講談社ノベルス 京極夏彦 著
久しぶりに持った京極本の重いこと!(笑) そりゃぁ高いわけだよな! ってくらい厚いです。 読み慣れない人はこの厚みだけで尻込みしてしまうんだろうなぁ。 文庫になっても厚いものは厚いですからねぇ。
久しぶりに京極夏彦の文章を読んだので そりゃもう読み始めは読み難いったらなかったですヨ。 世界観を出すためだと思われる、漢字の多用とか旧字体、旧仮名遣い。 夏目漱石、芥川龍之介、三島由紀夫、そして最近読んだばかりの乱歩も みんなそういう文体、文章ですけれど 京極夏彦の文章、ことにこの妖怪シリーズは読み難いと思うのは何故なのかなぁ。 「嗤う伊右衛門」のときは特にそんな読み難いと思わなかったんだけど。
現在だいたい1/5くらい読んだんですけど まだまだ勢いに乗れてない感じです。
私は基本的に主受けなんですが 妖怪シリーズって関口巽が主人公でいいんですよねぇ? 京極堂なのか? でも京極堂はいつも後半に出てきて薀蓄垂れて事件解決してって感じだから 全編通して登場とかいうわけじゃないんですよねー。 だからって主人公でないってことにはならないんですけど。 本編はほとんどずーっと関口の1人称で進むので 私は疑いもなく関口を主人公の位置に据えてしまっていたんですよねー。
でも京極堂受けというのが今ではもう想像できないので 今さら京極堂が主人公ですと言われても困るんだな(爆) だってそしたら主受けという私のポリシーに反するからな!(ポリシー?)
というわけで私は関受けなのですが。 でも関口は猿顔で髭が濃く手足が短く青白い顔をした鬱気質の……って すんげー詳しい外見描写があるので このビジュアルじゃぁヤヴァイとしか言いようがないのですよね……。 だってボブは乙女のファンタジーだからー。
このシリーズでボブ書いてる人たちは、だいぶ関口を美化して書いてますよ! だいぶっていうか、カナリな。 小さくて弱々しげなおっさん(そうよ、おっさんなのよ)になっとります。
……こんなん力説すんな。
週末まで雨で日曜から回復に向かうらしい天気ですが お天気お姉さん。
「最後の夏が来ます!」
……最後の夏て。
つーか今年は盛夏がなかったよな。 春、初夏―(盛夏晩夏通り越し)―秋って感じ。 今は〜もう秋〜誰も〜いない海〜♪
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