーんと立っているバス停に行ってみると、
ものすごい人の列!!!! そしてほとんど日本人!! まさかこれ、みんなバス待ちの人なの!? これじゃあ一台で帰れないよ〜〜!
ゆうに40人以上は前に並んでいて、 このあとパリまで行かなくてはいけないのに どうしよう!!と不安になりました。 しかも雨が降るし寒いし。 もう一時間待つなんてできない〜!と思っていたら バスが2台来てくれました。ふー。 でも、結局は1台に収まりました。びっくり。とにかくよかったー。
そしてレンヌに戻り、再びTGVでモンパルナスへ。 今度はストなどはないみたい。よかったぁ。
でも、同じバスに乗っていた日本人学生の男の人は 私達より先にカウンターに行っていたし行き先も同じパリなのに、 何故か「チケットは21:00くらいまでない」と 言われたらしく、首を傾げていました。本当どうして??
彼は私達に遠慮して先に行ってくださいと言ってくれ、 また私達も取れたチケットの出発時間が迫っていたので、 その人に付き添ってカウンタにまで行けなかったのですが、 あれからあの人はどうなったのかなぁ。心配。
フランスでは黄色い箱にチケットを通して有効にする (「コンポステ」する、というらしい)ことが必要なのだそう。 なんでなんだろう。
ともかくコンポステも終えて無事乗車。 TGVはとっても速〜い☆
パリには19:30くらいに着いたかなぁ。 そのあとお宿をモンパルナス駅から電話で予約。
メトロを使ってユースホステルまで移動しました。 これはユーレイルパスがつかえませんでした。 RERB3線は使えるらしいのですが。
パリの中心からはかなり離れていますが、 24時間オープンで朝ごはんつき。 ただトイレとシャワーは共同で、そして相部屋。 ユースホステル会員証が役に立ちました。
やっと重い荷物を降ろして、夕食を求めて夜の街を散策。 もう夜10時を回り、スーパーは閉まっていたのでレストランか テイクアウトにすることに。 雪が降って残っているので寒いし、うっかりしていると 水溜りを踏んで濡れそうになります。 さーて何を食べようか…とうろうろしていると、
発見。
漢字のお店。その名も「国民」。
すでに懐かしい味に飢えてきた私達。 ごま油の香り。米。チャーハン。あぁ。 ふらふらと誘われるように中華料理屋さんに入ってしまいました。
もちろんご主人は中国人の方。でも「Bon soir.」とご挨拶。 おそらく息子さんであろう、小学校高学年くらいの男の子が 出迎えてくれました。閉店間近だったからか、食事をしているお客さんは いませんでした。
私達の顔を見て「中国語しゃべれる?」と中国語で聞かれたので 「ちょっと…」と自信なさげに答え、 でもこの際なので中国語で注文。フランス語よりは楽です。はるかに。
テイクアウトもできましたが、「ここで食べられる?」と聞いたら OKだったので、そのままこちらで食べさせてもらう事に。 おそらくご主人は不思議に思ったのでしょう、「何処の人?」と 聞いてきました。 「日本人です」と答えると、中国語すごいねーとかなんとかな感じの お褒めのお言葉。 これまた片言ではありましたが、 中国語でお話したことで興味を持ってもらえたようです。
そのあと、飲み物を頼んでなかったのですが水を出してくれたり、 空いたテーブルでカード遊びをしながら 「こっちの学生?」とか聞かれたりしました。 それには旅行で、と答え、 「中国には行ったことあるの?」という質問には 「台湾にはあるけど中国はないです」と答えたら またお褒めのお言葉。いえ。全然「好」ではないです。 4年生にしては。まったく。 でもこうやってパリで思いがけなく中国語を話す事になるとは。 なんだか面白い。
そして中国人のたくましさ。 フランスにまで進出して立派に生計を立てているんだからなぁ。
そして息子さんはご主人と同じテーブルで宿題らしきものを やっていたのですが、ご主人と息子さんの会話はすべてフランス語。 なんだかとても不思議。 うらやましい!!そんなに流暢にフランス語も中国語も! すごいなぁ〜。本当にたくましいと思いました。
書くのが遅くなりましたが、お料理はとってもおいしかった☆ カレー味のチャーハンと、肉団子と、魚の甘酢あんかけみたいなの。
お米。そして中華の味。 パンとバター味の生活だった私達にとってはとてもありがたかったです。 安いし。 私達が食べている間2人ほど、フランス人のお客が来てテイクアウトで 買っていきました。
お腹を満たし、「謝謝」とお店を出ました。 こころなしかフレンドリーに接してくれたご主人。 ちょっと中国語が功を奏したかな??
いい出会いをしたような気がします。
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