| 2006年06月07日(水) |
県弁護士会主催の「共謀罪と監視社会」講演会 |
弁護士会主催の講演会、100名近くの参加者がいたんでしょうか、弁護士だけでなく市民の方々も大勢参加されていました。国会での継続審議が明らかになる中での講演会だけに、関心の高さをうかがいしることができました。
会は、まず表現者の会が作った共謀罪のビデオ・パート1、パート2の上映から始まりました。私自身、この間、静岡空港の土地収用問題に力量を注いできたため、直接的に共謀罪の問題にきちんとした関わりをもてていませんでした。
それだけに最初のビデオのストリーに本当にこんな社会が到来するのか、という違和感も感じました。しかし、そのあとの共謀罪に関する山下幸夫弁護士の(日弁連共謀罪対策WG委員)報告で事の本質がだんだんに見えてきました。
そして、ジャーナリストの斉藤貴男さんから、あのビデオの中の共謀罪の罪を着せられた風刺画コラムリストが自分に重なるとの発言から始まる日本社会の警察を中心とした監視型社会に、そこまで進んでいるのか、衝撃を受けました。
斎藤さんは住民基本台帳ネットワークによる国民を番号で管理する社会とその住基カードに免許証やパスポートや年金などが一体化、出入国管理法での指紋による外国人管理、防犯カメラの増大など超監視社会について語ってくれました。
この超監視型社会は、結局、戦争と差別が日常的になる社会に備えてのものである事を強く指摘しました。特に戦争に関連して憲法改正や在日米軍の再編に絡めて誰が戦争をするか、問いかけました。
そして、結局アメリカ型社会、格差社会が徹底して進行し、貧困から浮上できない底辺層が名誉と金銭を求めて軍人になっていく、そこまで行くまでの間の徴兵制もありうるとの警鐘を鳴らしました。
斎藤さんの最後の「イヤな話ばかりしたが絶望を運びにきたわけでない、共謀罪の継続審議は反対運動というより敵失による所が大きい、これから共謀罪の反対運動をはじめる皆さんに気合を入れるつもりで話した」は印象的でした。
このあと、密告制度(ゲートキーパー制度)に関する松坂英明日弁連副会長の報告は知らない事が多く、斎藤さんのお話を裏付けるような話でした。講演のあと会場からの発言と私が指名されてしまいました。
「金儲けのどこが悪い」とする村上ファンド・村上世彰氏の東京検察庁による逮捕、信じられないような通学途中の小学生殺人事件、社会は大きな格差不安と犯罪不安におびえ、とにかく警察に守ってもらいたいという気分が蔓延しています。
この社会の雰囲気と共謀罪、ゲートキーパーなど法律改正が結びつく時、本当に怖い社会が生まれてきます。みなさんと共にこの反動と戦っていきたいと思います、と発言。最後は、中村順英弁護士がまとめてくれました。
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